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第58話 戦いの後に

前回の荒すぎるあらすじ

建太(けんた)達が、魔物を倒して、フードの男と戦って、ミスリアがフードの男を倒したら(あんず)とミスリアが会話できるようになった。


以上



どうも私です。スリ師キャンドルです。

いやー、時間が経つのは速いですね。もう経ってしまいましたよ。一年。

もう少し早くあげられるかな?と思ってたんですが、なかなかまとまった時間が取れなくて苦労しました。

ほんと申し訳ないです。

では本編をどうぞ

前日の戦闘を終えた次の日の朝、建太(けんた)達は町の憲兵達の寄宿舎で目を覚ました。

前日の戦闘の後、町の人達総出で生き残った憲兵や冒険者達をここへ連れてきたのだ。

現在起きているのは建太(けんた)(あんず)の二人。雄騎(ゆうき)は奥のベッドで此方に背を向けて眠っている。

もしかしたら起きているかもしれないが此方からでは見ただけでは分からない。


建太(けんた)

「ははっ、手も足も出なかった…。強くなるって、言ったのに…」

建太(けんた)は俯き、肩を震わせ、つぶやいた。


(あんず)も俯き黙り込んでいる。


(あんず)

「(ミスリアを呼べるのは後二回。後二回ミスリアを呼んだら私は…)」


雄騎(ゆうき)

「(何にもできなかった。武器を持ってても何も…。力が欲しい。何でもいい、皆と一緒に戦える力が!)」


ここで不意に雄騎(ゆうき)がむくりと起き上がった。

建太けんたあんず雄騎ゆうきの方を向いた。


建太けんた

「…おはよう、雄騎ゆうき


雄騎ゆうき

「ごめん、ちょっと外、出てくる」


そう言って雄騎ゆうきはふらふらと寄宿舎の外へ出て行った。

そんな雄騎ゆうき建太けんたあんずも何も言えなかった。

雄騎ゆうきが出て行った後、建太けんたも立ち上がり、外へ出て行く。あんずはそんな建太けんたの後姿をただ見つめるしかできなかった。



あんずサイド ー

部屋に残されたあんずは珊瑚の首飾りを握りしめ、語り始めた。


あんず

「ねぇミスリア、聞いてる?」


ミスリア

「…ああ、聞いてるよ」


あんず

「私が建太けんたを守れるくらいに強くなるにはどうすればいい?」


ミスリア

「そうだねぇ…。誰か腕の立つ師匠せんせいに力の使い方を教えて貰うのが一番手っ取り早いだろうね」


あんず

「じゃあ、ミスリアが師匠せんせいになってよ!」


ミスリア

「別に構わないが、今の私じゃ大した力に成れないよ」


あんず

「そんなことないよ!ミスリアは私なんかよりずっと魔法に詳しいじゃない!だから…」


ミスリア

「…分かったよ。ただし、私はあんずにちゃんとした師匠せんせいが出来るまでの繋ぎ役だ。そもそも私は重力のスキルに詳しくはない。だからあんずもちゃんとした先生を見つけるんだ。いいね?」


あんず

「うん!ありがとうミスリア!」


その後、あんずはミスリアと話しながら2人の帰りを待った。



建太けんたサイド ー

建太けんたは寄宿舎の中を歩いると、この町に着いた時、最初に出会った憲兵を見つけた。

建太けんたはその憲兵に話しかける。


建太けんた

「あ、おはようございます」


憲兵

「ん?おお、君は!昨日はありがとう!おかげでこの町を守り通すことが出来たよ!」


建太けんた

「いえ、結局俺は何も出来ませんでした…」


憲兵

「いやいや、君たちは立派に戦ってくれた!でなきゃ今頃この町は魔物に攻め落とされていただろう」


建太けんた

「…。あの!俺、強くなりたいんです!ちゃんとみんなを守れる様に…。だからどこかに強くなれる場所ってないですか!」


憲兵

「強くか。そうだな、この町の憲兵はスキルを使えない。だからこの近辺に出る魔物でも十分に訓練になるんだが、君はスキルが使えるからその辺の魔物では訓練にはならないだろう。」


