出会い
オズ「武器屋は近いのか?」
アニキ「ここをどこだと思ってるんだい?共和国第一ギルドハウスだよ、中に武器屋があるしブラックスミスもいる」
オズ「ほお、凄いな」
話しながら階段を降りていく、6人横にならんでも平気なくらい広い中央階段だ
階段を降りてすぐ左右に受付がある
アニキ「こっちだよ」
階段を降りて左側の方へ案内される
「いらっしゃい、あら、珍しい武器持ってるね」
オズ「ああ、でも今は使えないみたいなんだ」
「それ白魔法で動く武器でしょ?使える時と使えない時があるなんて聞いたことないね」
アニキ「そ、だから使える武器探しに来たわけよ」
「なるほどねぇ、その目、見たことないくらい白に近い水色だね。好きなの見てって」
受付右側の扉を開いて武器庫へ案内してくれる
アニキ「ありがと、さぁどれがいいもんかね」
アーテル「私はこの短剣とハンドガンを使用しています」
アニキ「俺はこっちの短剣と片手剣だよ」
オズ「ふむ...俺はどうしたものか...」
腰に下げたトリガーセイバーを手に取りいろいろいじりまわす、と
オズ「お、外れた」
剣になっている部分と銃になっている部分が外れ、変形し片手剣とハンドガンになった
アニキ「ほーそれ変形もできるのかい、凄い代物だねぇ」
オズ「今は...使えないけどね。よし、なら片手剣(片手武器)とハンドガン(片手武器)にしよう」
「トリガーセイバーじゃなくていいのかい?片手剣は特にサイズや形状に種類が多いよ、どれがいい?」
オズ「同じ武器握るのもったいないと思って・・・これと同じ長さと片刃の片手剣とリボルバータイプのハンドガンがいいかな」
「流石にその片手剣と同じロングノズルになってる物は無いけど、それ以外が酷似してるものならあるよ。ハンドガンは向こう」
オズ「お、じゃぁ長さも同じこのあたりので....片刃のやつで...これにしよう」
アニキ「なら次はハンドガンだね、だいぶグリップが長くオートマチックのガバメントモデルに近いねぇ。似たようなものあるかい?」
「ありますよぉ、そこまでグリップは長くないですけどグリップがガバメントモデルのリボルバー」
オズ「お、じゃぁそれで」
アニキ「装備は決まったね、エンチャントと試射をしてみよう」
「こっちの出口から試射場にいけますよ」
促されるまま外に出る
「それと、はい、スピードローダーです。リボルバーを使用するには必須級ですね、ただ小型持ち物なのでアイテムを圧迫しますが」
そう言ってポーチ一杯にスピードローダーを計6個渡してくれた
「10m木人に向かって3回撃ってみてください」
ダァン!
ダァン!
ダァン!
「お、十分あたりますね」
「30mいってみましょう」
ダァン!
ダァン!
ダァン!
「やりますね!自然と手に身体強化ができて反動が抑えられてます!」
アーテル「拳銃としてはこれで十分でしょう、弾丸に思うがままエンチャントしてみてください」
言われるがままリロードし弾丸にエンチャントを施す、炎上、冷却、防風、重化、電撃、回復弾
アニキ「ほお、本当に何でも使えるんだねぇ、全てランクⅡ以上と見た」
木人を見るとボロボロだ、木刀や身を当てるであろう部位がいくつか落ちている
アニキ「各種属性を行使する際に目の色が薄く変わったのが見えた。もしかして使う属性に合わせて得意属性が変わるんじゃぁないのかい?」
アーテル「そんなことあるんですか?」
アニキ「いやまぁそんなこと聞いたこともないから予測でしかないんだけど」
オズ「なるほど」
アニキ「よし、次は剣にエンチャントしてみな!」
言われるがままエンチャントを開始、加熱の赤、冷却の青、軽量化の緑、基本色はどれも最低限使いこなせる
アニキ「驚いたね、弾丸にランクⅡ以上の時点で察してはいたけど本当にここまでできるとは、魔力自体は高くないみたいだけど、
どの属性も使えるようだね。その様子だと複合魔法も使えるだろうさ」
アーテル「せっかくですから放出もしてみてください、例えば赤の単純放出、ファイア。青の単純放出、アクアボール。緑の単純放出、ソニックブーム」
無言で頷き、ボロボロになった木人に向かって赤の放出、青の放出、緑の放出を試み、どれも成功する。
アニキ「ふむ・・・3大色どれも突出したものは無し、がいっぱしの冒険者並の威力はあるな」
オズ「ふむ・・・」
アーテル「・・・普通はどれか一色が使え、他の2色は相対的に使いにくくなっていきます」
アニキ「ここまでできるなら複合もできるだろう」
オズ「具体的には?」
アニキ「そうだねぇ、例えば木人から駆け落ちた部位を持ち上げるイメージをしてごらん」
言われた通りににイメージをする、すると浮き上がった
アニキ「それが青と赤の複合の中にある重力にあたる魔力だよ。さっき放った弾丸の中に電気を帯びたものがあったろう?あれも赤と緑の複合色だよ」
オズ「ほー」
気を抜くと浮き上がっていた棒が落ちた
アニキ「電気に続いて重力まで使えるとはね、楽しいねぇ。次は霧をイメージしてごらん」
オズ「霧...」
空気中の水分が多くなり薄い霧が発生する
