異世界だったようです。
一話でどの位長さがあったらいいのかわからなくて手探りです。
「_________、_________________。」
おぅ...美人さんがしゃべってる何かしゃべってるけど、言葉がわからん。やっぱり外人さんか。
【スキル:”世界の声”を獲得しました】
スキル?そんなの地球にはなかったし、こんな頭に直接話しかけてるようなことはなかった。それに世界の声って壮大なものは知らん。
「あらあら、きょとんとして...どうしたのかしら。ふふ、やっぱり可愛いわ~」
えっ?!言葉がわかる!!!
もしかしてこれが【スキル】?でもこんなことって普通あり得ない。夢なのかな?でも美人さんに抱っこされてて暖かいし、手をにぎにぎしてみたけど握る感触はある。どういうことだ...
考えてたらまた眠くなってきた。寝て起きたら元に戻るとかあるかな。
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あれから約6ヶ月たった。スキルのおかげで言葉がわかるので、先々月はいはいができるようになった私は行動範囲が広がりいろいろなことを知ることができた。ちなみに今、今世の母は、はいはいする私をハラハラした目で見ている。はいはいできるようになってから見失うのが不安なようで母が居ないときのため私付きにメイドがつけられた。
わかったのはここが剣と魔法の異世界だと言うこと。私が前世の記憶が戻ったときは約三ヶ月のときだったこと。私は、ローズティエラ・ウィザ・オルモーントという名前だと言うこと。地球のようにこの世界はルディウということ。その中でオルモーント家は、テールガイラという国の貴族らしい。爵位はわからないけど高い方なのでは?と思っている。
緑の透き通った瞳が印象的な美人さんはなんと私のお母様だった...あんな美人さんが母とは驚きだ。
セレナータ・ウィザ・オルモーント。緑の透き通った瞳、腰のあたりまである金髪は、毛先にかけて紫にグラデーションしている。これは、魔力が多い貴族に多い髪色のようだ。漏れ出た魔力によって変色するらしい。よくわからないが魔法だからと言うことで考えないようにしてる。
そしてお父様、こちらもかなりのイケメンさんだった。燃えるような赤い瞳で、肩より少し下にある銀髪は青のグラデーションになっていた。髪が長い男性は前世で好きではなかったが、後ろで三つ編み押していて、二段に髪の長さを変えているのか、正面から見ると短髪に見えてかっこいい。私の語彙力がないのが悔やまれる。余談なのだが、漏れ出た魔力により髪色が変化する。これは調節ができるようで、一房に集めメッシュのようにしている人も居るようだ。髪の色が二色あるのは貴族としてステータスのようなものになるらしく、変化させないようにもできるのだが一色にしている人は居ないようだ。
こんな二人から生まれた私は、緑と赤のオッドアイだ。オッドアイは疎まれる存在なのかと思ったら違うようで、初代国王がオッドアイで大切に育てられるようだ。オッドアイに生まれる子が数十年に一度あったようなのだが何かしら歴史に残る偉業を成し遂げた者が多く奇跡の子、秘められた才能の持ち主など様々な呼び名があるようだ。そして私の髪色は金髪に青のグラデーション。まだ髪は薄いが魔力が高いからか髪が伸びるのが早かった。肩の辺りまである。
そして私付きになったメイドはアリア・トワーズという犬の獣人です。とても可愛い!!まだ尻尾も耳も触ったことがないので触りたい!歩けるようになったら挑戦予定です。
私の家族は、母、父、そして兄が二人。二人は双子でローズより二つ上である。
双子の兄、ウルガス・ウィザ・オルモーント
双子の弟、ランガス・ウィザ・オルモーント
二人は父譲りの赤い瞳を持ち、銀髪。兄ウルガスは赤のメッシュ、弟ランガスは青のメッシュが三本入っている。