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兄弟と神社
ある神社に2人の少年が居た。
仲が良く島の人達からも愛される兄弟だった。
兄はとても活発でよく笑い、人の為に行動する勇気ある少年(四季 朝陽)。
弟は兄と比べると静かな方だがよく笑い、勉強熱心で頑張り屋の少年(四季 時雨)。
朝陽と時雨が住んでいる神社は古くからあり、島の人に愛されている神社だ。
その神社は【天災抑神社】と呼ばれている。
その島自体からの古くからの伝書に書いてある事からその名前が付いている。
島には古くから鬼が出るという言い伝えがあった。
その鬼達を抑え込み封印出来る唯一の神社だとか…。
朝陽と時雨はごく普通の何処にでも居るような少年だった。
2人はとても仲が良くよく遊び回り走り回っていた。
「時雨!今日もどっちが早く神社の頂上に着けるか競走なッ!」
「次こそは兄さんに負けないから!」
平穏な日々をいつもの様に過ごしている中、朝陽と時雨は体調を崩し起き上がる事が出来なくなってしまった。