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催眠退行したら本当に前世に戻ってしまいました

作者: 秋月夜桜

初投稿となります。

文面、誤字等あるかもしれませんが、温かく見守っていただければ幸いです。

希望があれば、連載化したいと思っております。

評価等、よろしくお願いします。

退行催眠というものを知っているだろうか?

前世の記憶を呼びもどしたりする、あれだ。

よくネットで前世の記憶の戻し方なんかが掲載されていたりするが、

それの代表的なものといえるのが、この退行催眠だろう。

俺は、そんな退行催眠が気になってやってみることにした。

「......」

真っ暗な部屋で、パソコンとにらみ合う一人の男、

服装はTシャツにジーパン、パソコンも普通のゲーミングpcで、

部屋内部も、フィギュアが数百体並ぶだけど、いたって普通な部屋である。

って、なにを言ってる俺は。

俺は、退行催眠のやり方をネットで調べているだけだろうが。

さて、この俺、こと吹雪正....よく間違われるが、「まさ」だからな、読みは。

そう、それで、えーっと....そうだ、その俺だが、吹雪正、

まあ、ごくごく普通のニートだ。うん。原因は.....なんだっけ?

で、身長は185cm、体重は.....最近はかってないけど最後に計ったのが二年前だから....

65kgくらいか?

さて、俺は今なにをしているか、答えはさっき言った通り、退行催眠の仕方だ。

というのも、この退行催眠が成功して、もし俺が前世の記憶を見れたら、いさぎよく働くつもりだ

まだ19歳、希望はあるはずだからな。.....たぶん

調べたサイトの内容に目を通し、やり方を把握する。

やり方は....まず、階段をすべるようにして降りていく場面を想像する。

そして、目の前に大きく白い扉を思い浮かべる。その扉のさきに、小学校の場面を想像する、といった流れだ。

この後もいろいろ流れがあるんだが、はしょらせてもらう。

「.....」

俺はパソコンの電源を切り、布団に横になる。

何日ぶりだろうか?寝るのは。

と、そんなことどうでもいい。

俺は、さっきの説明の通りに場面を思い浮かべていく。

大きな白い扉を開けて、進む、そして、小学校の場面を思い浮かべる.....

(あー.....小学校か........なつかしい。)

そして次に進む。幼稚園の場面

(そういえば、あの子が初恋の子だっけ)

そんな、どうでもいいことを思い浮かべながら、すべての順序を終える。

(すべて終わったな、そしたら、寝るんだっけか....)

意識が吸い込まれていく。

遠く、遠く、ふっと。意識が途切れる音がした。

刹那、視界が開かれる。

そこには、ひどく懐かしい、見慣れた景色、「拠点」があった。

......拠点?なんだっけ.....思い出せない.....拠点.....?

「お目覚めですか、フブキさん」

ふいに後ろから声がした。相手は女だ....それも美人だ

「ここは夢の中です。安心してください」

......なるほど、夢だったか

「あなたが今見ている景色、それは、前世の景色です。あなたは今、自分の前世を見ています。」

俺は、ようやく口にする

「ここは....どこで、いつ、なんだ?」

「それはご自分で思い出してください?すぐにわかるはずですから」

「そうなのか.....」

俺は必死に記憶をたどる。思い出せ、そう、何度も命令する。

.......が、思い出せない。断片的な記憶は思い出すのだが、肝心なものは思い出せない.....肝心なもの?

それはここがどこか、で、ここがいつか、ではないもの......そんな気がする。

だが、それを思い出せない、そんな自分がもどかしくなってくる。

「.....どうやら、思い出せないようですね」

「ああ....」

「あなたは.......この世界に.....前世に、戻りたいですか?」

「.......え?」

思考が止まった。

頭の中でいろいろな記憶、場面、言葉がフラッシュバックする。

それはあまりに平和的な場面であったり、時に悲しい場面だったりもした。

「これ....は?」

「あなたの前世での記憶です。」

「思い....出せた....」

そうだ、すべて思い出した。

ここは、「拠点」俺の住んでいた場所。

そして、ここは、西暦、9900年、そうだ、ここは、拠点、西暦は9900年。

何度も、自分に言い聞かせる。忘れることが無いように、と。

しかし、気づく

そう、肝心なことが思い出せない、

なにか、とても大切なことが。

「なにか、まだ思い出せてないことがあるようですね?」

「ああ....そうだ」

「でしたら、それをご自分でお探しください。」

どういうことだ?そう聞き返す間もなく、俺の意識は遠のく。

「.....ん......さい」

え?なんだって?聞こえない、何も.....何も........


