第20話 未来へ
どうもこんちには(それともこんばんは?)
未来編で過去の話を載せているスリ師キャンドルです。
「過去の話載せるなら、過去編にしとけよ」
と思った人もいたと思いますが、もう大丈夫です。今回でとうとう現代から未来へ向かいます。(実際に未来に着くのは次回の『未来の景色』ですが…)
違いましたね、次回は戦士の休暇2を掲載予定ですからその次ですね。
では、改めまして、『未来へ』今回は元視点でどうぞ
イサギ
「わいの能力は相手を眠らせて、記憶ん中にある最も印象に残ってる頃の記憶を、繰り返し体験させるんや、たまに普通のもあるけど…って、皆寝てもぉて説明しても意味無いなぁ」
と、建太たちの眠っている前で自分の能力を説明し出した。
イサギ
「でもまぁ、こんなあっさり済むとはなぁ、上からの情報と全然ちゃうやんけ、もっと手間取る思っとったのに」
イサギはまだ1人で喋り続けている。
イサギ
「まぁ、楽やったからええか、でもこのまま1時間はこいつ等見とかなあかんねんな~、わいがここ離れて、1時間以内に誰かがこいつ等に触れでもしたら、こいつ等起きてまうもんな」
イサギがそこまで言ったところで1人がむくっと起き上がった。
イサギ
「お前!何で起きれんねん!」
元
「それは、異世界編になったら解るさ」
起き上がったのは元だった。
元は建太の所へ来て肩を揺さぶった。
しかし建太は目を覚まさない
???
「起きないね」
元の肩の上に浮かんでいる小さな女の子が言った。
イサギ
「残念やったな。わいがここにおる限りそいつ等は目ぇ覚まさん」
イサギはその女の子に気づいてないようだ。
元
「なら、お前を倒す。紫、お前は下がってろ」
紫
「うん!わかった!」
紫と呼ばれた女の子は健太の陰に隠れた。
イサギ
「無理や、わいは機械人間や、素手の人間にやられるわけないやろ、っていうか紫ってなんや?」
イサギがそう言った直後、元はイサギに向かって走っていった。
元
「答える必要は無い」
そう言い、イサギに1発蹴りを入れた。
ガンッ!
イサギ
「ほらな?無駄やろ?」
しかし、イサギは元の蹴りを受けながらも、何くわぬ顔で直立している。
元
「強度は50Gといったところか」
蹴りを入れた元は1歩下がりそう呟いた。
イサギ
「50G?なんやそれ?」
イサギは元に聞いている。
元は律儀にもそれに答えた。
元
「Gというのは地球表面上の標準重力加速度の事だ。」
イサギ
「な、なんや?じゅうりょく、かそくど?それがなんやねん!」
元
「それだけの衝撃を与えられれば壊せる」
という元に対してイサギは
イサギ
「50Gって言われたかて、どないなもんか分からんやんけ!」
と言いキレだした。
元
「人間が与えられるGはせいぜい5、6G程度だ。」
と、また律儀に説明している。
イサギ
「なら、どないして50Gも与えんねん」
イサギはもっともな疑問を口にした。
元
「50Gも与える必要はない」
と答え続けて
元
「お前の耐久値を下げればいい」
そう言い、元は階段から消火器を持ち出してきた。
イサギ
「そないなもん持ってきてどないすんねん、そいつで殴るてか?」それを聞き終わる前に元はイサギに向かって消火器を使用した。
消火器の中の白い粉がイサギに覆い被さった。
イサギ
「そないなことやって、なんにな…あ、あれ?腕が動かへん」
消火器を浴びたイサギは急に動きが鈍くなった。
紫
「機械って言うのはね、稼動する関節部分に異物が入ると稼動がスムーズに出来なっちゃうんだよ。」
動こうと必死にもがいているイサギへ1歩ずつ近づいていく元。
紫
「それに、電気回路に異物が混入した場合、混入した部分はショートしてしまって、使い物にならなくなるんだよ」
そして、イサギの目の前まで行くとイサギを蹴り飛ばした。
イサギ
「がはっ!…なんでこんな急にダメージが…」
今度の蹴りはしっかりくらっているようだ。
紫
「そして、異物が入った部分は、無理矢理動かそうとすると壊れやすくなるんだよ。…って言ってもイサギには聞こえてないんだけどね」
イサギ
「まさか、わいが、この時代の、人間に、やられる…とわ…な…。」
イサギは動かなくなってしまった。どうやら完全にショートしたらしい。
紫
「やったね。元!…ん?みんな起きたみたいだよ元!」
健太
「う、…ここは…」
そして、イサギが動かなくなったと同時に、建太、奏、杏、雄騎、秋季が目を覚ました。
目を覚ました秋季は、イサギが倒れているのを見て、かなり驚いていた。
そして
秋季
「それでは、気を取り直して、2539年へ」
紫
「レッツゴー!」
こうして、俺たちは倒れているイサギを横目に、未来へ向かった。
※紫のキャラ設定は次回掲載予定の戦士の休暇2にて明らかにする予定です。
私だけかもしれないですけど、なんとなくキャラクター同士で会話させるとストーリーの進行が楽なんですよね
ま、それがどうしたって感じですが…。
それはさて置き次回戦士の休暇2です。(本編とは関係ないけど)お楽しみに!