建太けんた

「でも、スキルを使わなければ訓練になるんですよね?」


憲兵

「ああ、でもやはり、ちゃんとした師匠せんせいもとで修行する方が何倍も効率がいいと思うがね。」


建太けんた

師匠せんせい、か」


憲兵

「私の知り合いにそういう人が居れば良かったんだが、生憎、私には師匠せんせいと呼べるほどの知り合いは居ないんだ。申し訳ないね」


建太けんた

「いえ、大丈夫です。有難う御座いました」

そうして、建太けんたは少し寄宿舎の中を見て回った後、部屋に戻った。



雄騎ゆうきサイド -

雄騎ゆうきは寄宿舎を出て、前日に戦闘の行われた門の辺りまで来ていた。

そこは倒壊した建物とその残骸で埋め尽くされていた。が、既に町の人々の手によって少しずつだが片づけられ始めている。

瓦礫の片づけをしていた一人の町民が雄騎ゆうきに気が付き、話しかけてきた。


町民Aおじさん

「お!あんたは昨日闘ってくれていた少年じゃないか!」


その一人の町民の声を聞き、周りで瓦礫を片付けていた他の町民も雄騎ゆうきに気が付き、雄騎ゆうきの周りに集まってきた。


町民Bおじいさん

「昨日は本当にありがとう。君らが来てくれなければ儂等は今頃あの世じゃったわい」


雄騎ゆうき

「いや、俺は結局何も出来なかったし…」


町民Cおばさん

「何言ってるんだい!あんた達が来てくれてから戦況が有利になったんだよ?それにあんたも魔物どもをバンバン倒してたじゃないか!」


雄騎ゆうき

「でも結局あれも武器の力だし、俺自身は何もしてないよ」


町民Dおばあさん

「いやいや、お前さんは儂等に勇気を見せてくれた。魔物と聞いただけで部屋の隅で震えあがってただけのうちの町の男どもと違ってのぅ」

町民Dおばあさんはそう言いながら男たちに目線を送った。

女性陣は「違いない」と笑い、男性陣は「面目ない」と頭を掻いていた。

そんな最中さなか、数人の馬に乗った騎士と、一台の馬車が門の外に止まり、御者が馬車の扉を開く。

その中から薄い青のドレスを身に纏った少女が下りてきた。

綺麗な、腰まであるブロンド。瞳は深い藍色あおいろ。その頭上には黄金のティアラが輝き、一国の姫を思わせる風貌で佇んでいた。

その姿に雄騎ゆうきも、その場にいた町民もただただ見とれていた。


スフィア

「私はオスタル王国の第一王女スフィア・デッヘル・シルマティカです。この町に魔物が現れたと聞いてやって参りました」

スフィアと名乗る少女はここまで来た経緯を話し始める。

曰く、パンシンはオスタル王国の領地内にある町の一つで、パンシンが魔物の襲撃を受けていると報告を受け、王女自ら軍を引き連れ魔物討伐に赴く、が、途中、魔物が旅人によって討伐されたと知らせが届き、軍を引き返させ、国王の命により王女は数人の護衛を引き連れてパンシンの被害状況の確認に来たのだと言う。


