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第34話 足止め

今回は目標に間に合いました

なかなか頑張りましたよ(笑)

では、今回は元の視点になります。

それではどうぞ!

「なんなのこの階段、無駄に長くない?」

元は1階から屋上に続く階段をひたすら上り続けていた。



「やっぱりさっき隣にあったエレベーター使いたかったな~」



「動かなかったんだから仕方ないだろ」

実は、元達はイサギが使用したエレベーターを使おうとしたが動かなかったのだ。

元は紫の文句を聞きながら、黙々と階段を上っていた。

そして、登り始めて約三分、元は屋上に到着した。

屋上には機械兵士が五機ほどいて、元を見たとたん元に襲い掛かってきた。

元はそんな機械兵士達を意図も容易く全滅させた。



「元楽勝だね!」



「ああ、機械兵士は機械人間と比べて動きが単調で遅いからな」


「それもそうだね、やっぱり所詮は量産型って感じだしね。……、あ、元!あっちにエレベーターがあるよ!」

紫はエレベーターに近づき『↓』のボタンを押した。

するとエレベーターの扉が開き、中からジグザが現れた。



「開いた!そんでもってジグザ出てきた!」

紫は驚き、元の下ヘ飛んでいった。

紫が元の後ろに隠れると同時に元は刀を構えた。



ジグザ

「随分と御挨拶ですね、貴方の判断は間違いではありませんが少しお話しましょう」

ジグザの提案に元は刀を鞘に納めることで答えた。



ジグザ

「ありがとうございます」



「それで?何の話だ?」



ジグザ

「そうですね、まずは私がここに来た目的でもお話しましょう、実は私、貴方を倒しに来た訳じゃないんですよ」

ジグザの言葉に疑問を持ち、元はジグザに質問をした。



「ならなにをしに来た?」



ジグザ

「私の目的は貴方の足止めなのですよ」

ジグザがそう言った瞬間、元は上ってきた階段とは違う方の階段を下りようとした。

しかし、その階段には機械兵士が鮨詰め状態で上ってきていた。

流石の元もこの状況では引き下がった。



ジグザ

「ひとつ良いことを教えて差し上げましょう、貴方が目的地に到着するには今貴方が使おうとした階段か、こちらのエレベーターを使うしか在りません」

ジグザは特別ですよと一言付け足した。

それを聞いた元は動きを止めた。



「…わかった。お前の足止め、甘んじて受けよう。その代わりこいつら(機械兵士)は潰させてもらうぞ」

そう言った元は機会兵士が鮨詰め状態になっていた階段に持っている手榴弾三つ全てを投げ込んだ。



ジグザ

「その程度の雑魚で貴方を足止め出来るなら安いものですよ」


そう言うとジグザはどこからともなくトランプを取り出してきた。



ジグザ

「ポーカーなど如何ですか?」

ジグザは時間を潰すのにポーカーを提案してきた。

元もそれに応じる。



ジグザ

「役の強さは下から『ノーペア』『ワンペア』『ツーペア』『スリーカード』『ストレート』『フラッシュ』『フルハウス』『フォーカード』『ストレートフラッシュ』『ロイヤルストレートフラッシュ』です。ジョーカーは入っていないので『ファイブカード』はありません。それと数字は最弱が2、最強がAでよろしいですか?」



「それで良い」


元の答えを聞いてジグザはカードを配り始めた。

その時、元の後ろから紫が出てきた。



「元!私もやりたい!」


紫のその言葉を聞いた元はジグザに向き直り、カードをもう一組配るよう頼んだ。

ジグザは明らかに疑問符を浮かべていたがもう一組追加で配ってくれた。

紫は今の自分の身長よりも一回り程大きなトランプを持ち上げた。

それを見たジグザは困惑している様だ。

ジグザには紫が見えていないのでカードが勝手に浮いているように見えるのだろう。

そして、配り終わり手札を確認する。

48888



ジグザ

「チェンジは?」



「……いや、無しで良い。……こっちもチェンジは要らないらしい」



ジグザ

「私もチェンジは無しです」

そして、手札公開。

元は8のフォーカード、ジグザはの3~7のストレートフラッシュ、紫はのロイヤルストレートフラッシュ



「わーい、勝ったー!」



「ちょっと待て、明らかに固まってるだろ」

そう言った元は残りのトランプの山の表を向けた。

すると、殆どが開封したときと同じ配列で並んでいた。



「おいジグザ、何でこんなに固まってんだ?ちゃんとシャッフルしてないだろ」



ジグザ

「ちょっとした冗談ではありませんか、次はちゃんとやりますよ」

ジグザはそう言うと再びカードを配り始めた。

今度の手札は2799K。

ちゃんとバラバラだった。



ジグザ

「チェンジは?」



「三枚、こっちは二枚」

元は配られたカードを確認した。999102

そしてカード公開。

元、9のスリーカード、ジグザ、3と6のツーペア、紫、のフラッシュ

紫の勝ちだ。

その後暫くポーカーを続けた。


30分後



ジグザ

「また負けてしまいました、其方の方お強いですね。おや、もうこんな時間ですか、やはり楽しい時間というものはすぐに過ぎてしまいますね」

そう言うとジグザは立ち上がり、少し離れた場所の床を外した。

因みに戦績は63ゲームして元が21勝、ジグザが12勝、紫が30勝となった。



ジグザ

「ここから行けば直接部屋の中へ行けます。」

元はジグザの説明を受け、床の穴に飛び込んだ。







第34話 足止め END

次回で未来編は終わるかなぁ~とか思ってるんですけど、どうなるかはわかりません。

次回か、その次か、ま、とりあえず近いうちに終わります。

ついでに次回は1日を目標にします。

ではまた次回に!

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