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MY song

おいわさん、Twitter。

作者: caem


 井戸から囁いてみた。

 1枚、2枚、3枚と。

 数えていて、決して報われることはない。


 割れた皿が足りないのは当然であり、ただ己れのミスを悔やむばかりであった。


 下半身を、骨髄の隅々まで凍るほど冷たい水に浸かり。

 ありもしない割れた皿の数を数えてみては、鬱陶しく伸びた髪が実に鬱陶しかった。

 

「なんで……いつまでも……」


 正直なところ、厨房で皿洗いしているだけで良かった。

 どうして井戸のなかでこんな目に遭っているのだろうか。

 あと、白い着物はあまりにも似合っていない。


 ふわふわと漂う人魂が、さりげなく気を配り、肩をポンポンと優しく撫でてくる。







 いつになったら外出できるのだろうか。

 腫れ上がった目蓋を、そっと閉じた。


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