スフィア

「それで、魔物を退治してくださった旅の方々はどちらに?お父様より謝礼を渡すよう言付かっておりますので、案内頂けるとありがたいのですが」

スフィアの申し出に町民Cおばさんが答える。


町民Cおばさん

「魔物と闘ってくれた人は皆、寄宿舎にりますです。それとそこの坊やもその内の一人でございます」


町民Cおばさんは普段、敬語を使い慣れていないようで喋り辛そうに説明をし、最後に雄騎ゆうきの事を紹介した。

それを聞いたスフィアは雄騎ゆうきに歩み寄り、その手を取った。


スフィア

「まぁ!貴方もこの町を救って下さったのですね!」


雄騎ゆうき

「いや、俺は…」


スフィア

「そうですわ!貴方のお名前を伺ってもよろしいですか?」


雄騎ゆうき

「ゆ、雄騎ゆうき

雄騎ゆうきはスフィアの勢いに押され気味で答える。


スフィア

「まぁ!ユウキ!素敵なお名前ですね!ではユウキ、他の皆さんが居る場所へ私を案内して下さい」


雄騎ゆうき

「解り、ました。どうぞ此方です」

雄騎ゆうきは促されるままスフィアを寄宿舎へ案内した。



ー 合流 -

あんずが部屋でミスリアと喋っていると、建太けんたが帰ってきた。


あんず

「あ、建太けんた。お帰り」


建太けんた

「うん、ただいま」

建太けんたは部屋に入るとそのまま椅子に腰かけた。

その後二人は、今後の予定を立てる為の話し合いを始めた。

しばらく二人が話し合っていると、不意にコンコンと扉をノックする音が聞こえたので扉を開けると、昨日の戦闘に参加していた冒険者の一人が立っていた。


冒険者

「おい、お二人さん、食堂に集まれってよ。なんでもこの国の姫様がこの町を守った俺たちに謝礼を配るんだとさ。それじゃ、俺は先に行くぜ、ちゃんと伝えたからな!」

それだけ言うと冒険者はさっさと食堂の方へ歩いていった。

その後、建太けんたあんずも取り敢えず食堂に向かった。

食堂に入ると小さな壇上のようなものが用意されていた。

二人がしばらく食堂で待っていると、食堂に一人の少女と数人の騎士が現れ、少女が壇上に上がった。

よく見ると、騎士に紛れて雄騎ゆうきの姿を発見する。二人が驚いていると少女が話し始めた。


スフィア

「私はオスタル王国の第一王女スフィア・デッヘル・シルマティカと申します。冒険者の皆様、パンシンを守っていただき有難う御座いました。あなた方は旅の途中この街に立ち寄っただけ、それなのに命を賭してパンシンを守っていただいたこと誠に感謝しております。ささやかですが皆様お一人ずつに謝礼として1万SRほど用意いたしました。どうかお受け取りください」

