黒の中の白
百合 友情 恋愛 歪んでます
好きな人ができた。
それは、高校入ってからの出来事で、あたしの初恋みたいなものだった。
だけどその恋はみのることなく終わるんだっていうことくらい、あたしには分かっていたの。
分かっていたのに、あきらめがつかないから、無条件で近くにいられるようにしていた。
友達だもんね。
親友だね。
そんな生易しい言葉で、片付けて欲しくなかったよ。
あたしの気持ちを押し込めて、あなたはきっと気付いてないのだから、他の誰かを愛してしまうの。
それは名前さえも忘れたいほどの寂しさ。
あなたを消したいくらいの寂しさ。
どうしようもないくらいに。
あなたを好きなの。
