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第五話(掴の想いと深紅の願い)

深紅たんが停止した次の日。俺はこれから先の未来で起こる物語を日向に話すことにした。

俺達が結婚して誕生する息子が、一体何を仕出かすのかを。

「……そう、何だ。しんちゃんはひな達の街を命懸けで守ってくれたんだね」

「ああ。俺達の馬鹿息子がこっちに送ってきやがった九千体のアンドロイド達を全滅させた後で力尽きてな」

「未知可って言うんだ。掴とひなの子供……」

認めたくないよな。深紅たんと来夢を殺したのが自分の息子何て。

どうにか生き残ってくれたのはシュナちゃん一人だけ。

自分が気に入らないから殺すとか、勝手過ぎる。ふざけんなよって話だ。

そんな訳で、俺が日向に提案したのはくそったれな未来を変えてやることだった。

「俺は、お前とは結婚しないことにした」

「……え、どうして?」

「結婚すれば日向は子供を欲しがるかもしれない。俺は未知可の奴をこの世に誕生させる訳にはいかないんだ。ごめんな」

そんな俺の台詞を傍で聞いていたシュナちゃんはこんなことを言った。

「ご主人様、深紅さんのお願いは未知可様の更生ではなかったのですか?」

「そうだよ、掴。未知可が悪人になるなら、ひな達が悪いことしない子に導いてあげたら良いんじゃないかな。良い子に育ってくれたらきっと未来も変わるよ。ね、そうでしょ?」

……確かに、深紅たんの願いは未知可を悪人にしないことだったが。

俺はまた失敗するのが怖いのかもしれない。またアイツをこの世に誕生させて深紅たんが苛められたり、俺が未来で処刑されることになればまた同じ悲しみを繰り返すことになる。

そんなのは嫌だ。

「考えておく。少し、俺に時間をくれ」

俺達はまだ高校生だし、結婚何てまだ先のことだ。

あ、でも日向は俺より一年先に卒業するのか。見た目はちと幼いが、これでも先輩だからな。

確か前に深紅たんが言ってたっけ。俺達夫婦が結婚した年齢を。

……何時だったっけ?


