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第13話 7月17日~7月22日 テスト、そして…

ちょっとした問題を載せましたので、よろしければ、皆さんも御一緒にお考えください。

初めは国語からだ。

え~と…

次の漢字の読みを答えなさい。


蟋蟀


紫陽花




…読めるかー!


次の平仮名を漢字に直しなさい。


ゆううつ


いんぼう


ふんがい



…何かどっかで見たような?


次は数学だ。

次の計算の答えを求めなさい。


256×94


106×445


694×1052



…電卓使いてぇ~。


次の5、6、7、8の数字を+、-、×、÷、( )を用いて、1番大きい数字と、1番小さい数字をを作りなさい。


…えらく簡単だな。


次は英語

次の英単語を日本語に訳せ。electronics


manufacturer


performance


よし、何とか解る。


次の日本語を英単語に直しなさい。


メダカ




…魚類?いや、鯨は哺乳類だ。


理科


元素記号『a』を含む物質を3つ答えろ。


これは簡単だな。


地球上に存在する金属の内、固体以外の金属を1つ答えろ。


解る、解るぞ!


社会

国の名前を10個答えろ。(日本以外)


…何か殿下の問題、雑だな…。


以上が期末テストの主な5教科の問題の1部です。


テストは全て終了した。やれる事はやった。あとは欠点が無いことを祈るだけだ。今回は雄騎もちゃんと出来ていたようだ。奏に教わったのがよかったのか?

そして、俺の後ろの席の主は既にそこにいなかった。

先に行ったようだ。

俺は雄騎、杏、奏、元と共に屋上へ向かった。

屋上の扉を開け放つと、そこには、秋季の姿があった。

「ありがとう、来てくれて」

屋上の扉をくぐると秋季にそう言われた。

更に秋季は続けて質問を投げ掛けてきた。

「皆は、この世界が好きですか?」と。

さすがに驚いた。こんな質問、されたことがない。というより普通されない。

それでも、皆は少なくとも嫌いでは無い事を秋季に告げた。

すると、秋季は「よかった」と一言呟き。俺たち5人に「助けて」と言ってきたのだ。

俺たちはその言葉に驚き、何があったのか秋季に問いかけた。

すると、秋季は「信じられないと思うけど」と前置きをして、説明を始めた。



秋季の説明はこうだ。

秋季は実は未来から来た未来人で、未来では人と機械人間の戦争があり、人の戦力は枯渇状態なのだと。

それで、秋季は過去へ遡り、俺たち5人に未来を救ってもらうために、この時代に来たのだという。

その説明を聞いた俺たちは少し沈黙を続けた。

さすがにそんな話をされて「解った。それじゃあ行こう」とはならない。

そんな俺たちを見て秋季は「やっぱり…むり、だよね…」と俯きながら言った。

その時、俺の目には、俯いている秋季の目元から零れ落ちる、1滴の涙が見えた。

その涙を見て、俺の決心が固まった。

「俺、行くよ、未来」と秋季に告た。

「ホントに!」その言葉と共に、秋季の顔には瞬く間に光が戻り、いつもの明るい秋季が戻ってきた。

そして、俺が未来へ行く事を決意すると、他の皆も、それなら自分も、と未来へ行く事を決意した。


「で?どうやって行くんだ?」

と雄騎が聞いている。

秋季はそれに答える。

「このメモリーチップを携帯端末にセットして、移動先の時間と移動する人を指定すればいいの」

秋季はmicroSD位の大きさのメモリーチップと手の平サイズのデバイスを取り出して説明をしてくれた。


その説明を聞き終えた所で、俺は疑問に思っていることを秋季に聞いた。

「未来では戦争してるんだろ?ならもっと人を集めた方が良いんじゃないか?」

その言葉を聞いた秋季はそれを否定した。

「無理だよ」そのあとに続けて「未来に連れていけるのは、未来に居ない人だけだから…」

俺は、いや、俺たちはその言葉に押し潰されるかのように、言葉を出せずにいた。

その沈黙の中で秋季は未来へ連れていく為のルールを説明をした。

まず、同じ空間の同一時間内に異時間同異体が存在してはならない。

つまり、今の自分と未来の自分が鉢合わせてはいけない。という事らしい。もし、鉢合わせた場合、両方の存在が消えてしまう。そう説明をうけた。


ならば直接出会わなければ良いのではないか?と、思ったがそれは出来ないらしい。

なぜなら、同一時間内に異時間同異体が存在するというだけで、存在は消えないものの未来が変わってしまう可能性があるからだそうだ。


ということは、今ここにいる5人は、未来ではもう死んでいる、という事か?


「俺たち…死んだ、のか?」

俺は声を震わせながら聞いた。

「そうじゃないよ、ただ、存在が確認出来ていないだけ」

俺の質問に対して秋季は否定するように答えた。

「確認出来ないってやっぱり死んでるんじゃないか!」

俺は冷静さを喪い声を荒げて言った。

それに対し、秋季も声を震わせ、否定してきた。

「確かに死んじゃってるかもしれない…でも遺体は見つかってないの!元さんも、雄騎さんも、杏さんも、奏さんも!」秋季はそう言った後、再び涙を流し、俺の方を向いて

「それにお父さんも!」

その言葉に俺は圧迫されていた。

秋季は俺の方を向いて「お父さん」と言った?ということは俺が秋季の父親なのか?でも秋季の父親は秋季の目の前で殺されたんだよな?ならなんで「遺体が見つかってない」なんて言うんだ?

「お父さんは…ぐすっ、間違いなく私の目の前で刺された…、でも次の日に…ぐすっ、お父さんの遺体が無くな…ってたの」

秋季がそこまで言って、雄騎が言葉を放った。

「建太、確かめに行こう、未来の俺たちを」その言葉に俺たちは未来に行く決心を固めた。


問題の答えです。


蟋蟀=コオロギ

紫陽花=あじさい

釦=ぼたん


ゆううつ=憂鬱

いんぼう=陰謀

ふんがい=憤慨


256×94=24064

106×445=47170

694×1052=730088


一番大きい数字

5×6×7×8=1680

一番小さい数字

(5-8)×6×7=-126


electronics

電子工学、電子技術


manufacturer

製造業者、メーカー、工場主


performance

演奏、上演、公演


メダカ=killifish

鮪=tuna

鯨=whale


『a』を含む物質

金、銀、ナトリウムなど


固体以外の金属

水銀


国名

アメリカ、アジア、アフリカ、イギリス、イタリアなど


です。

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