第17話 記憶3
本当はこの話は2ヶ月前には掲載できていて、次のが今くらいになるはずだったんですが、予定が狂ってしまい2ヶ月も遅れてしてしまいました。
楽しみにしていただいていた皆さん、すみませんでした。
それと、今回から少し設定を変更させて頂いてます。
といっても、小説の内容が変わってる訳では無いのでご安心ください。
変更させて頂いているのは小説の書き方ですので皆さんにはあまり関係無いのですが、知っておいた方が読みやすいと思いますので、お伝えしておきます。
今回、変更(というより追加ですね)したのは
まず、人物が喋る際、直前に1行改行し、喋っている人物の名前を載せています。
これはリアルの友人に感想を聞いたところ、「ここ誰が喋ってんの?」と聞かれたためです。
次に誰の目線でストーリーを進めているか、です。
この小説は基本的には主人公である中嶋健太の視点で話を進めているのですが、たまに別のキャラクターの視点でストーリーを進めていたのをおきずきだったでしょうか?
おきずきになられなかった方も少なく無いと思います。
ですので、今後はその話の前書き、今回ですと雄騎の視点で進めさせて頂きます。
これも友人に指摘されたために改善させて頂きました。
今回は以上の2点です。
皆さんもよろしければ感想やご意見がありましたら書き込んでください。
まだまだ未熟ものですが今後もよろしくお願いします。
ピピピピピ…
時計のアラーム音が部屋に鳴り響いている。
「止めなきゃ」俺はそう思い時計に手を伸ばした。
ピピピッ
アラームは鳴り止んだ。
朝か
…あれ?朝?なんで?しかもここ、俺の部屋だし
雄騎
「悩んでも仕方ないし、学校行くか、建太たちと話しすれば、なんか解るかもしんないしな」
そして、俺は学校へ向かった。
登校中、1人で歩いている健太を見つけた。
とりあえず俺は、健太に声をかけ、事情を聞き出そうとした。
しかし。
健太
「雄騎、とうとう夢と現実も分からなくなったか、残念だよ」
と、軽くあしらわれた。
嘘だろ、どうなってんだよ、昨日のイサギって奴はどうなったんだよ
その後、学校につくまでの間、健太に説明し続けたが、反応は変わらなかった。
学校に到着し、教室に向かった。
しかし、その時、健太に止められた。
健太
「雄騎、どこ行くんだ?そっちは2年の教室がある方だぞ」
何?どういうことだ?俺は2年だぞ?バカだけどちゃんと進級できたはずだ。
しかし、健太は俺たちは、まだ1年だと言う。
仕方がないので1年の教室へ向かった。
教室につくと、健太の言った通り、奏、杏、ついでに蒼太まで居る。
しかしその中に、元は居ない、だが、元は元々あまり学校に来ないので気にしていなかった。
殿下が教室に入ってきてホームルームが開始された。
殿下
「今日は転校生が来たぞ、入って来い獅童」
殿下に呼ばれて入って来たのは、紛れもなく元だった。
元
「…獅童元…よろしく」
元が転校してきた?ということは本当に1年前なのか?
殿下
「お前ら、1限目体育だからさっさと着替えて行け、じゃ解散」
男子が教室から出て行く中、俺と健太は元の席までやってきた。
雄騎
「男子は更衣室で着替えるんだ。一緒に行こうぜ」
そういうと、元は何も言わず俺たちの後について来た。
更衣室に向かって歩いているとこの学校の柄の悪い3年生達が歩いてきた。
俺と健太はその3年生を避けて通ったが、元は避けずにぶつかってしまった。
3年生
「おいそこの1年坊、ぶつかっといて挨拶なしか?あぁ?」
なんだ?いつの時代の不良だ?アホ丸出したぞ…、ま、口には出さないけど。
3年生
「おいこら、ちょっとツラかせや」
と、アホな3年生達が元に突っかかってきた。
しかし元は諸ともせず言い返した。
元
「止めとけ、後悔するぞ」
その元の言葉が感に障ったのか、3年生は更に絡んでくる。
3年生
「あぁ?後悔するだぁ?俺がお前にやられるってか?」
元
「それもあるがそうじゃない、ここは職員室の前だ、問題を起こせば停学は避けられないぞ」
それを聞いた3年生は「ちっ」と舌打ちをし、「覚えてろ」と捨て台詞を残して去っていった。
本当絵に描いたような不良だな。
アホな3年生達に絡まれた後、体育館へ来て体育の授業を受けていた。
ちなみに授業内容はバスケだ。
俺は元、健太、蒼太、久しぶりに学校に来ていた戸田幸之介達とチームを組んでバスケの試合をしていた。
戸田幸之助は体重96Kgのぽっちゃり(けしてデブとは言わせない)体型、あだ名はムーちゃん(理由は聞かないで)
相手チームは安田(剣道部)、朝風(サッカー部)、文山(バスケ部)、川瀬(陸上部)、宮村(野球部)の5名だ。
ふざけてるだろ、これ
最初にボールを手にしたのは文山だった、文山はそのままロングシュートを狙ってきた。そのボールの軌道はゴールに吸い込まれていく、しかし、ボールはゴール到達する前に蒼太によって弾かれた。
蒼太の弾いた球をムーちゃんがキャッチし、相手のゴールへドリブルで切り込んでいく。なんとムーちゃんは動けるデブなのだ!