「シュナちゃん、俺に勉強教えてくれるか?」

「はい。私に出来ることなら何でもお手伝いします」

高校の教師がいきなり勉強に精を出して取り組んでいる俺の姿に驚いたことは言うまでもない。

ましてや、今まで成績が学年千二百人中ビリから二番目だった俺がいきなり五十番内に入っていた何てカンニングでもしたんじゃないかと疑ってくるくらいだ。

いくら俺でもそんなアホなことはしないって。

「掴すご~い。学年五十番だ。ひなが教えてあげたおかげだね」

日向がわざわざ二年の教室にやって来てぱちぱちと拍手する。

止めろ。五十番くらいで恥ずかしい。

「俺に勉強教えてくれたのはお前だけじゃないだろ」

「うん。シュナちゃんのおかげだね。ひなはちょっとしか教えてないもん」

「いや、いきなり謙遜すんなよ。お前の教え方も案外わかりやすかったぞ」

「え、ほんと!?何か掴に褒められたの初めてな気がする。嬉しいな」

「こんなことで喜ぶなよ。安上がりな奴だな」

しかし、此処まで前と違う結果がテストで出せると気持ちが良いもんだな。

何かやる気出てきた。次は四十番内……いや、三十番辺りを目指してみるか。

その日から俺は毎日勉強を欠かさなかった。

学校に通い勉強し、家に帰ってからも勉強。土日の休みの日も勉強。気付けば勉強が好きになったような感じさえした。

これも二人の教え方が上手いからかもしれない。教師の教え方よりも早く理解が出来るから不思議だ。


「おお、すげぇ……」

次のテストでは全教科がほとんど九十点超え。

学年成績は俺の目標より遥かに上の十二番だった。

前まで学年千百九十八番目だったのが嘘みたいだ。

「ご主人様、順調に天才へ近付いてきましたね。流石です」

「シュナちゃんと日向のおかげだよ。ありがとう」

「いえ、ご主人様の努力の賜物です。私はお聞きになられた箇所をお教えしただけですから」

「シュナちゃんがあの日生きて帰ってきてくれてなかったら、おそらく俺は心が折れていた。勉強毎日教えてくれるし、感謝してるよ」

シュナちゃんとはあの日から一緒に暮らしてる。

深紅たんがいなくなってから一ヶ月は普通に泣いてたよな、俺。

シュナちゃんが俺の淋しさを埋めてくれなかったら、深紅たんの後を追って自殺してたかも。

「ご主人様、そろそろお腹空いていませんか?お昼ご用意します」

「ああ、頼むよ」

最近知ったことだがシュナちゃんは戦闘と家事に特化したアンドロイドらしい。

だから料理が当然のように上手い訳だ。

深紅たんはオールマイティで万能だったなぁ。何か、思い出すだけで泣きそう……。

「ご主人様、どうしました?涙お拭きしますね」

「うん……ありがとう」

「深紅さんのこと思い出しましたか?ご主人様は本当にお優しいですね」

シュナちゃんには口にしなくても伝わってるみたいだな。

俺が泣くような過去何て、深紅たんとお別れした日以外に無いし、当てることは簡単か。

「深紅たん……可愛かったからなぁ……」

「大丈夫です。ご主人様は順調に天才に近付いていますので、深紅さんにまた会える日も近いと思います」

「深紅たん、自分のこと作るなって言ってた。怒るかな」

「いいえ。深紅さんはご主人様大好きでしたのできっと喜びます。主ありがとうって」

シュナちゃんの言う通りかもしれない。

頭にその光景が浮かんでくるようだ。

「だと良いな。未知可のこと変えること何て俺に出来るのかな」

「ご主人様、未知可様を救うことを考えて頂けたのですか。今のお言葉は深紅さんも日向様も喜びになられると思います」

「そう、だね……あれからいろいろと考えたんだけど、やっぱり深紅たんの喜ぶ顔が見たいからさ。頑張ってみようと、思う……」

「嬉しいです。深紅さんのお願いを叶えて頂けるんですね。頑張りましょう。未知可様の更生、私もお手伝いします」

シュナちゃんが未知可の世話と勉強を見てくれたら確実に性格も変わるだろう。

そうと決まれば俺も行動に移さないとな。

確か深紅たんは俺が二十歳で結婚すると言っていたが、男は最速十八歳で結婚が可能な筈だ。

俺は日向へ会いにお隣さんの簗嶋家へと走った。

「あれ、掴。どうしたの?もしかしてひなに何かご用事?」

良かった。今日は門前に若頭の姿はないようだ。

ちょうど日向は何処かに出掛けるところだったみたいで探す手間が省けたぜ。

「これからひなも掴のところに行こうと思ってたんだ」

「日向、お前が高校卒業したら俺と結婚しよう」

「え!?どうしたの急に。確か掴、ひなとは結婚しないって……」

「気が変わった。未知可の野郎を正しい人間に導いてやって欲しいというのが深紅たんの願いなら、俺はやっぱりそれを裏切れない。次に深紅たんを俺が誕生させた時、泣かれても困るからな。だから頼む」

「ひなは別に良いんだけど……パパがそれを許してくれるかどうか」

「…………ああ、パパね」

簗嶋組の組長であり、簗嶋高校の理事長でもある娘命のお父様が俺と日向の結婚を許してくれるのだろうか。結婚話が若頭の耳にでも入ったら激怒されて殺されかねないぞ。

日本刀で体を真っ二つに、何てことも冗談では済まされなそうだ。

「その、パパは今中に?」

「うん。居るよ~。今日はお休み何だって」

「そっか。はは……どうすっかなぁ……」

今日は珍しく若頭が門前に立っていないようだし、こんなチャンスは滅多に訪れない貴重な日だと言っても良い。

結婚の挨拶をしに家の中へ入るなら今しかない。

俺は決心を固めると、パシッと日向の手を掴んだ。

「行くぞ。日向」

「掴、何処に行くの?」

「決まってんだろ。これから「パパ」に挨拶に行くんだよ。結婚のな」

「えっ……えぇええええええ!?」

呼び鈴を鳴らすと玄関へわざわざ出向いて来てくれたのは組員ではなく日向のお母様だった。着物をお召しになっているお綺麗なお方は組長とはほんと不釣合いだと会うたびに思うぜ。

「掴君久しぶりやねぇ。今日はどないしたん?」

「はい。今日はご両親に大事なお話があって参りました」

「あの人とウチに?」

「そうです」

「ええよ。あがって」

こうして日向のお母様に案内され大広間にいるお父様の元へ。

二人が俺の目の前に居て俺の隣には日向が座っている。

この構図は明らかに、その雰囲気を醸し出していた。

「お父様、お母様、娘さんを僕に下さい!」

別に二人とは初対面という訳ではなかったし、自己紹介は無しにしてさっさと本題に入らせて貰うことにした。

いきなりの俺の言葉に驚いたのか、お父様はずっと黙ったままだった。

「あらま。あなた、結婚やって」

「ワシのひなちゃんを掴君にやることは出来ん」

やっぱり即答かよ!

この人は絶対に反対してくると思ってたけどな。

「パパ。お願い聞いてあげて。ひなも掴と結婚したいの」

「ええで~」

どっちだよ!

