第40話 ベルムの森
前回のあらすじ
奏がスキルを手に入れた。
ディメンションリング(DR)8個購入
以上
どうも皆さんお久しぶりです
みんなのアイドル(笑)スリ師キャンドルです
自分で言ってて悲しくなりますが気にせずいきましょう!
さて、今回からあらすじを荒々しく付け加えた訳ですが
要約するとものすごく内容が薄いですね
正直自分でもビックリですよ
とりあえず、あらすじは次回以降も載せていこうと思います
それでは、本編をどうぞ
亀村長
「お主達が倒れておった森は『ベルムの森』と呼ばれとって、その名の通りベルムという者が住んどる。その者ならこの少年も助けられるやも知れぬ」
と言われ、雄騎、杏は、ジイサに助けられた森へ入っていた。
杏
「本当にこんな森に人なんか住んでるの?」
雄騎
「そんなん知らん!亀のじいさんが居るって言ったんだから居んじゃねーの?」
杏
「確か泉の近くに住んでるって言ってたよね?」
雄騎
「そうだな、でも泉を探すより先に元の道を探さないと」
お気づきの方もいるでしょう、雄騎達は完全に道に迷っています。
2人は道案内を頼まなかったわけではない。
途中までジイサに送ってもらい、「後は真っ直ぐ歩いていくだけじゃ」と言われたが、途中、猪に追いかけられ道を外してしまっていた。
因みに、ジイサはベルムに会いたくないようで、村に帰って行った。
2人が元の道を探していると、再び猪に遭遇した。
猪は2人を見つけると、いきなり突進して来た。
杏は猪から逃げようと背を向けて走り出そうとしたとき、背後から銃声が聞こえた。
杏が振り返ると雄騎がハンドガンで猪を撃っていた。
雄騎
「お前が悪いんだ、俺の邪魔をするから……。よし、行こう杏」
雄騎は森の奥へ進んでいく、杏は一瞬躊躇したが猪に手を合わせ雄騎の後を追った。
暫く歩いていると亀村長の言っていた泉が現れた。
その泉の傍には小屋が建っている。
杏
「あ、泉だ。村長が言ってたのはここなのか?」
雄騎
「多分そうだ、行ってみよう!」
2人は小屋へ走っていった。
小屋の前まで来ると杏はノックした。
すると、後ろの方から声が聞こえた。
???
「何の用だ?」
振り返るとそこには馬が1頭いるだけだった。
杏
「馬?じゃあさっきの声はどこから?」
雄騎
「…さっきの声、この馬じゃないか?亀のじいさんも喋ったんだし」
馬
「そうだ、さっきの声は私だ。そしてもう一度聞く、お前達はここへ何の用で来た?」
杏
「私たちはベルムって人に会いに来たのよ。その人なら健太を、友達を生き返らせられるって聞いたから」
馬
「そうか…。ならば力を示せ!」
馬がそう言った瞬間、どこからともなく1人の青年が現れた。
しかし、青年の容姿は人間に酷似しているが、人間のものではない。
彼には黒い悪魔のような翼と尻尾が生えており、目は両目と額に1つ、合計3つ あった。
青年
「我が名はベルム!貴様の力見せて貰うぞ、人間!」
ベルムはそう言うやいなや雄騎に飛びかかった。
雄騎は冷静にベルムに向けてハンドガンを撃つ、弾丸はベルムの肩に当たり、ベルムは吹き飛んだ。
ベルム
「痛ってー!何だよこれ、メッチャ痛いよ!」
ベルムが痛みで転げ回っているところへ雄騎が歩いていき、銃口をベルムに向けた。
雄騎
「降参するか?しないなら撃つ」
ベルム
「…参り、ました」
雄騎
「さぁ、力は示した。俺たちの願いを叶えて貰うぞ」
しかし、ベルムは倒れた状態でなにかブツブツ呟いている。
次の瞬間、空からベルムを大きく、厳つくした感じの人が降ってきた。
???
「どうした?」
ベルム
「親父!コイツら挑戦者だよ!」
親父
「ほぉ、では手合わせ願おう」
親父は雄騎に向けて腕を振り下ろす。
雄騎は親父の腕を狙ってハンドガンを撃つが、親父はビクともせずそのまま振り下ろす。
雄騎はそれをもろに受け、地面に叩きつけられ気を失ってしまった。
親父
「次はお嬢さんの番だ」
親父は杏に振り返り、雄騎同様腕を振り上げ殴りかかってきた。
杏
「ちょっと待って!」
杏が叫ぶと親父の腕がピタリと止まった。
親父
「なんだ?…はっ!まさか挑戦者はそっちの少年だけでお嬢さんは違ったか!いや~すまんすまん、最近強い奴と戦ってなかったから、ちと先走ってしまったわい」
杏
「あ、いや、一応私もそうなんだけど…。そうじゃなくて!私達はそこのベルムに勝ったんだよ、なのになんでまだ戦わないといけないのよ」
親父
「何を言っとる?ベルムは儂じゃよ?まさか、ベルダ!お前またやったのか!」
親父はそう言うと、ベルムに向き直り拳骨を振り下ろした。
※親父→ベルム、ベルム→ベルダ
ベルムは再び杏に向き直った。
杏
「ねぇ、どうしても戦わなくちゃダメ?」
ベルム
「儂はお前達の願いを叶える。そのかわりお前達は儂と戦い、儂に勝つ。それがルール」
杏
「じゃ、じゃあ!後で私の代わりに他の人が戦うのは?私なんかじゃベルムさんには絶対勝てないから…」
ベルム
「後で…か。それを守れる保証は?」
杏
「守れなければ私の命で償う」
ベルム
「…そこまでして、叶えたい願いとは?」
杏
「私の…私達の大切な友達を生き返らせてほしい!」
ベルム
「……。その代行者は強いのか?」
杏
「凄く」
ベルム
「よかろう!お前達の願い、叶えてやろう!」
ベルムは杏が出した提案を飲み、それを承諾した。
ベルムが願いを聞いてきたので、杏は健太を生き返らせて貰うようベルムに頼んだ。が、ベルムはそれを拒否した。
杏
「どうして?貴方なら助けられるって聞いてきたのに!」
ベルム
「落ち着きなさいお嬢さん、儂が言ってるのはその少年を生き返らせるのは出来ない、と言っとるんだ。なにせ、その少年は死んで無いからな、と言うより、既に生き返っている」
ベルムはその証拠にと健太の身体をこの場に転送させた。
しかし、健太は横になっている状態でまだ目を覚ましていない。
杏は健太に駆け寄る。
それを見たベルムは後ろで延びている雄騎を叩き起こした。
ベルム
「その少年は後数分で目を覚ます」
数分後、ベルムの言った通り健太は目を覚ました。
健太
「ここ…は?あれ?俺、生きてる?」
杏
「健太!よかった。健太が死んじゃったら私…私…」
雄騎
「このやろう、散々心配かけやがって」
第40話 ベルムの森 END
ベルム
「ベルダ、小屋に入ってアレの用意をしておいてくれ」
ベルダ
「ああ、アレね。分かったよ、親父。ところでアイツ生き返らせたの親父じゃないんだよな?ならセグラって人間が治したのか?」
ベルム
「いや、セグラでは無いだろう。あの少年を治したのはスキルだ。セグラはスキルホルダーでは無いからな」
ベルダ
「へぇ~、そうなんだ。じゃあ誰なんだろうな…。ま、いっか。それじゃあ準備してくるよ」
ベルム
「ああ頼む」
第40話これで終了です
それではまた次回でお会いしましょう!