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第25話 正面突破

今回は元の視点です。

あと、連続掲載です。

元の所持武器一覧

日本刀1本

ハンドガン2丁、弾500発

手榴弾4個

以上



健太達と別れ、1人マシンナーズキャッスルの正面から突入した。

入り口を開けると機会兵士が10機程いた。

元が機会兵士たちに気づくのとほぼ同時に機会兵士たちに元のことを気づかれた。

元の存在に気づいた機会兵士たちは刀を構え一斉に襲いかかってきた。


「元、危ない!」


紫が声を発するのと同時に元は日本刀を構え、襲いかかってくる機会兵士たちの斬撃をかわしながら1機ずつ確実に真っ二つに切り裂いた。


「紫、俺がこの程度でダメージを受けるわけないだろ?」

そう言って元は笑った。

そこへ更に機会兵士が10機程現れた。

元は1番最初に現れた機会兵士に切りかり撃破した。すると2番目、3番目に現れた機会兵士が元に切りかかってきた。元は片方の機会兵士が持っている刀をハンドガンで撃ち飛ばし、もう片方の機会兵士の攻撃を日本刀で受け止め、その2機を両断した。

しかし、その後ろから4、5、6機目の機会兵士が切りかかってきた。

元は体を回転させ、3機の機会兵士の後ろへ回り込んだ。

そして、その3機を切り捨てた。

残り4機、元はさっき倒した機会兵士が持っていた刀を拾い上げ、残りの機会兵士に投げつけた。

投げた3本の刀は見事機会兵士に命中し、3機を破壊した。

そして、最後の1機を難なく葬った。

その直後、元の後ろから突然何者かの声がした。


???

「なかなかやるね、君のような人間はこちらのデータベースには存在しないのだが?」


そこに現れたのは、先ほどまで戦っていたロボット型の機会兵士とは違いイサギやジグザなどと同じ人型の機会兵士だった。


???

「君、もしかりてオルペウスのところの新しい戦力かい?」


「だったらどうする?」


???

「君を倒すまでさ」

そう言うと同時にその機会兵士が元に襲いかかって…は、来なかった。

その機会兵士は律儀にも自己紹介を始めた。


???

「僕の名前は『シュジャ』機械四皇帝の1人だよ」なんと、元の目の前に現れたのは機械四皇帝だった。


シュジャ

「僕の自己紹介は終わったよ、次は君の番だ」

シュジャは元にも自己紹介を強要してきた。

その申し出を元は承諾したらしく、自己紹介を始めた。


「俺の名前は獅童元、機械人間に仇なす者だ」


シュジャ

「へぇー、獅童元、ね、それじゃあお互い自己紹介も済んだし、そろそろ始めよっか」

そう言って、戦いの火蓋が切って落とされた。

まず最初に動いたのはシュジャだ。

シュジャの右手が刀に変わり、元に切りかかった。

その攻撃を元は1歩も動くことなく受け止めた。

しかし、シュジャの攻撃はそれだけでは終わらない、刀を交わしながら、シュジャは左手までも刀に変え、その左手で元を貫こうとした。

元も流石にこの攻撃はシュジャの右側へ体を傾け、かわした。

攻撃をかわされたシュジャは一度元から離れ、再び切りかかってくる。

元はそれを後ろに飛び避ける。

シュジャは後ろに飛び退いた元に追撃をかけた。

そこへ、元は手榴弾を投げ、シュジャに直撃した。

元は手榴弾の爆風で吹っ飛んだ。

しかし、元は無傷だった。

手榴弾が直撃したシュジャは外傷はあまりないが、かなりのダメージを負ったようだ。

流石の機械人間も近距離での手榴弾の直撃はかなりの痛手らしい。

シュジャ

「流石、正面から1人で突っ込んでくるだけはある、なかなかに強い」

シュジャは素直に元を賞賛した。


シュジャ

「これは僕も少し本気を出さないといけないかもしれないな」

そう言うと、シュジャの両手の刀が炎で包まれた。


「!?」


シュジャ

「これは、炎の双剣フレイムツインソード、僕のとっておきの魔法だよ」

シュジャは燃え盛る炎の刀『炎の双剣』を元に見せつけた。

元はシュジャの炎の双剣を見て、何かに気がついた。


「なるほど、別に魔法でも何でもない」

元のその言葉に紫は「どういうこと?」

と、説明を要求した。


「炎の双剣の正体は簡単に言うと熱した刀だ」


シュジャ

「へぇー、見ただけで分かったのかい?いいよ、聞いてあげる」


元は炎の双剣の正体について説明しだした。


「炎の双剣の作り方は簡単だ、刀に火炎放射器などで炎を当ててやればいい、そうすると炎に当てられた刀は高温に保たれ、その炎を刀身に纏う」

そこまで言ったところでシュジャが声をあげた。


シュジャ

「恐れ入ったよ、まさか本当に見ただけでそれに気づくとはね、…でも、それでも君の絶対的不利に変わりないよね!」

シュジャはいきなり元に切りかかった。

元は炎の双剣を日本刀で受け止めた。

しかし、日本刀は炎の双剣に触れた途端に焼き切られた。元は日本刀が焼き切られたと同時に飛び退いた。


シュジャ

「クククッ、いくら君が強くても武器が無ければただの人」


シュジャは日本刀(戦う術)を失った元に一歩また一歩と近づいていく。


「紫、アレ持ってるか?」


「持ってるけど、アレ使うの?」


「ま、武器無くなったし」

そこまで言って元はハンドガンを2丁取り出しシュジャの、先ほど付けた手榴弾の僅かな傷を狙って撃ち始めた。

傷ついた部分は衝撃に弱くなりハンドガンの威力でも十二分に足止めができた。

シュジャを足止めしている間に元は呪文の様なものを唱えだした。

「我、なんじ誓約せいやくに基づき、今誓約を果たす。汝の幻影を手に汝の想いのままに、我の御霊みたまを汝に、汝の力を我に、汝の姿、今ここに現せ」

元が誓約を言い終わると、元の目の前に霧の掛かった刀が現れた。


シュジャ

「なんだそれは」


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