表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/65

第16話 記憶2

前回10日後と言っていたのに、ぎりぎりになってしまった。

AM2時はセーフですか?それともアウトですか?

出来ればセーフにしていただきたい。

それはそれとして『記憶2』どうぞ

「杏、早く起きなよ、遅刻するわよ」

う~ん、お母さんもう朝?

……え?朝?

「早く起きなさい!」

「え?あれ?お母さん?」

私はお母さんに起こされていた。何でだろう?

確か学校の屋上でイサギって人と会って…それから…どうしたっけ?

「もう!いいから早くしなさい!」

私は、お母さんに怒鳴られ、考えるのを中断して学校へ行く為に服を着替えようとした。しかし、皇修学園の制服が見つからなかった。

「お母さん、制服無いよ?」

「いつもの所に掛けてあるでしょ?」

確かに、いつもの場所に制服は掛かっていた。ただ、掛かっているのは、皇修学園の制服ではなく、中学校の制服が掛けてあった。

「皇修学園の制服は?」

「なに言ってんの?あんたが皇修に行くのは2年後でしょ?」

え?2年後?と言うことは、今は3年前って事?

私は仕方なく、中学校の制服に着替え、中学校に向かうことにした。

おかしい、何かが変だ、未来に行くために集まったのに、過去に来ている…、そういえば、あのイサギって奴、過去に行ってこいって言ってたけどあいつのせい?

そんなことを考えながら登校していると、後ろから、声を掛けられた。

「あーちゃん、おはよう」

振り返ると、ツインテール女の子が立っていた。

「おはよう、ずっきー」

彼女は、綾風(あやかぜ)瑞紀(みずき)この頃の友達、高校は別の学校へ通うことになる。

「ねぇ、今日だよね」

「何が?」「お兄さんが帰ってくるのがだよ、9月8日だって言ってたじゃん」

「あ、うん、そうだよ」

今日は9月8日なのか?

「じゃあ、今日あーちゃんの家に遊びに行くね」

「別にいいけど」

そう答えると瑞紀は「やったー」と喜んでいた。

教室に入ると友達に「おはよう」と挨拶をして席についた。

しばらくすると1限目が始まる。

しかし、私は授業を全く聞いていなかった。

「(今日が3年前の9月8日なら、今日お兄ちゃんは、家に帰ってくる日だ。確か他にも何かあったような…)」


「それじゃあ、次の問題、美嶋さんお願いします」

と、先生にあてられた。

しかし、考え事をしていて全然聞いていなかった。

「すみません、どこですか」

そう聞いて、問題を読み、答えた。

「X=3、Y=-2です」

「はい、正解です。では、次の問題を…」

答えを言い終わると、私は再び、考え始めた。お兄ちゃんが帰ってきた後のことを、しかし、結局思い出せずに、1限目は終了した。

その後も、一向に思い出せずに6限目まで終了してしまっていた。


放課後

「あーちゃん、帰ろ」

授業が終わるとずっきーが私の机までやってきた。

私とずっきーは2人一緒に帰路についた。

「あーちゃんのお兄さんに会うのほんとに久しぶり、早く会えないかな」

と、ずっきーは私の家に付くまでこの調子だった。



「お母さんただいま」

「お帰りなさい、あら瑞紀ちゃん、いらっしゃい」「お邪魔します」

と、定番の挨拶を済ませ私の部屋へ向かった。

部屋につくとずっきーがいきなり聞いてきた。

「で?いつ帰ってくるの?」

「5時」

今は4時30分後30分ある。

「30分後か、その間どうしよっか、あーちゃん」

特にやることはなかった。なので雑誌を読みながら時間を潰すことにした。


10分後

「あーちゃんこの服、どう?」

「う~ん、それなら私はこっちかな?」


20分後

「ずっきー、この服はどう?」

「ん?いいじゃんそれ今度見に行こ!」


30分後

「う~ん、ちょっと疲れた…」

ずっきーがそういった時、「ただいま」という声が聞こえてきた。

「帰ってきた!」

そういって、ずっきーが玄関に走っていき、みんなでお兄ちゃんを出迎えた。

「母さん、ただいま」

この人が私のお兄ちゃん、美嶋みしま颯斗はやと22歳

「お帰り、颯斗」

「お帰りなさい、颯斗さん」

「お、みーちゃん来てたんだ。うん、ただいま」

「お帰り、お兄ちゃん」

「おう、ただいま」

「突然なんだけど、みんなに紹介したい人がいるんだ…入ってきて」

お兄ちゃんがそういった後、お兄ちゃんの後ろから1人の女性が現れた。

「この子は幸村ゆきむら沙綾さあや、俺この子と結婚することになったんだ」

「幸村沙綾です。颯斗さんとお付き合いさせていただいてます」

知っていた、私はこうなることが分かっていた。そして、ずっきーがお兄ちゃんのことが好きだったことも知っている。

「……」

「ずっきー…」

ずっきー落ち込んでるの?

そう思っていると、ずっきーが口を開いた。

「颯斗さん、沙綾さん、おめでとうございます、どうかお幸せに」

そういい残し、ずっきーは私の部屋に入って行ってしまった。

私もその後を追って部屋に入って行った。

「あーちゃん、私、帰るね…」

そういって、ずっきーは帰路についた。

その後、お兄ちゃんたちも夕食を食べたあと、東京に帰って行った。


そして、その6時間後に、お兄ちゃんたちの乗った車が事故に遭ったことを知ったのは、次の日の朝だった。

10月1日には掲載したいです。


前回は日にち指定をして大変だったので、今回は曖昧な表現で申し訳ないです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