第一章 「記憶の中で」

「ッ.....」

目を覚ますと、そこは、さっきと何ら変わらない、洞窟の中だった。

すべてわかる、ここは、拠点、ここは、西暦9900年

そして、俺は......フブキ....そう、フブキだ

漢字こそ忘れてしまった。だが、ここは拠点で、俺がフブキであることだけははっきりしている。

そして、さっきまで俺がいた「日本」のこともわかる。覚えている。

しかし....何かが足りない

「あの.....大丈夫...?」

さっきと同じように、後ろから声がした。しかし、その声は、さっきとは違ってひどく弱々しく、小さかった。

「ん?ああ、大丈夫だぞ、ニーナ」

ニーナ?こいつが.......そうだ、ニーナだ!思い出した!

「ニーナ!」

「!?」

ニーナが驚いた表情を浮かべる

「な....なに...?」

こいつはニーナ、かわいらしくて体も小さいが、行動はいつでも勇敢な少女だ。

「いや、ただ、懐かしくてな.....」

「そ、そっか.....」

「.....」

そうだ、ニーナのこともだが、もう一つ思い出せていないことがまだあった。

それは

「俺たちは、なんでこんな場所にいるんだ?」

そう、なぜ、俺たちはこんな場所にいるのか。

「.....この世界は秘密だらけ。そう、言ったのは、フブキ、あなた.....」

「......?」

「この世界は秘密だらけ。あなたが初対面の私に行った言葉、覚えてないの?」

「......!!!」

ああ!そうだ!そうだった!俺は、この世界の理不尽さに絶望して、家を飛び出したバカ

ただ、その自分の事情だけで、ニーナまで連れてきたバカ野郎じゃねぇか!

「思い、出せた?」

ニーナが首をかしげる

「ああ、きれいさっぱり思い出せた。俺とお前がこの地下に落ちて、気を失って、帰り道すら忘れて。それでも世界の秘密を知りたくて、ずっとずっと二人で旅していることまでな!」

「そっか、よかった」

そう、ここは、隠された場所。俺は三年前、ニーナと一緒にこの洞窟に入った。だが、

途中で足を滑らせて地下深くの川に転落、気が付いたらこの川のほとりにいたってわけだ。

幸い食い物には困っていないが.....というのも、この地下には、モンスターがいて、

その肉が案外うまくて腹持ちもよく、保存がきくからだ。

だが、そのモンスターの発生率は低く、量も多くは取れない。

だから、保存がきくことと腹持ちがいいことが幸運なのだ。

ただ、モンスターといってもおそらく地上では見つかっていないだけの生物だろう。

それを俺たちがモンスターと言っているだけだ。

そう、それで、話がずれたが、俺がこの洞窟に入ったのは、この世界の秘密を探すためだ。

昔、本で読んだことがある。

そこにはこう書いてあった。


「世界の底には、秘密がある」


俺は、それを見たとき、真っ先に秘密基地のある川のほとりの洞窟を思い浮かべた。

今となっちゃなぜそこだったのかわからないが、きっとガキなりの考えだったんだろう。

そこが、俺らの入ってきた洞窟だ。

さて、前置きはこれくらいにしておいて、さっさと世界の秘密ってもんを見つけて、ニーナを地上に返してやらんとな!

「さ!いこうぜニーナ!今日は南に行こうじゃないか!!」

「...!うん!行こうっ!」


最後まで見てくださり、ありがとうございます。

この小説は、私の初投稿小説となります。

評価などしていただければうれしいです。

希望があれば、連載狙ってます

ここまで見てくださり、本当にありがとうございます!

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