第1話 7月14日午前
この物語は一人の少年が世界を統一する物語である。(嘘)
俺の名前は中嶋 建太、皇修学園高校に通っている高校2年生。
今は通学の途中だ。いつもこの辺りで声をかけられる。
「よう、一緒に学校いこうぜ」
そう、こいつ俺の友達、二雄騎にだ。いつも一緒に登校している。
校門の近くまで来ると「お前等走れ!門閉めるぞ!」殿下の声が聞こえた。俺は雄騎に走るぞと声をかけ走った。
この殿下というのは俺たちのクラス担任の須雅多清水先生だ。
ウェーブがかかった髪が肩まであり、落ち着いた雰囲気がある。
この殿下というあだ名は一年の頃雄騎が
「殿下だ!」
と叫んで以来、須雅多先生に殿下というあだ名が付いた。雄騎になぜ殿下なのか聞いたところ
「なんとなく」
と言われた。
キーンコーンカーンコーン
「いやー今日もぎりぎりだったな」
「お前のせいだろ雄騎!」
実は雄騎は出会う女の子全員に「付き合ってよ」とか「デートしない?」などと話しかけまくっていたのだ。当然のごとく全く相手にされていなかったが。
教室についた。
「おはようございます。建太君、雄騎君」
「お前等またギリギリだな」
ついたら2人の女の子に声をかけられた。
1人目の娘が朝沙陽奏
綺麗な腰まである黒髪が特徴だ。性格はおっとりしている。2人目の娘は美嶋杏
肩までのショートヘアーが特徴で少し男勝りなところがある。
「それは、なー建太」いきなり俺にふってきた。
「で?何でなんだ?建太?」
杏も俺に聞いてきた。そこへ殿下が来て話は中断した。
HR
「え~と、突然だが今日転入生が来た。」
今は7月だ、こんな時期に転入なんて…。
「おい、入ってこい」殿下に呼ばれて長髪の女の子が入ってきた。「やっほー、私、中嶋秋季秋に季節の季って書いて秋季って読むんだよ、よろしくね」
秋季の席はまだ用意されてないようで、今日は来ていない獅呶元の席に座ることになった。獅呶の席は俺のとなりだ。「中嶋君だっけ?同じ名前だね、よろしくね」
こちらこそよろしくと返事した。