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       2 北の国との戦い

 北の国との戦争が始まる。マリエールはどんな作戦で北の国を攻撃するのだろう。

         2  北の国との戦い



 戦争開始当日、主人公は訓示して戦闘を指示した。100人は北の国の王城近くに転移して各自のアイテムボックスから魔導人形を出して王城に向かわせた。ビー玉ぐらいだったのが背丈3メートルぐらいの巨人になる。2000体はいるだろうか。誰も勝てる自信が持てない。人形だから生きているわけではないので急所もない。通常の人間の一万倍の力で突き進む。4トントラックが襲いかかる様なもんだ。100人は手分けして領城や貴族の屋敷を襲う。王城はマリエールと10人が担当する。外って置いても殲滅するが貴重な財宝等は無傷で欲しい。

 内通者を演じた男は軍務の責任者で王城から500メートル先に100人が転移してきた時討って出ようか迷った。恐ろしく強い相手だと東の国を偵察していたものから報告が有ったからだ。討って出るよりも城から攻撃した方がいいように思えた。彼らが2000体の魔導人形を出した時この戦いの行く方が決まったことが判った。

「国王を逃がせ。」

内通者を演じた男が部下に命じた。しばらくして部下が戻り

「国王陛下はお逃げになりません。」

ここは負ける。北で再起を図って頂けるなら、他の国の支援を受ければ勝つチャンスはある。敵の手の内を見据え王を連れて逃げるそれしか手立てはない。勝ち目は無い。あちらはこちらの予想を超える手段で攻めてきた。こちらに備えはない。

 魔法人形が門に達した。ものすごい勢いでぶつかる。門がミシミシと音を立てる。数回で門が破られるのは目に見えている。他の魔法人形は壁にぶつかる。こちらもヒビが入る。こちらは弓矢で攻撃している。刺さるがダメージは無さそうだ。2打3打と重ねる亀裂が広がる。遂に門が壊れる。壁も壊れ魔法人形が突入してくる。国王連れて逃げる時だ立ち上がると、見慣れた美少女がたちはだかる。

マリエールだ。

「今からいいとこなのに逃げるのはもったいないわよ。」

華奢な姿をしているが彼女なら魔法人形2000体の相手が出来るほどの魔力を感じる。我々は彼女の玩具か。部下の一人が彼女に切り掛かった。マリエールは魔法を放って収納した。4人一斉にかかったが同じだ実力差がはっきりしている。

「内通者なのに切り掛かってくるの。」

マリエールは面白そうに笑う。

「内通しようにもいきなり転移してきて門をぶち破られては内通のしようがないではないか。」

マリエールの表情は変わらない。

「まあ,お互い様ね。あなたと会って北の国の軍備が判った。あなたにはこちらが攻撃する時期を教え、逃げるタイミングを上げた。どうやら無駄だったようだけど。」

マリエールの背中側に回った敵が襲ってきた。マリエールは簡単に仕留めた。

「背後に回れば仕留められると思ったのかしら。それくらいなら国王様のところに駆けつける方が得策じゃなかったのではないのかしら。もう国王陛下や子どもの王子王女は捉えけれど。」

最後の作戦も失敗したか。ここは潔く討ち死にするか。

「それでも構わないけど国王の側に賢い部下が居た方がいいと思うのよ。あなたなら我々の事を理解して国王を導けるのではないのかしら。」

 内通者モドキは敗戦を覚悟した。玉砕覚悟で挑もうとしたら国王の教育係を依頼された。

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