などと、心の中で突っ込みを入れている場合ではない。

この人には、はっきりして貰わないと困る。

「それじゃ、良いんですね、組長。いや、父上」

「駄目じゃ」

「パパ!」

「ええで~」

だから、どっち!?

何度断られたって俺は諦めないからな。

「日向を俺に……」

「だ・め・じゃ」

「日向を」

「嫌じゃ」

「日向」

「断る」

「あらあら、ええやないの。掴君可愛いし、ウチはOKやわ」

日向のお母様はやっぱ俺に優しいわ。

この娘大好きな頑固親父と違って。

さあて、この人を攻略するのは中々根気が要りそうだぞ。

攻略本があるなら俺にくれ。

「…………」

「嫌じゃ」

「俺まだ何も言ってませんよ。フライングですかい、組長」

「掴との結婚OKしてくれないの?ひな、パパのこと嫌いになる」

「ひなちゃんに嫌われてしまっては、ワシは生きていけん。ええじゃろう。掴君は最近徐々に成績をあげているようじゃしな」

「良いんですね、組長!」

「……うむ。ひなちゃんを泣かせおったら、わかっているね?東京湾に沈める。ええな」

「ういっす!」

「宜しい」

そんな訳で組長直々に日向との結婚のOKを貰った俺だったが、心から喜んでくれたのは日向とお母様だけで、組長は暫く俺のことを鋭い視線で睨み付けていた。

超怖ぇええええ。闇討ちとかされないだろうな。若頭に頼んで俺を秘密裏に殺しに来そうだ。

「日向様とのご結婚、おめでとうございます」

偉業を成し遂げて家に帰って来たらシュナちゃんが俺を祝福してくれた。

そうだ。俺にはシュナちゃんという凄腕のボディガードがいるじゃないか。若頭何か敵じゃねぇぜ。よって奴等が殺しにやって来ようが何も怖くない。

「うん。ほとんど日向のおかげで決まったようなもんだけどね。一応頑固な親父さんに話はつけてきたよ」

でもま、あの親父さんの気持ちも少しはわかるかもな。

俺だって深紅たんがどこぞの誰とも知れない男のところへ嫁に行くと言い出したら必死になるわ。もちろん、それはシュナちゃんや来夢も同じで。

「よーし。シュナちゃん、俺にまた勉強教えてくれる?」

「はい」

それから月日は流れ、あっという間に日向は高校を卒業し、俺はその一年後学年トップの成績で高校を卒業。

俺達はめでたく結婚式を挙げ、夫婦となった。

息子である未知可が誕生したのは俺が大学へ入学して一ヶ月が経った頃。

あれだけ俺達の結婚に反対していた親父さんも孫である未知可の顔を見たら人が変わったように俺のことを認めてくれるようになった。

簗嶋高校を卒業し大学に進学した辺りからどんどん俺に対する態度が変わってきていたように感じる。

一つ問題があるとすれば、今でも若頭が俺のことを嫌っているということくらいか。

ちなみに未知可の名前だが、由来は「未知の可能性」を持った子に育って欲しいと中々格好良く日向が名付けた。

俺は深紅たんの言っていた歳より二年も早く日向と結婚した。

自分が十九歳、大学生の時に子供の親になる何て思わなかったな。

これで深紅たんと会える日も早まると良いのだが。

「さーて。今日は父さんが勉強教えてやるぞー」

未知可が小学生になったところで、俺は本格的に息子と関わっていくことを決めた。

「えー、僕、お父さんやだー。シュナちゃんが良い~」

「え~……」

此処でシュナちゃんや日向に変わることは簡単だが、俺はめげずに息子へ勉強を教えることを諦めようとはしなかった。

俺がまたこの子と関わろうとしなければ、また辛い未来が待ち受けることになるかも知れない。そんなのはもう嫌何だ。

「皆で決めたんだ。お父さんが算数、シュナちゃんが国語に英語でお母さんが社会と理科。それぞれ担当教科を決めてお勉強を教えてあげようってさ。だから今日はお父さんな」

俺がそう言うと、未知可は渋々に納得した。

まあ、シュナちゃんはアンドロイドで最初会った時から見た目が変わらないし、可愛いし、優しいし、子供が甘えたくなるような理想のお姉さんなのはわかるが、はっきり「やだ」とか言われると父さん結構傷付くわ~。

「ご主人様聞いて下さい。未知可様クラスで一番頭が良いそうです。すごいですよね」

シュナちゃんが喜んで未知可の成績を伝えてきた。これも皆で勉強を教えている成果かな。

いや、むしろシュナちゃんが全教科教えてやれば、更にやる気が湧いてきて頭がもっとよくなるんじゃないか。現に彼女が教えている教科、国語と英語だけやけにテストの点数が高い。あいつ、シュナちゃん大好きだもんな~。

