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異世界で料理人を命じられたオレが女王陛下の軍師に成り上がる!  作者: すずきあきら
第五章 ベジタリアンの濃厚メニューと、新たな敵
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エピローグ

こんどこそ最終投稿です。

まずはお読みいただいちゃってください(^-^


「行くぞ。アイオリア、ケルスティン」


 二頭の馬と、ケルスティンが並んでいる。


 馬上にあるのは、もちろんアイオリアと衝太郎だ。なんだかんだで、ここ数日の特訓から、衝太郎もようやく馬に乗れるようになっていた。


 高台の本陣から見下ろすのは、整然と居並ぶ兵の列。三千を超える軍団が戦列を布き、命令一下、たちまち進軍を始められる態勢にある。


「早かったわね。もうドルギアが攻めて来るなんて」

「新しい王族が来たのだろう。吾のように」


 アイオリアが言い、ケルスティンが答える。


「だがな、どんな奴が来たって、かまいやしないさ。オレたちは、戦える!」


 衝太郎が言う。


「ええ!」

「うむ」


 ふたりがうなずく。


「朝飯も腹いっぱい食ったしな!」


 衝太郎が破顔すると、ふたりはなぜか、サッ、と頬を染めた。


「ヤだ! 食事のことは言わないでよ。なんだか恥ずかしい。それは……美味しかったけど」

「ああ。新鮮でありながらうまみを濃く凝縮した野菜。大豆ミートでできたハンバーグ。こってりとボリュームを持ちながら、信じられないほど後味はすっきりと収まる。またもすべての食材に、それをはぐくんだこのリュギアスの地に、それに衝太郎に……感謝したい」


 そう言って衝太郎に視線を送るケルスティンに、


「あ、アイオリアだって! ふわふらとろとろのあったかーいオムレツなんて、絶品すぎて気が遠くなりそう。オニオンスープは、甘みとほのかな苦みが喉をとおるたびに身体がよろこんじゃう! こんがり焼き目のついたパンにバター! どうしてこんなシンプルなものがこんなにおいしいの! ぁあ、衝太郎、もぉお……!」


 対抗するようにアイオリア。

 言っているうちに味を思い出したのか、感極まったように衝太郎を見つめる。


「おいおい、戦いはこれからだぜ。ま、うれしいけどな。戦いが終わったら、またうまいものを作ってやる! イヤと言っても喰わせるからな!」

「うんっ! アイオリアの料理人で軍師で、救世主さん!」

「ああ! 楽しみだ」


 三人の鑓が馬上で交錯する。中天の太陽に穂先がきらめく。

 それを合図のように、新たな戦いが火ぶたを切って落とした。


完結です。

これまで、ここまで、お読みいただきありがとうございました!

次の話もまた、「小説家になろう」で発表できればと思います。

それまでちょっとお休みですが、またぜひご覧いただければ!(^.^)/~~~

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