第32話 機械四皇帝の最後
今回は雄騎の視点です
セリュ
「ジ・エンドです」
セリュの刀は健太目掛け振り下ろされた。
雄騎
「危ない健太!」
しかし、セリュの刀は健太に届く前に誰かによって止められた。
???
「大丈夫か健太?」
そこには俺たちのよく知る人物が立っていた。
健太
「殿、下?」
その人物は、俺たちの担任教師、殿下こと須雅多清水先生だった。
(そこ、名前わすれてただろ)
雄騎
「なんで殿下がこんな所に?」
俺は驚た。
殿下がここに居ることがではない、確かに殿下がこんな所に居ることも驚きだが、それ以上に俺は殿下の容姿に驚いていた。
殿下の容姿は20年前、つまり俺たちの居た時代の殿下にそっくりだったのだ。
殿下
「何で?って、そんなの愛する夫が殺されようとしてるのに指くわえて見てるわけ無いだろ」
健太
「秋季ぃ…」
健太は心ここに在らずといった様子だ。
雄騎
「待て待て待て!健太が殿下の夫!?嘘だろ!?」
殿下
「ちっ、折角ボケたのにコイツは無視かよ」
健太が夫だというのは、殿下のボケだったようだ。
俺はなぜかホッとしていた。
殿下
「おいお前、セリュとか言ったな?私の可愛い教え子に手ぇ出して、ただですむと思うなよ」
と、睨みだけで人を殺せそうな剣幕でセリュを睨みつけた。
流石殿下、怒らせたら皇修で一番恐い先生なだけあるぜ!味方でよかった。
セリュ
「『ただでは済まない』では、どうなるのでしょう?」
殿下
「自分で確かめな」
ドカーン!
殿下がそう言い終わった瞬間にセリュが爆発した。
俺はなにが起きたのか理解できなかった。
いや、正確には爆発したのはなんとか理解できた。ただ、なぜ爆発したのかが解らなかった。
俺がそんなことを考えていると、隣からビャコの声が聞こえてきた。
ビャコ
「それでおしまいか?ならもう死ね」
俺が振り返ると、まさにビャコが修騎目掛け、刀を振り下ろそうとしていた。
俺は修騎を助けるため走り出した。
俺が動くと同時にビャコは刀を振り下ろす。
ダメだ、間に合わない。
ビャコの刀は修騎の目の前まで迫っていた。が、それ以上進むことはなかった。
なぜなら、ビャコの斬撃は殿下が受け止めていたからだ。
ビャコ
「な!?てめぇ何しやがる!」
殿下はビャコの言葉を全て無視し、ビャコを蹴り飛ばした。
ドカーン!
そして、蹴り飛ばされたビャコは、壁に激突し、爆発した。
また俺の頭では理解できないことが起きた。なぜ爆発する?しかし俺はその疑問を一旦置いておいて修騎に駆け寄った。
雄騎
「大丈夫か修騎」
修騎
「なんとか」
ゲン
「ちょ、ま、待って、ちょっと待って!」
ジョニー
「HAHAHAHAHA~、ソレムリ~」
後ろからジョニーとゲンの声が聞こえてきた。
ゲン
「ごめん、こうさ、降参するからもう許して」
ジョニー
「ダガコトワル!」
ジョニーはゲンの降参宣言を断った!
と、そこへ殿下が話へ割って入っていった。
殿下
「まぁまぁ、コイツも謝ってんだから許してやったらどうだ?」
と、ゲンの肩に手を置きながらジョニーを説得した。
ジョニー
「ン?ベツニイイゾ、タダ、イイタカッタ、ダケダカラナ」
ジョニーはあっさり攻撃を止めた。
そして、殿下とジョニーがこちらに向かって歩いてきた。
そのとき、ゲンが不意を打って攻撃してきた。
ゲン
「背中を見せたな!死ねー!!」
ドカーン!
そして、切りかかってきたゲンは爆発した。
雄騎
「なんで爆発するんだよ!」
俺は声を大にして叫んだ。
殿下
「そんなことはどうでもいいだろ、それよりも…」
と、殿下は秋季や秀院の方を見た。
いや、どうでもよくはないだろ。
そして、殿下は秀院の方へ歩いった。
殿下
「……よし大丈夫、気絶してるだけだ」
そして次に、秋季の方へ歩いていった。
健太は相も変わらず秋季の前で涙を流していた。
殿下
「中嶋そこをどけ、今から秋季を助ける。だからおまえ達は先に行け」
と、殿下は俺達に先に行くよう促してきた。しかし、健太は秋季の傍を離れようとしなかった。
殿下
「おい、中嶋聞いてるのか」
健太
「…機械人間…許さない」
健太は急に立ち上がり歩き出した。
俺はそれを追いかけた。
第32話 機械四皇帝の最後 END