そういうところ、俺に似てるかも……。

「シュナちゃん、お勉強教えて~」

「わかりました。未知可様はお勉強熱心で偉いですね」

「うん。シュナちゃん可愛いから好き~」

「ありがとうございます。未知可様はお世辞がお上手ですね」

マジで俺と似ている気がしてきた。

俺が深紅たん大好きな男だったように、コイツもアンドロイド少女大好きな立派な日本男児に育ちそうだ。

「俺も一緒に教えてやろうか」

ためしに俺が要らぬちょっかいを出してみると、

「お父さんは来ないで」

と邪険にされた。

二人の時間を邪魔するなと言うんだな。

流石は俺の血を引く息子だ。

未知可はシュナちゃん効果でそれからもぐんぐんと成績をあげていき、一年生から二年生に進級してからもその天才っぷりを貫いていた。

性格も良い子で、今のところは文句無しに自慢の息子だな。

(……俺も未知可に負けていられない。頑張らないとな)

大学の工学研究科ではアンドロイドのことをいろいろと学んだ。

時にはシュナちゃんの体を調べさせてもらうこともあった。

「ご主人様、恥ずかしいです」

「う~ん……シュナちゃん達三姉妹の体って本当に人間の女子と全然変わらないよね。深紅たんの裸も見たことあるけど、やっぱりすごいな」

いくら研究の為とはいえ、下着姿のシュナちゃんを真剣に眺めているこんなところを日向や未知可に見られたら何を言われるかわからない。

しかし、未来の俺の凄さを改めて実感するね。

成長はしないみたいだが、豊富な感情表現に食事やお風呂。眠ったり、トイレだって入る。そして体の柔らかさ。もはや人間としか言えないアンドロイドを作り出す何て俺に出来るのだろうか。

「……ご主人様、そろそろ服を着ても宜しいでしょうか」

「ああ。ごめんね。もう大丈夫だよ」

ううむ。深紅たんの体にべたべた触っていた俺から言わせてみれば、人間と同じように体温もあるし涙も流せるんだよなぁ。自分でいろいろと考えられるし言語能力も達者でおまけに凄すぎる能力の数々。

やべぇ~。作れる気がしねぇ~。

(……あれ、そういえば)

今になって思い出す。

俺が一から深紅たんや来夢の体を作る必要は無いんだよな。

二人が戦死したあの日、シュナちゃんは腐敗しないように体を不思議な空間の中に収納し時間を止めた。

だから、俺が何とかしなくちゃいけないのは体というよりは破壊されたコア「心臓」何だよな。

砕けたコアを修復し体の中に入れてやれば、二人は意識を取り戻しまたこの世に生還出来る筈なのだ。

コアは丸い球体で見た目はちょっと大きいスーパーボールみたいだ。

深紅たんのは黄色。来夢は緑。髪の色で決めているとしたらシュナちゃんは多分赤だな。

「俺は二人のコアを修復出来るのかな」

「大丈夫。ご主人様なら可能です。きっと」

シュナちゃんの励ましの言葉を胸に、俺は彼女の姉と妹を救う為努力を惜しまなかった。

大して役に立たない講師達に教わることなどもう何も無いと大学を一年で卒業し、研究に明け暮れる毎日に体は悲鳴をあげていたが、コアの修復を諦めようとは少しも思わない。俺がやらなきゃ誰がやる。まさにそんな感じだ。

正直言って大学の講師共の教えるアンドロイド技術はどちらかと言えばロボットに近く、何だかメカメカしていてあれじゃ人間に近い深紅たん達のような凄い出来のアンドロイドはいつまで経っても完成しない。