でも流石は運動部、動けてもデブはデブのムーちゃんを意図もたやすく追い詰めた。
逃げ場のなくなったムーちゃんは健太にボールをパスした。健太はそのボールを受け取り、ムーちゃん同様、ドリブルで切り込んでいった。
しかし、そこは現役バスケ部の文山にボールを奪取され、そのままゴールされてしまった。
雄騎
「強え~」
健太
「流石現役運動部、動きいいな」
蒼太
「ま、1点くらい俺がすぐに取り返してやるよ」
ムーちゃん
「バスケだから1点じゃなくて2点だぞ蒼太」
ゲームが再開され蒼太が突っ込んでいったが宮村にボールを奪われ、更に2点、点差が開いた。
雄騎
「何が取り返すだよ、逆に取られてんじゃん」
ゲーム再開、再びムーちゃんがドリブルで突っ込んでいく、が、やはり文山に奪われる、またゴールを決められると思った時、
文山
「なっ!」
元が文山からボールを奪い取り、俺にパスしてきた。しかも俺はかなり前に出ていたため、周りには誰もいない、完全にフリー状態でシュートを放ち、入った。その後、相手にゴールを決められ2対6、俺達も奮闘し4対6になったところで残り時間が5分になった。
相手ボールからの再スタート、文山達は的確にパスを回し迫ってくる。
俺達も負けじとボール奪いにいく、すると健太が安田からボールを奪い取った。そのままゴールへドリブルで走っていく、しかし、川瀬に追いつかれた為、ゴール下にいるムーちゃんにパスした。
しかし、ムーちゃんも宮村にマークされていてシュートが出来ない、なのでムーちゃんも蒼太にパスした。しかし蒼太は受け取った後、ブロックされているにもかかわらず、シュートした。
もちろんそんなのが決まるわけもなく朝風に止められ、反撃されてしまう、と思いきや、朝風に奪われたボールを元が奪い返し、スリーポイントシュートを放った。
元の放ったシュートはきれいにゴールへ吸い込まれていった。
これで7対6、逆転だ。
そして、ここで試合終了!…とはいかず後50秒残っている。
相手も諦めていない、ゲームが再スタートされた。
文山、朝風、宮村の3人でパスを回しながらゴールを目指してくる。
残り30秒ゴール下での攻防、シュートを決められれば俺達の負け、守りきれば勝ち、そんな状態で俺達は攻撃を捨て、完全に守りに徹していた。
(学校の授業でどこまで必死なんだよ、とか言うなよ?)
文山達は果敢にシュートを放ってくる、それを俺達は止める。後10秒その時文山が1歩さがりシュートを打ってきた。
俺は手を伸ばした、しかし届かない
「こりゃ無理だ、取れない、逆転負けか…」と思ったとき、後ろの方で「パシッ」という音が聞こえ、振り返ってみると、元がボールをキャッチしていた。
そして、着地した元は、ドリブルで前へ出て行き、スリーポイントシュートを放った。そのボールの軌道は寸分狂わずゴールへ飛び込んでいった。
ちなみに
記憶1は健太
記憶2は杏
次回の記憶4は奏の視点で物語を進めています。