何か掴めるか
暫くして体調が本調子に戻ってきた朝陽と時雨は自分達の能力について、そして今後について話していた。
「なぁ時雨、前と変わった事ってあるか?」
「うーん、前まで見えなかった妖気?ってのがはっきり見えるようになったかな。それからその妖気が僕の両手の方に多く集まってきてる…。兄さんはなんか変わったことある?」
「俺?俺はなんか胸んとこがザワザワするかな。シュオンってのが俺の中に居るみたいだけど、まだよくわかんねぇ。…それにしても妖気かぁ、俺にはうっすら見える程度だな…」
「…僕達どうなるのかな……。確かに今までとは違ってなんか…能力が手に入ったけど…僕達に鬼ってのが倒せるのかな…」
「とりあえずは向き合うしかないんじゃねえかな。それにこの神社に産まれたんだ。なんかの宿命?ってやつだよ!きっと!俺達ならやれるさ!大丈夫」
「…そうだよね…きっとやれる…よね!」
「勿論だ!そうと決まれば特訓だ!一緒に強くなろう!時雨!」
神社の倉庫に集まり朝陽と時雨は特訓とは何をしたらいいのか調べていた。
倉庫には言い伝え等の書いてある伝書や、島での歴史が綴られている本が沢山置いてあった。
・能力は代々受け継がれているもの。ただし、人によって個人差が出てくる。
・武器等を妖術で作り出し、それを武器にして戦う能力。
・人により自分に合う武器というのは変わる。自分と相性の良い武器を探すといいだろう。
・自分の中に神を宿し、共に戦う者。神との共存は代々違いがある様子…。
・神社に受け継がれし日本刀は神を宿し者が使いこなす事ができる。
・妖気を上手く操れる力を鍛える。コツは感覚を研ぎ澄ませ。
・鬼の弱点は人の強い思いの可能性がある…。
・初めての鬼との戦いは3年に続いた。
・悲しき歴史は何故か繰り返してしまっている…止める方法探している。
・繰り返されてしまう歴史、何年周期等か分からない。特定不能。
・今のところ封印が最終的の策。
主に書いていたのはこんなところだった。
「兄さん…ざっくりしか書かれてないね。」
「確かにそうだな。でも俺達に当てはまるものは確かにあった!鍛えるにしても人それぞれ過ぎたのかもしれないな」
「うん、そうだね。…僕ちょっと妖気ってのに感覚研ぎ澄ませられるように部屋に戻ることにするよ!」
時雨は朝陽にそう言うと駆け足で部屋の方へ向かって行った。
混乱はしているだろうが自分なりに頑張ろうと思えたのかもしれない。
その様子を見た朝陽は自分も負けてられないと神社の道場へ向かうのだった。




