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兄弟×鬼  作者: テンマル
3/21

時雨

弟の時雨は高熱を出し意識が朦朧としていた。


暑い…体中が痛い…痛いよ兄さん…。

それに何だろう…白いモヤみたいなのがまとわりついてきて…何だか気持ち悪いんだ…。

いつまで続くんだろ…しんどいな……。


いつの間にか時雨は意識を失っていた。


朝陽と時雨が意識を失い眠りについていた頃、神主である父は医者を呼んでいた。

「まぁ、急に疲れが出たんじゃないかのぉ。子供は体調がよく変わるもんじゃよ。」

医者は特にコレといった病名や原因は分からないようだった。

安静にするしかない、とだけ言うと帰ってしまった。


暫くすると神主の前に光の渦が現れた。

_ここにまた来ることになろうとは…。悲しきことだ…また繰り返してしまうのだろうか…鬼が来るぞ。_

神主の頭の中に声が響き、悲しい過去の光景が走馬灯のように流れ込んできた。

不思議な事にそれで神主には理解出来たようだった。

2人の身に何が起きているのか、そしてこれから何をしなければならないのか…神主は覚悟を決めた。



あれからどのくらい経ったのだろ…体が暑く、痛かったのがなくなっていた。

まだ少し体のだるさはあるみたいだ…兄さんは大丈夫かな…父さんに心配させてしまってるかな…。

あれ…白いモヤみたいなのが気持ち悪くない…気持ち悪いどころか力が湧いてすら来そうだ…何でかな……まぁいっか…。


「兄さん…父さん…」

不意に時雨はそう呼んでいた。

「っ!時雨!わかるか?父さんだぞ」

神主である父は時雨の手を握り微笑んだ。


___________________________



朝陽と時雨、2人が目を覚ましたその時神主である父は2人にきちんと話そう…いや、話さなければならないと決めていた。


「どうやらお前達に話さなくてはならない事が出来た。」

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