やはり頼れるのは天才的頭脳を持った自分だけ。

コアの完成まではまだ達成出来ていないが、タイムマシンの発明なら容易なものだったよ。

深紅たんが俺と初めて会った時に体を収納していた大きな箱。あれは未来の俺が作った箱型タイムマシンだとシュナちゃんが教えてくれた。

少し弄ってみたら今の俺にも簡単に作れたよ。深紅たんの乗ってきたものを合わせれば全部で二台ある。

現在の状態では過去限定しか行くことは出来ないが、もう少し研究を進めれば未来へ向かう扉も開けるかもしれない。

未来に行くことが可能になれば、未来の俺にコア修復方を聞きだせるのにな。

俺は現在二十七歳。さっさとしないと深紅たんにまた会う頃にはよぼよぼ皺くちゃのじいさんになってることだろうぜ。

それは絶対に嫌だな……。

「深紅たんは俺が三十一歳の時に誕生したって言ってた。後四年でどうにかなるのかなぁ……」

いつものように俺の研究を手伝ってくれているシュナちゃん相手に思わず愚痴が零れた。

何だか自身を無くしつつあるし、これからどうすりゃ良いんだよ。

すっかりとネタが尽きて、ぼけ~っと発明室の天井を眺めていた時にシュナちゃんが俺に差し出してきたのは一冊の古びたノートだった。

「ご主人様、これをどうぞ」

「ん……なあに、これ?」

「私が未来のご主人様からこの時代のご主人様に渡すよう頼まれていた物です」

「…………これって」

そのノートにはアンドロイド三姉妹の設計図が滅茶苦茶細かく書かれていた。

来夢にシュナちゃん、深紅たんとそれぞれ個別にイラストと解説付きで。能力の備え付け方から使う材料までほんと丁寧に。

それと、俺が開発を完全に息詰まっていたコアのことも。

「これがあれば、深紅たんと来夢を俺にも作ることが出来る」

「お役に立てたみたいで良かったです」

「シュナちゃん、こんな良い物持ってたのにどうして早く渡してくれなかったの?」

「未来のご主人様に、ご主人様が二十七歳の誕生日を迎えたら渡してくれと頼まれていました。俺もその時代にノートを渡されたから。とのことです」

未来の俺と現在の俺とじゃすでに日向と結婚した時期や未知可の更生を始めたこととか、いろんなことが違ってきているんだけどな。

まあ良いや。とにかくこれで深紅たんと来夢のコアが修復可能になったんだ。

こんなに嬉しいことは他にない。

「えーと、コアの材料はっと……」

俺が受け取ったノートをぱらぱらとめくっていると、

「掴、シュナちゃん。入るよ~」

こんこんと発明室のドアを二回ノックして日向が紅茶とケーキを持って入ってきた。

ケーキと紅茶の乗ったトレイをデスクの上に置くと、

「掴、熱心に何見てるの?」

俺の見ている設計ノートを覗き見してきた。

「未来の俺からの誕生日プレゼントだよ」

そう言って自慢げに未来の俺が書いていたノートを見せてやった。

大学に通って一通りの基礎を学んだ現在の俺じゃなきゃ、これを見てもちんぷんかんぷんだっただろうぜ。あんな大した実力の備わっていない講師しかいなくても毎日かかさず行ってた甲斐があったってものだ。

「へぇ~、これを見てもひなにはまったく理解出来ないよ。掴は本当に今まで頑張ってきたよね。あっという間にひなを追い越して頭良くなっちゃったし。あの頭の悪かった掴が大学を一年で卒業しちゃうくらいの本気と成長っぷりを引き出したのはしんちゃんを思う気持ちがあってこそだもんね~。敵わないな~」

「馬鹿、何言ってんだよ。今まで俺を支えてきてくれたのはお前だろ。俺が無理言った結婚をOKしてくれて、大学に通っている間の生活費も働いて稼いで養ってくれた。タイムマシン作って世間に公表して良かったよ。こんな俺にもお前に楽させてやれて恩返しが出来たんだからさ。深紅たんに負けないくらい日向のことを大切に思ってるよ」

「え…………」

日向が俺の言葉を聞いていきなり涙を溢れさせたもんだからビックリだ。

俺何も変なこと言ってないよな。事実や感謝を伝えただけだぞ……。

「お、お前、何泣いて……」

「……ううん、掴に本音で感謝されたからかな。嬉し泣きしちゃった」

「大袈裟だな」

「先程のご主人様の台詞、とても素敵でした」

「え、そう?もちろんシュナちゃんにも感謝してるからね」

深紅たんを生き返らせたいって気持ちも強かったと思うけど、俺が大学に受かったのは間違いなく勉強を一から教えてくれたこの二人のおかげだ。

感謝してもしきれないとはこういうことだろうな。

「…………出来た」

ノートに書いてあった通りの材料を掻き集めて作ったコアは、見た目は完璧だったがテストしてみないからには正常に動作するかわからない。

俺が最初に修復したのは緑色のコアで、これは来夢のものだ。

黄色のコアよりこっちを優先した理由は来夢が姉だからということもあったが、理由はもう一つ存在した。

未知可の歳はまだ十歳とまだまだ子供で考え方も幼稚だし、このタイミングで深紅たんを先に蘇らせてしまえば、俺の与える愛情の違いによってまたあの悲劇を繰り返すかもしれない。それだけは何としても避けたかった。

