第11話 7月15日戦場(ゲームセンター)完結編
最近忙しくてなかなか書けませんが、今回は頑張って時間を作って書いてたら結構早く出来ました
1回戦は俺たちの勝利に終わり2回戦目の雄騎、奏チームVS元、アリアさんチームの試合は(都合によりカット)雄騎、奏チームが7-6で元たちに勝利し、決勝で俺たちと勝負することになった。
「まさか決勝がお前たちとはな、雄騎」
「俺も勝てるとは思わなかったよ、建太」
「私たち、何か忘れられてないか?」
「どうだろうねぇ」
そして、俺、杏チームVS雄騎、奏チームの試合が始まった。
先攻は雄騎たちだ。
雄騎がパックをポケット目掛けストレートに打ってきた。それを杏が打ち返す。パックは壁に当たり反射しながらポケットに迫っていく、しかし、奏がそれをプロックしパックは力なく跳ね返ってきた。俺は、跳ね返ってきたパックを打ち返しポケットに叩き込んだ。
1-0先制点は俺たちが貰った。しかし、次は雄騎たちに点を奪われ1-1になってしまった。
その後も俺はポイントを奪ったり奪われたりして、6-6というかなりの接戦を繰り広げた。
そして最後は俺たちのショットから始まる。
最後のショットを打とうとしている時に横で元たちの会話が聞こえてきた。
「これが最後になるんだな」(蒼太)
「そうだね、どっちが点を入れてもゲームが終わるから」(秋季)
「…ん?…この勝負勝った方が優勝だな」(元)
「そうなの?」(秋季)
「そうなのか?」(蒼太)
「そうね、良い?あーちゃん、そうちゃん、説明するわね」(アリア)
元、アリアさんチーム1178点
雄騎、奏チーム578点
秋季、蒼太チーム575点
建太、杏チーム437点
だった。そこにエアーホッケーの点数を加えて
元、アリアさんチーム1478点
雄騎、奏チーム点
1028
秋季、蒼太チーム475点
建太、杏チーム1187点になる。(決勝の点数は計算していない)
ここで雄騎たちが勝てば、点数点350+勝利点100+優勝点500で950点増えて1978点になる。建太たちは点数点300のみプラスされ1487点になり雄騎、奏チームの優勝、逆なら建太、杏チームが2137点、雄騎、奏チームが1328点となり建太、杏チーム優勝
「となるの、解った?」
横でアリアさんの説明を聞き終わり、俺はパックを打った。
そして、そのままパックがポケットに入り試合終了、……とはならず雄騎が打ち返してきた。
その後もお互いにゴールを決めようと打ち続けるが、なかなか決まらず一進一退の攻防が続いた。
どれくらいの時間が経っただろうか、俺は少し疲れてきていた。その俺の疲労を雄騎は見逃さなかった。雄騎はその隙をついて力一杯俺たちのポケット目掛けパックを打ちはなった。
パックは俺から遠ざかる様にしてポケットへ向かってくる。
俺は手を伸ばした。しかし届かない。俺は負けたと思った。だがパックはポケットには入っていなかった。パックは杏がプロックしていたのだ。
杏にプロックされたパックは力なく跳ね返っていく、そして、俺は咄嗟に跳ね返っていくパックを後ろから打った、しかしあまりにも咄嗟だったので芯を外してしまった。それでも十分に勢いの増したパックが相手コートに迫っていく。
パックは雄騎とは反対側に向かっていく、しかし、そこには奏がいた。俺は打ち返されると思った。多分皆もそう思っただろう、しかしパックは奏に届くよりも早く雄騎の方へと方向転換をしていた。壁には接触していないのに。つまり、途中でカーブしたのだ。
雄騎も奏もその急な方向転換にはついていけず、パックは雄騎たちのポケットへ入っていった。
雄騎が結果を発表している。
「え~、では結果発表です。まずは4位、475点、秋季&蒼太チーム」
「あはは、負けちゃった。」
「まさか…、俺が4位だと」
4位の結果を聞き蒼太は…置いといて、秋季は笑っていた。
秋季曰く「楽しかったからそれで良い」らしい
「え~、次に3位は1328点で俺と奏チーム」
雄騎は結果発表で忙しそうだ。奏はその隣でニコニコしている。
この2人は特にコメントは無いようだ。
「続いて2位、1478点で元&アリアさんチーム」
「あらら、ざんねん♪」
「まぁ、分かってたけどな」
アリアさんは残念と言いながらも笑顔だった。元は…まぁ、さっき計算してたしな。
っていうかこの2人だけだよな、暗算でポイント計算したの、雄騎も電卓使ってたし。「そして、今回の優勝者は…、初めはどん底からのスタートで、4位からの奇跡の逆転勝利」
えらい引っ張るな。
「優勝は2137点で建太&杏チームだぁぁぁぁぁぁ!!!」
「「叫びすぎだ!」」
俺と杏は完全に同じタイミングでツッコんでいた。
戦いは終了しているのに俺たちはまだ戦場にいた。
蒼太が雄騎に質問している。
「おい雄騎、まだなんかやんのか?」
「嫌なら来なくていいぞ、蒼太」
そう答えた雄騎に対して何故か秋季がつっかかっていった。
「ダメですよ、蒼太さんも一緒じゃないと」
何故秋季は敬語なんだ?というか秋季は行き先を知ってるのか?
雄騎は「行けば分かる」とだけ言い歩き続けた。
次に俺も質問してみた。
「ところで雄騎?今回の資金は何処から湧いてきたんだ?」
「今回の資金援助は全て元にまかなって貰いました。」
と答えた。
なに?本気か?結構な額だと思うぞ
そんなことを考えていると雄騎が立ち止まり、言い放った。
「皆でプリクラ撮るぞ!先に言っとくがこれは秋季の要望だからな」
それで秋季は知ってたのか。
この雄騎の、もとい秋季の申し出に反対する奴がいるはずもなく、8人全員で撮ることになった。(もちろんここの資金援助も元だ)
皆でプリクラの中に入り、設定をしてカメラの前に集まった。
そして、…3、2、1、パシャッ!
そうしてこの日は、終了した。
次は時間かかるかもしれません。