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004 朗報

翌日、電気屋さんに行く予定はおじゃんになった…というよりも、せざるを得なかった。隣町のゲームセンターに行き先を変更したのだ。



―――さすがに操作方法くらいは覚えないと。



予選会まであと2日しかない。正直、できることは限られている。



FPSというゲームの特徴は、なんといってもバトル前に選択できる技にある。100種類にのぼる技から選ぶのだが、これが試合を決定づけることすらある。非常に重要だ。ネットで調べたところ、基本的には攻撃系を2つ、防御系を1つというのがセオリーらしい。


技にはそれぞれポイントがふられており、一試合の間で使える数には上限がある。強力な技ほどポイントが高く、使用可能回数が少ない。ここにも戦略的要素が見え隠れしている。



「カウンターってできるん?」



これが使えないとなると、俺に勝ち目はない。



「もちろん。あと、大樹に朗報ろうほうなんだけど、カウンターは通常攻撃に分類されるんだよね。だから、技の選択肢が減らない。」



これはありがたい。


カウンターの仕組みは至って単純だ。相手の攻撃をジャストタイミングで回避。続けて攻撃コマンドを入力する。それだけ。ゲームによっては防御をかませるタイプもあるが、FPSは攻撃コマンドの入力だけで良いらしい。


ただ、言うは易く行うは難し。相手が攻撃を仕掛けるタイミングなんてわからないし、動きを見てからでは間に合わない。高レベルの対戦になるほど、カウンターはラッキーパンチの色を強くする。要するに、当たればラッキーの運ゲーなのだ。



―――ま、普通なら。



俺なら相手の動きを見てからで、十二分に間に合わせることができる。絶対…は言いすぎか。まあ、狙って決められるカウンターが俺の武器。

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