今日まで大事に育ててきた息子に深紅たんを苛めるような酷い人間になって欲しくはないからな。

シュナちゃんにも言われたんだ。

例えコアが完成しても、深紅たんを起動するのは未知可が善悪の違いがわかる、正しい心を持った大人に成長してからでも遅くはないと。

俺もそれには同感だ。

だから俺は気長にその時を待つよ。未知可が成人を迎え、大人の仲間入りを果たすその日まで。

「あ、れ……マスター、シュナ……そう。あたしを起動させてくれたのね」

「……お姉様」

「どうやら、成功したみたいだな」

シュナちゃんが長い眠りから目を覚ました姉に涙を流しながらも笑顔で嬉しそうに抱きついた。

これぞ姉妹愛か。美しいね。

俺の姿を確認した来夢は、

「マスター、お礼を言うわ。あたしを救ってくれてありがとう。どう感謝をしたら良いかしら?何か希望はある?」

「別に無いよ。俺を慕ってくれるのならそれだけで十分だ」

来夢の俺に対する呼び方が「若」から「マスター」に変わっているだけで素直に嬉しい。

若い時は露骨に嫌われているだけだったし、これは俺のことを認めてくれたって思って良いんだよな。

(さて、後は深紅たんを起動させる日を気長に待つだけだな)

今からその日が待ち遠しいよ。早く深紅たんに会いたいな。

「ほら、若。今日からあたしも貴方に勉強を教えるから覚悟しなさい」

コアを修復し完全に回復した来夢も未知可の更生に協力してくれることになった。

深紅たんの黄色いコアもすでに修復済みだし、俺の役目もこれで終いだな。

後は未知可を正しい道へ歩ませて立派な大人に育てあげれば、深紅たんもきっと喜んでくれるだろう。

……しかし、それまで大体十年くらいか。結構長いな。

俺が十七歳の時に一旦お別れして、かれこれもう十年くらい経ってるんだもんな。

これからの十年あまりをプラスすれば二十年間も深紅たんと会っていないことになる。

俺のピュアで壊れやすい心がそれまで持つかどうか心配だな。途中で我慢出来ず可笑しくなってしまわないことをただ願うだけだ。

「よーし。楽しい楽しい数学の時間がやってきたぞ、未知可。また俺が教えてやるからな」

「え~。良いよ、父さんは。俺、シュナちゃんか来夢ちゃんに教えて貰いたいんだけど?」

「そんな冷たいこと言うなよぉ~。ほら、教科書開けて」

中学生になった未知可にも、いくらウザがられようと俺は真剣に向き合った。

自分の子供に犯罪者になって欲しいなどと考える親がこの世に存在するだろうか。

否。そんなことはない。

そのように考える最低な親は父や母を名乗る資格無し。そいつはただの悪魔だ。人間じゃない。

これは子供を持つ親として誰もが持つ共通の想いだ。そう俺は信じている。

自分のことよりも子供のことを大切にする。それが親としての愛情だと俺は思う。

「なぁ、父さん」

「何だ、息子よ」

「俺、今日さ、シュナちゃんのバスタイム覗こうと思ってるんだけど、一緒にどう?」

いつの間にかおませになっていた未知可から覗きのお誘いがきた。

これは息子なりのスキンシップのつもりなのか。

良い大人がそんなことして許される訳が無い。

歳を取らない言葉通りの永遠の高校生であるシュナちゃんのバスタイムを覗くなど、普通なら逮捕されるレベルだ。

俺が最終的に出した答えは……。

「どうするの?やらないの?」

「参加させて頂きます」


未知可と共に豪邸の銭湯くらい広い風呂の脱衣所まで来て、俺は中にいるのがシュナちゃんだけじゃないことに気付いた。

この声は、来夢か。いや、待て……日向も一緒にいるぞ。

「未知可、やっぱり止めておこう。来夢が一緒にいる時点で無理だ。覗きがバレたらきっと日本刀で斬り殺される。そこでゲームオーバーだ」

「そ、そうだね……母さんもいるみたいだし、今日は止めておこうか」

シュナちゃんだけなら、明るく笑顔で許してくれるだろうが、来夢もいるとなると別問題だからなぁ。ほんとに殺されかねない。

俺と息子は渋々脱衣所を後にした。

「未知可、これをやる」

残念そうにしている息子に俺が渡したのはアンドロイドの体を研究していた時に撮ったシュナちゃんの下着姿の写真だ。

「うおー!すげぇ!シュナちゃん可愛過ぎだろ!」

「それあげるんだから、これからも勉強頑張るんだぞ」

「うん!サンキュー父さん!」

それからの俺はやることもなくとても暇だったので、一人ゲーセンに足を運びクレーンゲームと対峙を始めたのだった。

深紅たんが目覚めた時にパンタヌに囲まれていたらきっと喜ぶだろうなと思っての行動よ。

今の内にパンタヌ百匹集めとかないとな。

「友達百人より、深紅たんにはパンタヌ百匹の方が可愛いもんな」

千円しか使わずに十匹のパンタヌぬいぐるみゲットに成功した俺に店員からのストップがかかったことは言うまでもない。

俺もあの時から比べたら上達したもんだよな。今じゃ昔と違って簡単に景品が取れちまうんだから。

この場所には深紅たん居なくなってから寂しさ紛らわしに何度も来たしな。上手くならない方が可笑しいか。

(もう少し待っててくれよ、深紅たん。もうすぐまた会えるから……)

