時雨
弟の時雨は高熱を出し意識が朦朧としていた。
暑い…体中が痛い…痛いよ兄さん…。
それに何だろう…白いモヤみたいなのがまとわりついてきて…何だか気持ち悪いんだ…。
いつまで続くんだろ…しんどいな……。
いつの間にか時雨は意識を失っていた。
朝陽と時雨が意識を失い眠りについていた頃、神主である父は医者を呼んでいた。
「まぁ、急に疲れが出たんじゃないかのぉ。子供は体調がよく変わるもんじゃよ。」
医者は特にコレといった病名や原因は分からないようだった。
安静にするしかない、とだけ言うと帰ってしまった。
暫くすると神主の前に光の渦が現れた。
_ここにまた来ることになろうとは…。悲しきことだ…また繰り返してしまうのだろうか…鬼が来るぞ。_
神主の頭の中に声が響き、悲しい過去の光景が走馬灯のように流れ込んできた。
不思議な事にそれで神主には理解出来たようだった。
2人の身に何が起きているのか、そしてこれから何をしなければならないのか…神主は覚悟を決めた。
あれからどのくらい経ったのだろ…体が暑く、痛かったのがなくなっていた。
まだ少し体のだるさはあるみたいだ…兄さんは大丈夫かな…父さんに心配させてしまってるかな…。
あれ…白いモヤみたいなのが気持ち悪くない…気持ち悪いどころか力が湧いてすら来そうだ…何でかな……まぁいっか…。
「兄さん…父さん…」
不意に時雨はそう呼んでいた。
「っ!時雨!わかるか?父さんだぞ」
神主である父は時雨の手を握り微笑んだ。
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朝陽と時雨、2人が目を覚ましたその時神主である父は2人にきちんと話そう…いや、話さなければならないと決めていた。
「どうやらお前達に話さなくてはならない事が出来た。」




