第10話 7月15日戦場(ゲームセンター)後編
今回は早めに出来ました。
現時点での結果
1位 元、アリアさんチーム1178点
2位 雄騎、奏チーム578点
3位 秋季、蒼太チーム575点
4位 俺、杏チーム437点
勝利は絶望的だな。
「まさかここまで差が開くとは…、どちらにせよ次でラストだぞ」
と雄騎が言いながら移動を開始した。
次にやって来たのは、エアーホッケーだった。
「最後の種目はご覧の通りエアーホッケーだ。ここでは建太でも逆転可能だぞ!」
逆転出来るのか…。って、何?出来るのか?500以上の点差があるのにか?
「ではルール説明に入る。」
そう言ってルールを説明しだした。
今回のエアーホッケーは7点先取したチームが勝利し、決勝戦に進出するトーナメント方式らしい。
1勝すれば100点、優勝すれば勝利点100+優勝点500で合計600になる。
更に、1ゲーム内で1点取る度に50点追加される。
そして、ストレート勝ち、つまり7ー0で勝った場合、ボーナスポイント300点&相手の点数を100点マイナスできるのだ!!!
もしも、2戦ともストレート勝ちすれば1戦目で7×50で350点
勝利点100点
ストレートボーナス300点
決勝戦で7×50点で350点
勝利点100点
ストレートボーナス300点
優勝点500
合計2000点もポイントが加算される。
出来たらの話だけど…。
「…やるしかないな。この『帝皇』の名に懸けて!」と俺は叫んだ。
「出るのか!あの『低皇伝説』が!」
と蒼太が後ろで叫んでいる。
「違うぞ蒼太、今はもう『低皇』ではなく、真の『帝皇』に成っている。」
と元が蒼太に説明している。
実は俺は昔、修学旅行で、今ここに居る秋季とアリアさん以外のメンバー全員にホッケーで勝負して『無勝』という結果に終わり、皆から『低皇』と呼ばれるようになったのだ。
しかし、その後俺は、ホッケーの特訓をして、その後の試合は全て勝ち続けて、『帝皇』に成り上がったのだ。
「そんな事があったのか。」
と蒼太が驚いている。
雄騎がまたあの?ボックスを取り出してきた。
また、くじ引きをするらしい
くじ引きの結果、第1試合俺、杏チームvs秋季、蒼太チーム、第2試合、雄騎、奏チームvs元、アリアさんチーム
また秋季と蒼太か…
「それじゃあ、第1試合、建太&杏vs秋季&蒼太、試合開始!」
その雄騎の掛け声と同時に試合が始まった。
先手は俺たちからだった。
「秋季、蒼太、悪いけど一瞬で終らせるぞ」
そう言って俺は、パックを台に置いて、それを打ちだした。
カンッ!
ガコン!
俺がパックを打ったあと、秋季と蒼太は動く事が出来ず、パックはポケットに吸い込まれていった。
「「え?」」
秋季と蒼太は唖然としている。
俺が
「さぁ、次はそっちの番だぞ。」
と言うと蒼太がパックを台に置いて打ってきた。
カンッ!
カンカンッ!
パックは壁に反射し、こちらに向かってくる。
俺はそれを直接ポケット目掛け打ち返した。
カコン!
パックは再びポケットに吸い込まれていった。
「秋季!アタックは俺がやるからお前はブロックを頼む。」
「分かった!」
秋季たちがフォーメーションを変えてきた。役割分担をするようだ。
そして蒼太がパックを打ち込んできた。
カンッ!
さっきとは違い今度は直線的に杏目掛けて向かってくる。
カンッ!
それを杏は打ち返した。
杏が打ち返したパックは壁に当たり、蒼太のパックを打つやつ(名前知らねーや)に当たり軌道が変わりポケットに入っていった。
「な!?…ごめん秋季ちゃん」
「ううん、大丈夫だよ」
秋季たちはまたフォーメーションを変えてきた。
今度は秋季がアタック、それがブロックをするらしい。
「行くよ!建太!」
と秋季が言い、パックを打ち込んできた。
カンッ!
カンカン!
秋季も壁にパックを反射させ打ってきた。
しかし俺はそれを打ち返した。
パックはポケット目掛け向かっていく、が、蒼太によって防がれた。
蒼太によってポケットに入らなかったパックは、その勢いを残したまま、こちらに跳ね返ってくる、それを俺は壁を利用してポケットにシュートした。
その後も秋季たちの奮闘したが、結果7-0で俺たちが勝利した。
後編だからといって終わりとは限りませんよ