未知可は十分俺に負けずと劣らない天才に生まれ変わった。

これで高校生になっても父親である俺と比べられ、苛められることは無いだろう。

中学の成績が毎回トップで勉強に物足りなさを感じていた未知可が進学しようと決めていたのは俺と日向が通っていた簗嶋高校ではなく学力がトップクラスの有名な男子校だった。そこには工学部があるらしく、未知可は父親である俺にこう宣言した。

「俺も父さんみたいな科学者になるよ。なって、シュナちゃんみたいな可愛くて自分のお世話をしてくれる、そんなアンドロイドを生み出したいんだ」

そこは全寮制の高校で、未知可はこれから三年間自宅を後にする。

これで俺と皆の役目は終わった訳か。

「お前ならなれるよ。きっと俺をも超える天才科学者になれるさ。行って来い。卒業後の就職先なら俺が用意しておいてやるから」

「ありがとう。三年後には俺専用アンドロイドを連れて帰って来るからさ。楽しみに待っててよ」

「ああ。楽しみにしてる。頑張れよ」

「うん。頑張るよ。それじゃ、行って来ます」

俺の息子も立派になったもんだな。

自分専用のアンドロイドを作りたい何て、そんなこと考えているとは思わなかったぞ。

彼はもう深紅たんの記憶で見た性格の悪い未知可とは違う。通う高校も違うし、学力も明らかに違うんだ。このままずっと優しい子のまま育ってくれたら、きっと深紅たんも喜んでくれるだろうな。


それから三年が経つのはあっという間に感じた。

俺が深紅たんを取り戻す日ももう少しか。

……長かったな。そりゃそうだ、もう俺も三十七歳。

すっかりとおっさんになっちまったんだからな。

「父さん、今日は俺にアンドロイドについて教えてくれる約束だっただろ」

「ああ、良いよ。いくらでも教えてやる」

予想はしていたが、未知可は高校三年間でアンドロイドを作って連れて帰るという目標は達成出来なかった。

そりゃそうだろうなぁ。大学で俺が教わった時も物足りなさを感じたくらいだ。

一つランクが下の高校の授業じゃ講師のレベルが更に低いのは目に見えてる。

「未知可、落ち込むことは無いぞ。父さんが通っていた大学ですら、大した講師は居なかった。あいつ等レベルじゃ何年経とうがシュナちゃん達みたいな人間に近いアンドロイドは生み出せないだろうぜ」

「やっぱそうだよね。俺の通った高校でも教わったのはロボット技術ばっかでさ、オタクみたいのしかクラスにいなかったよ。おまけに女子は一人もいないし、むさ苦しいの何のって」

「それはお前が悪いな。男子校に何て俺だったら絶対に行かないね。まあでも、人間に近いアンドロイドを生み出したいなら俺がいくらでも力を貸してやるよ。お前が今まで教わってきたどの講師何かよりもよっぽど役に立つと思うぜ。何て言ったって俺は……」

「天才科学者だからな。でしょ?」

「そうそう。よくわかってるじゃねぇか。流石は俺の息子」

高校を卒業して立派な社会人となった未知可にはもうあの話をしても良いと思った。

この様子ならわざわざ成人を迎えるのを待つ必要は無い。

現在の、十分に常識を持ち合わせている息子になら俺の生み出したアンドロイドが後一人存在することをそろそろ知っても良い頃だ。

「なぁ、未知可」

「何、父さん?」

「お前に話しておきたいことがある」

俺は目の前にいる息子に語り始める。深紅たんという俺の大好きなアンドロイドとの出会いと、別れ、そして、未知可の未来を変えてくれと願った優しい少女の話を。


「…………深紅、たん…………深紅たん!!」

俺の懸命な呼び掛けに、発明室のベッドで横たわる深紅たんがゆっくりと閉じていた瞳を開く。

どうやら修復した黄色のコアによる起動は上手くいったようだ。

今までずっと、何年間も長い間動くことが無かった体がピクリと反応したその時、俺の瞳から大粒の涙が零れた。

これは嬉し涙だ。決して恥ずかしいことではない。

俺は前から決めてたんだよ。この日は思いっきり大きな声を出して、周りがウザがるくらいに泣いてやろうってさ。

だって、そうだろ?