そういうとスフィアは頭を下げ壇上を降りていき、後ろに控えていた騎士一人が謝礼を配ると言い冒険者を誘導し始めた。

建太けんたあんず雄騎ゆうきの元へ向かう。


建太けんた

雄騎ゆうき、お帰り」


雄騎ゆうき

「あ、うん、ただいま」


あんず

「それじゃあ、私たちはそろそろ行こうか。そこの騎士さんから謝礼も貰ったし」

あんずはいつの間にか謝礼を受け取っていた。それに建太けんた雄騎ゆうきは苦笑しながら頷き、荷物を持って宿を出た。


スフィア

「待ってください!」

三人が西門へ向かおうとしたところをスフィアに呼び止められた。


雄騎ゆうき

「どうしたんですか?」


スフィア

「もう!ちゃんと謝礼を受け取っていただきませんと駄目じゃないですか!」


あんず

「え?でも、ちゃんと頂きましたよ?」


スフィア

「我が国は一人一人に用意いたしましたの!ユウキ様と其方の殿方は受け取られていないはずです!」

そう言ってスフィアは二人に謝礼を差し出す。

しかし、建太けんた雄騎ゆうきは悪いですよと言いなかなか受け取らない。


スフィア

「受け取って頂けませんと私がオスタルの名に泥を塗ることになってしまいます。どうか受け取ってください」

と頭を下げた。

これには二人も観念し、スフィアから謝礼を受け取った。


建太けんた

「でも本当によかったんですか?こんな大金」


スフィア

「もちろんです!それに今回魔物を追い払えたのはあなた方のおかげだと他の冒険者の方が仰っておりました。私個人としてはこれでも足りないくらいです。ですのであなt…」


黒ローブの男 

「やっと見つけましたよスフィア姫」

スフィアの言葉を遮って、黒いローブを着た男が話しかけてきた。


スフィア

「!…以前にもお会い致しましたね。いったい貴方は誰で、私に何のご用なのでしょうか?」

以前にも何処かで出会っているようで、スフィアはとても警戒した様子で答える。

建太けんた達もいつでも動けるように警戒している。


黒ローブの男

「おっと、そういえば自己紹介がまだでしたか。私の名はオプスキュリテ。スフィア姫、貴女を貰い受けに参りました」

黒ローブの男が答えるとスフィアは両手を頬にあて恥ずかしそうにしながら答える。


スフィア

「まあ、殿方にその様な事を言われたのは初めてですわ!でもごめんなさい。私にはお慕い申している殿方が他に居りますの」


※黒ローブの男→オプスキュリテ

オプスキュリテ

「…何やら勘違いなされている様ですが、私が欲しいのは貴女の身体からだだけです。貴女の意志など関係ありません」

黒ローブの男の言葉にそれまで黙って聞いていた雄騎ゆうき達も口を挟んだ。


雄騎ゆうき

「うわぁ、体が目的ってお前…」


あんず

「あんた、最低!」


オプスキュリテ

「何とでも言いなさい。私は私の目的の為に貴女を貰い受ける!」

そう言ってオプスキュリテは全身に黒いオーラの様なものを纏い、スフィア目掛け迫ってくる。

建太けんたはすぐさま反応し、オプスキュリテ目掛け雷を落とす。

オプスキュリテはそれを難なく躱すとスピードを緩める事無く更に迫ってくる。

雄騎ゆうきも一歩遅れてオプスキュリテに銃を向け躊躇い無く引き金を引く。

その弾丸はオプスキュリテに当たるよりも前に黒いオーラによって飲み込まれ消えてしまった。

オプスキュリテは二人の攻撃を躱しきるとスフィアの眼前まで迫り、手を伸ばす。

オプスキュリテの手がスフィアに触れる直前、雄騎ゆうきがオプスキュリテとスフィアの間に割って入りオプスキュリテを止め、スフィアはあんずの重力のスキルによって後方に移動した。

オプスキュリテが「邪魔ですね」と一言呟くと黒いオーラが雄騎ゆうきを包み込み右へ投げ飛ばした。

雄騎ゆうきが投げ飛ばされると同時に建太けんたが再び雷を落とす。

オプスキュリテは後方に飛び雷を躱すが、着地すると同時にあんずの重力に捕えられ、黒いオーラも消えてしまっていた。

身動きの取れなくなったオプスキュリテにスフィアが話しかける。


スフィア

「どうして其処までして私を狙うのです?」


オプスキュリテ

「…なぜ狙うか、ですか。」

オプスキュリテは一拍間を開けると不適な笑みを浮かべ話し始めた。


オプスキュリテ

「それは貴女にとても素晴らしい負の力が溢れているからですよ!!」


スフィア

「負の、力?」

スフィアは何を言っているのか分からないといった様子で聞き返す。


オプスキュリテ

「負の力とは!うらみ!にくしみ!嫉妬しっと!マイナスの感情全てがそれに値する!!」


スフィア

「私は誰かをうらんだり、にくんだりなんてしてません!」

スフィアはオプスキュリテの言う負の力を正面から否定した。

それを聞いたオプスキュリテは不意にくくくっと笑い出した。


オプスキュリテ

「ええ、そうかもしれませんね。『貴女』は、ね。」

オプスキュリテはもう一度くくっと笑い話を続ける。


オプスキュリテ

「負の感情は必ずしも本人の感情である必要は無いのですよ!例えば貴女の義妹君の母上。貴女さえ居なければ自分の娘が次期女王に成れるのに。例えば反国家勢力。王族というだけで彼らにはうらまれる。」

