1、始まり
不定期更新になりますがよろしくお願いします。
キーンコーーンカーーーンコーーーン
「よし。今日はここまでだな。ここの部分ちゃんとノートに書いとけよ。」
お、やっと授業が終わったな。この人の授業眠くなるからな。
「なあ」
ホントに学校ていうのはめんどくさい。
「なあ、なあ」
どうして学校なんてものがあるのだろうか。
「おい!聞こえてんだろ!返事しろよ!」
さっきから煩いな。
「煩いぞ。そんなんだから禿げるんだお前は。」
「お前が無視するからだろ!ていうか禿げてねぇし!」
「まあ、自分じゃ禿げてるかどうかなんて分かりづらいからな。それは置いといて用件は何なんだ。」
「え、ちょっとまって、俺本当に禿げてないよね。禿げてないよね。」
「………」
「え、なんで黙るの。大丈夫だよね。」
「用件は何だ。」
「あからさまに話そらしたし!」
無駄にテンションが高いなこいつは。
「用件をさっさと言え」
「あ、そういえばそうだったな。アレ、やらないか。」
勘違いしないで欲しいが『アレ』というのは新作のVRMMOのことである。俺にはソッチ系の趣味はない。
「新作のVRMMOね。確かFreedomOnlineだったけか。」
「そうそう。絶対楽しいからやろうぜ!」
そういえばこれアイツが作ってんだっけ。
「ああ。いいぞ」
「マジで!実はもう既にお前の分も予約してたんだよ。無駄にならなくて良かった」
「マジか…」
あれって即日予約完売でかなり高かったような。こいつすげえな。
「ちなみに明日の朝届くようになってるから」
「分かった」
俺は家に帰ってからFreedomOnline、通称FOの公式サイトをチェックしていた。
「へえ。スキル制のゲームなのか。全部で100種類もあんのか。これは取りたいスキルを決めといた方がいいな。」
片手剣に両手剣、槍に斧に盾、銃やメイスなどもある。ハリセンなんてスキルもあるのかよ!これ完全にネタだろ。
「確か初期装備可能スキルは6個までだったよな」
色々見ていく内に良い感じのスキルが見つけた。せっかくのVRMMOなんだし、テンプレ通りのプレイスタイルじゃつまらないよな。
「それに他と違うやり方のほうが楽しいしな。」
明日は休日だし1日ぶっ続けでやろうと決めた俺はもう寝ることにした。
ピーーーーンポーーーーン
「すいませーん。」
どうやらアレが来たらしい。すぐに受け取りに行く。
「ありがとうございました」
俺は受け取った段ボール箱を持ったまま寝室に行きVRMMOをセットする。
機械的な声が聞こえる
《クラウン》を起動します。
心拍数が正常であるか確認します。
確認が完了しました。
これよりダイブを開始します。
「ダイブオン!」
認証しました。
ごゆっくりお楽しみください。
最初なのでかなり短いです。誤字脱字等あったら教えてください。感想等であまりキツイことを言われるとかなりへこむので、きつすぎると思うことはできるだけ書かないでください。