アニキ「俺の見た感じどの色も同じくらいのレベルで放出されてる、珍しい拾い物をしたもんだ」
おもちゃにされているような気もするが自分が特質であることは十分に伝わった
オズ「3大色については分かった、にしても複合魔法にもある程度種類があるようだな?」
アニキ「そう、3大属性は主に色に分けられる。赤から反時計回りに説明するぞ、
まずは代表的な赤、青、緑。その間にも色がある、赤と青の間には紫が、青と緑には空が、緑と赤には黄がある。
更にその間にも色がありこれも反時計回りに説明するぞ、紫は赤よりから幻、時、重。空は青よりから氷、空、霧。黄は緑よりから木、雷、土。計12色の単色がある」
オズ「つまり円形になっているということか?」
アニキ「そうだ、本来なら反対色になる魔法はほぼ使えないと言ってもいい。が白魔法、黒魔法を使用できるようになると話は別だ
本来は目の色がそのまま使える色を表している」
オズ「俺の目の色....2人も黒い目をしているな」
アニキ「そ、ある程度魔力が鍛えられると...いわゆる『魔力練度』だ」
オズ「白と黒は単色では使えないのか?」
アニキ「理論上使えるんだけどイメージが難しいんだよ、白は光、黒は闇、それぞれ木人に向かって単体でイメージしてみな」
まず白、光をイメージする、光のレーザーが飛んでいき木人を少し焼く
アニキ「次は黒、やってみな」
闇...目が少し黒くなり黒いレーザーが飛んでいき木人の当たった個所が消える
アニキ「ほら、どうしても放出はレーザー型、まぁ他にはボール型になる、エンチャントや身体強化も白と黒は単色では確認されてないと言って良い」
そう言ってアニキは短剣で指先を小さく切って見せる
アニキ「ほら、これに向かって治るように念じてみな」
言われるがまま治るように念じる
すると相手の体内のマナの流れが手に取るように感じられるようになる、傷口にそれを集中させる
怪我がゆっくりと治っていく
アニキ「これが白と水の治癒魔法だよ。やっぱり使えるんだねぇ。
黒魔法との複合は生体に害が出るものは体内のマナが守ってくれるから、
生物に向かって使用しても相当マナレベルが高くないと作用しないぞ」
オズ「ふむ、そういえばそうだったな、なんとなく思い出してきたぞ。だからエンチャントして使用するんだな」
アニキ「極稀に白魔法で起動する武器があるが...恐らくその腰に下げてる物がそうだろうね。
白い染色なんて紛らわしいから常識ある鍛冶士ブラックスミスならまず作らないし、欲しがる人も稀さね」
「ん?白と水の複合?今なら・・・」
ブレードホルダーから白いトリガーセイバーを抜きエンチャントを試みる
...があの時のような反応はなかった
オズ「ダメか」
アニキ「反応しないねぇ」
白いトリガーセイバーを左のブレードホルダーに戻した
アニキ「新しい剣も買うことだしその白いトリガーセイバーは背中に通したらどうだい?」
オズ「そういえば今は使えないけど俺だけの武器なんだよな・・・背通し用のホルダーありますか?」
「もちろんありますよ、コレとかどうでしょう」
受け取り、肩を通し、剣を差し込む
オズ「ガン機構が少し大きいからちょっとだけ上に比重が出てるけどこんなものか」
アーテル「そればかりは形状的に仕方ないですね、そんな珍しいもの見たこともありませんしオーダーメイドになるでしょう」
オズ「まぁ引き抜きは問題ないですしこれで大丈夫です。それとハンドガン用のホルダーが欲しいですね」
「サスペンダー、レッグホルスター、ベルトホルスター、それぞれ左右がありますけどどうしますか?」
オズ「右のサスペンダーでお願いします」
「わかりました。ちょっと中行って持ってきますね」
オズ「これ全部でいくらするんだろ」
アニキ「値段は気にしなくていいさ、こう見えて金は結構持ってるんだ。ただし今回限りだぞ」
オズ「ありがたい」
アニキ「防具も探しにに行くかい、そんな一張羅だけじゃ戦えないだろう」
オズ「そうする」
自分の白いローブのような姿を確かめる
2人の方に目をやると2人とも前開きの黒いコートの軽装だが胸部に黒いのアーマーを付けている
アニキ「その服装は目立ちすぎる、まるで白魔法使い...あながち間違っちゃいないんだけどね」
オズ「せっかくだから二人と色は揃えることにしよう」
アニキ「それがいい、その方が都合がいい」
不思議な感覚に眉を顰める
「はい、おまたせしました。これで大丈夫ですか?」
サスペンダータイプのホルスターを受け取り、装備して調整する
オズ「よし、これでいいな」
アーテル「さて、では会計を済ましょうか」
「では中へ戻りましょう」
ギルドハウス中庭から店内へ促される、カウンターの方へ目をやると別の人が受付をしていた
「はい、ではお会計ですね」
会計の間少し待ち時間ができる、店内を見渡してみる
「なぁ!君珍しい物背負ってるな!」
後ろから話しかけられる、振り返るとそこには先ほどカウンターにいたアーテルと同じくらいの身長の顔だけ見ると男性か女性かどちらか分からないような人がいた