オプスキュリテはここでさて、と一拍置き再び黒いオーラを身に纏った。


オプスキュリテ

「さて、長々と話させて頂けたお陰でこの重力も解除する事が出来ました。もう私にはこのスキルは通用しませんよ?では、行きます」

オプスキュリテは足に力を入れ、重力を物ともせずに前に跳んだ。

その跳躍は速く、一瞬でスフィアの眼前まで距離を詰め、腕を掴んだ。

最初に反応したのはスフィアの隣に居たあんず。重力でオプスキュリテを引き離そうとするがオプスキュリテはびくともしない。それどころか黒いオーラに包まれ、投げ飛ばされてしまった。

次に雄騎ゆうきがオプスキュリテに刀で切り掛かった。

しかし、これも黒いオーラに受け止められ、さらにそのまま黒いオーラに刀を折られてしまった。

そして、雄騎ゆうきはオプスキュリテに蹴り飛ばされた。

最後に建太けんたが刀に雷を纏わせて切り掛かった。

オプスキュリテは黒いオーラで受け止めようとするが不意にスフィアの腕を離し、二歩後ろにさがる。

建太けんたの攻撃は避けられ、黒いオーラに吹き飛ばされた。


オプスキュリテ

「やれやれ、子供と思って侮っていました。重力のスキルと最後の雷の刀は中々に厄介でしたよ」

建太けんたの方を向いて喋っていたオプスキュリテがスフィアの方へ向き直る。すると、再びやれやれと頭を抱えた。


オプスキュリテ

「これはこれは、お早いご到着ですね。騎士団長殿?」

スフィアの隣に騎士が一人、剣を抜いて立っていた。


騎士団長

「到着ついでに引いてくれると有難いのだが?」


オプスキュリテ

「ふむ、そうですね…」

そう言うと、オプスキュリテはあんず建太けんた雄騎ゆうきの順番で目を向けた。

あんずは珊瑚の首飾りを握りしめていた。


あんず

「(まだ来るようならミスリアを呼んででも止める!)」


建太けんたは雷の刀をオプスキュリテに向けて構えなおしている。


建太けんた

「来るなら来い!」


雄騎ゆうきは折れた刀を見つめ、その場に立ち尽くしていた。


雄騎ゆうき

「(くそっ!俺はまた足手まといになるのかよ)」

オプスキュリテは雄騎ゆうきを見つめたまま一秒間停止していた。

オプスキュリテの目には雄騎ゆうきの周りに『負の力』が渦巻いて見えていた。


オプスキュリテ

「(これは!思わぬ場所で良質な『器』を発見できましたね)」


オプスキュリテ

「ええ、良いでしょう。今回は引かせて頂きます。この子供たちと貴方を同時に相手をしては少々分が悪そうですからね」

そう言うと、オプスキュリテは後方に跳躍し、去って行った。


スフィア

「助かりましたスウェイル」


※騎士団長→スウェイル

スウェイル

「助かりましたではありません!急に居なくなったと思えばこのような事件に巻き込まれて!もう少しご自分の立場をお考えください!!」


スフィア

「もう、何事もなかったから良いではありませんか」


スウェイル

「何かあってからでは遅いのです!!」

スウェイルはそこまで言ったところで建太けんた達3人に向き直った。


スウェイル

「この度は我が国の王女をお救い頂き誠に感謝しております。あなた方3名には感謝してもしきれません。ですので3名には我が国へご同行頂きます!」





第58話 戦いの後に END

スフィア

「では、参りましょうか」

スフィアはそう言いながら寄宿舎の方へ歩き出した。


建太けんた

「ちょっと待ってください!俺たちは急いで…」


スウェイル

「申し訳ございませんが、強制連行とさせて頂きます。もちろん要件が済み次第、皆様の目的地にお送りさて頂きますので、どうかご同行願います」


建太けんた

「あ、はい。分かりました」




第58話 戦いの後に END



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