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赤い花の続き

作者: 進道勇気
掲載日:2020/08/22

赤い花がおちる。

おちて、おちて、おちていく。

それを見た緑の髪色の少女は右手を上に向ける。

赤い花が手のひらにのった。


「わーきれい」


少女はくるくると、うれしそうにまわる。


「きれいーなんでこんなにきれいなんだろう」


そこに声がした。

とても優しい耳に心地の良い声だ。


“「はじめまして」”


少女は少し驚いたがにこっとして答えた。


「はじめまして!あなたは誰?」


声は優しい。

誰と聞かれ、声は少し悩んでいるのか少し時間が経ってから答えた。


“「…私は赤い花」”


「あかいはな?さん?」


“「あなたは?」”


「私は…」


緑の少女は答えたくなさそうにしていて、それを気づいたのか声はいう。


“「ごめんなさい、何もいわないで」”


声は気づけたのはいいが、言わなければよかったと思う。

緑の少女は明るく声を出す。


「うん!ありがとう!赤い花さん」


それが赤い花と緑の少女の出会い。


“「ここへ来る人はいないの」”


「うん、そうだよね、私さみしかったからここに来たの」


“「ここには赤い花しかないのに?」”


「うん、一人が好きだけどさみしかったから、赤い花がおちてて、一人じゃないと思って来たの」


赤い花が落ちていく。

赤い花で地面が赤く染まっている。


“「一人が好きなの?」”


「わかんない!でも、一人は好き!」


“「さみしいのに?」”


「わかんないの、私自分が何を考えてるか分からないの」


“「…あなたが来て、私とてもうれしいの」”


緑の少女は言葉にうれしそうに答える。


「私も赤い花さんと会えてうれしい!ここ来てよかった!私と出会ってくれてありがとう!」


声はその言葉に泣きそうになったが、いう。


“「私の方がありがとうだよ」”


「私のほうがだよー!」


二人は笑いあった。

赤い花の落ちる場所で。


“「いつかあなたが誰かと笑ってるのも見たいな」”


「えー」


“「あっごめんね」”


「ううん、それは無理かもしれないけど赤い花さんとずーーっとわらってたい!」


“「私はあなたの幸せを永遠に願っているわ」”


「私も赤い花さんがずっと笑ってますようにってねがうね!ずっとずーーっと!」


ある二人の話

ある赤い花の落ちる下であった話


赤い花がおちる

赤い花がおちる

赤い花が、おちていく


緑の少女は笑う。


「赤い花さんは笑ってたんだね、ちょっとだけ、ほっとした」


隣の男性は何も言わない。

ただ拳を握りしめていた。

緑の少女は言葉を続ける。


「赤い花さんずーーっと大好きだよ、ずっとね」


男性は赤い花の落ちていくのを涙をこらえて見続けた。

緑の少女は男性の手をにぎる。

そして、笑顔で手を引いていく。


_さあ、それでも前へ進もうというように_


男性はいう。


「行くよ、進むよ、俺…」


緑の少女はにこっとする。


「行こう、一人じゃ進めなくても一緒なら、多分行けるよ」


「一歩くらいなら、行けるよ」


二人は歩いていく。


一歩を進むために。


後悔を持ちながら


苦しみながらも


行く





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