俺はこの日を、誰よりも一番に待ち望んでいたのだから。

「……やっと……やっとだ……」

「あ、ある、じ……」

「やっと会えた」

久しぶりに抱きしめたその小さな体は、以前と変わらずに温かく人間と同じような体温を感じた。

十七の時と比べてすっかりおっさんになっちまった俺を深紅たんは「主」と確かにそう呼んだ。

……良かった。憶えていてくれたんだね。素直に嬉しいよ。

「ある、じ……主っ!!」

言葉がはっきりとしてきた深紅たんが俺の名を叫ぶ。

俺もそれに応えるように、対抗するように、負けずと大声で叫んだ。

「ああ!そうだ!主だ!幾つになっても、大人になっても可愛い深紅たんのことが大好きな主だよ!」

「主に会いたかった。ずっと……」

「ごめんな。こんなに遅くなっちまって。今日から日向もシュナちゃんも来夢も皆一緒だ。もう深紅たんに辛い思いはさせない。これからは楽しい思い出だけ作って行こう」

「うん。これからはずっと主と一緒。嬉しいな」

……これで、やっと本当のラストスパートだ。

俺は深紅たんのお願い事を叶えて、深紅たんを助けることが出来たんだよな。


これは俺が深紅たんを取り戻した次の日の、朝食の時間の出来事だ。

「奥方、主のこと一日深紅にレンタルして欲しい。駄目?」

「駄目じゃない。良いよ。掴のことしんちゃんになら何日でも貸してあげる」

「やった。奥方大好き」

俺を日向から貸して貰った深紅たんは、本当の子供の様にはしゃいでいてとても可愛らしかった。

そんな姿を見ていたアンドロイド少女好きの未知可は、

「モテモテな父さんが羨ましいよ。俺も深紅ちゃんに好きになって貰いたいな。すげぇ可愛いし」

「お、未知可。お前も目覚めたか、深紅たんの可愛さに。流石は俺の息子だ」

深紅たん大好きな奴に悪い奴は無し。

俺はそう思うね。

だからコイツはもう、あの時の未知可とは別の未知可だ。

奴はロリコンと俺を馬鹿にしたが、俺の息子の未知可は深紅たんを可愛いと言った。

まったくの別人だよ。

「どうだ、深紅たん。俺ちゃんとお前のお願い叶えてあげたんだぞ。見ろ、俺の息子の未知可はアンドロイド大好きな好青年だ。あの深紅たんを苛めていた未知可とは全然違うよ」

「知ってる。昨日廊下ですれ違った時に謝罪された。この時代の若は深紅に何もしていない。だから謝る必要は無い筈」

俺が別の世界の未知可の話を聞かせたからかな。謝れとは言わなかったけど、きっとアイツ自身が耐えられなかったんだろうね。

もし自分が道を踏み外していたら、俺や深紅たん、大勢の人を殺すような犯罪者になっていたかもしれないって。

その話をしたらお礼を言われたよ。

俺を見捨てないでくれてありがとうって。

「深紅たん、ちょっと付いて来て」

「主、何処行くの?」

「いいから、いいから」

俺が深紅たんの手を引いてやって来たのは深紅たんの為に用意した専用の部屋。

そこに飾った百匹のパンタヌを見せてビックリさせ喜ばせたかったのだ。

「わー、すごい。パンタヌ一杯……」

「どうだ、深紅たん。これ全部俺からの生還プレゼントだぞ~。嬉しいだろ」

「すごい、これ何匹いるの?」

「百匹だ。皆深紅たんのお友達になりたいって言ってるぞ」

目をキラキラさせてる深紅たん久しぶりに見たな。相変わらず可愛い奴だ。

「……嬉しい。主、ありがとう」

「いえいえ。どういたしまして」

俺も深紅たんが喜んでくれたみたいで嬉しいわ。長い間ゲーセンに通い続けて良かったよ。

此処まで集めるのには少し年月が掛かったが、サプライズは見事に大成功だ。

「主、主」

「なあに、深紅たん」

「しゃがんで」

「え?」

「良いから早く」

深紅たんが一体何をしたいのかは全くわからなかったが、俺は大好きな天使の言う通りに、言われるがままにそっと腰を下ろした。

すると、

「……え?」

深紅たんが、俺のほっぺにちゅーをした。

もしかして、今の可愛らしい口付けは百匹のパンタヌぬいぐるみをプレゼントしたお礼なのかな。

「深紅は主のことが大好き。主は?」

深紅たんからの突然な告白にドキっとした。

そんなこと今更言わずとも、もうとっくにわかっているだろ。

「そんなに聞きたいなら何度でも言ってあげるよ。俺も、深紅たんのことが大好きです」

お返しに深紅たんのほっぺにキスをする。

一瞬で赤く染まった表情が何とも可愛らしい。


ハッピーエンド。


今の俺達には、誰が見てもその言葉が最も相応しく映っているのだろうな。






















































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