容赦無い…。
うぅ~…、なかなか上手くは書けない…。
拙すぎて申し訳無いばかりです(^^;)))
しかも、遅執のオマケ付き。
この様な物語ですが、
読んでいただいてアリガトウございます。
ひゅーん
ガツ!
「痛っ!!」
ひゅーん、ひゅん!
ガツ!ドカ!!
「痛っ!!いてっ!!いてーよ!もう少し加減し!!」
ひゅんひゅんひゅん!!
ガツ!ドカ!!グフッ!!!
「¢£%#&*@§☆!!!!!」
ドサッ!
ゴツン!!
立て続けに響いた。
・・・音。
それは傾いでいく身体を支えられず、俺が崩折れた音だ。
ついでに廊下の床にシコタマ頭を打ち付けて、一瞬、意識が飛ぶ。
飛んだ意識の行き先は。。。
・・・今、どっかの川岸に婆ちゃんがいた・・・。
パチパチと瞬きを繰り返す。
ん?
今のは、もしかして、三途の川?
これって、臨死体験ってやつか!?
オォ~!?
あっぶねぇ~!!!
危うく川 渡っちまうところだった〜!
ドキドキと脈打つ心臓の鼓動。
何となく額を腕で拭い、ほぉ~ っと長く息を吐き出した。
まぁ、それにしてもだ。
この放置されてる感は何だ?
さっき、俺の耳には盛大な衝突音が鳴り響いたぞ。
目から星が飛び出す程の衝撃も受けた・・・。
だが、端から見れば大した事は無いのだろうか。
きっと、そうなんだろう。
その証拠に誰も助けに来ない・・・。
大丈夫か?の声すら掛からん!!
・・・・・・。
そうか・・・俺・・・寂しい人だったんだな・・・。
うぅ…泣けてくるぞ。
「お前という奴は…。」
うおぉ!?
寂しい俺に誰かが話掛けてくれたぞ!!
誰だ?誰だ?ダレだ!?
「はぁ~…。」
ん?溜め息?
何故に溜め息?
はっ!!!!
こっ・この声は……。
「なに勝手に自分世界に浸かっているんだい!」
おわぁ!?
やっぱり師匠だぁー!
「しかも…ドップリ浸かりきって!!全くもって恥ずかしい。」
鬼だ!
鬼師匠健在だぁー!!
んん?
師匠、ミョーな顔だ。
「・・・お ま え は、皆に面倒を掛けているんだぞ!!少しは周りの事を考えんか!!
この馬鹿者がぁ!!!!!」
ガッ!ゴン!!
渾身の力で降り下ろされた師匠の拳骨・・・半端ない威力でございました。
床との衝突など軽くコズカレタ程度さ。
ハッハッハ!!
また三途の川で婆ちゃんと会って、今度は渡し船に片足乗せちゃったよ。
ハッハッハッハッハッハ!!
・・・帰れて・・・良かった・・・(涙)
結局、俺は耐え続けている。
ガツンと来るその攻撃を…。
実際のところ、これは俺に対する救済処置だったりする訳だが…痛いんだよ!!
もう少し優しく対処してほしいんだが。
今の俺には何かを言う資格が無い。。。
あの時、いつの間にか自分世界に没入してしまった俺は、心の赴くまま奇行を繰り返し、師匠以外の皆をフリーズさせていたらしい…。
そりゃ~、誰も近付かんよな。
俺だって近づきたくないさ、そんな奴。
オマケに心の中の呟きも全てオープン!!
思いっきり口から駄々漏れ・・・。
はぁ~〜・・・・・・
なんつぅーか、俺、酷く痛い子になっていたようだ。
シクシクシクシク・・・情けなくて泣けて来るよ。
もぉ~本当に意見を言う資格ないわオレ。
皆様から注がれる生暖かい眼差しも、、、辛いです。
「んー、、、面倒臭い…。」
コツン、コツンっと俺に当てていた糸玉の様な小さな物を掌に複数掴んだ師匠がボソリと呟いた。
皆の動きが緩慢になり、視線が師匠の元へと集まっていく。
嫌な予感・・・。
目が俺を捕らえて、視線が絡むと途端に悪寒が背中を走った。
ニヤリと笑った、あの顔!!
「タラタラしてるのは蓮も好まないよな?」
質問の形を取ってはいるが、『はい。』の返事以外は受け付けないぞ!と笑顔の脅し…。
痺れを切らせた師匠の嬉々とした表情をみながら、俺は走馬灯を見るように過去の自分を振り返った。
俺、何でこの人の弟子になったんだろう…。
ん?
何が起こっているのか?それは簡単だ。
硬化処理の施された丸い小さな玉が、先程から俺を目の敵にしているって訳だ。
只の小さな玉だって馬鹿に出来ない。
飛来するそのスピードが著しく速い・・・嫌と言うほど速い…とにかく速いぃ。
更にあんまり良いと思えない物が込められていそうな気がしてならん。
…つまり、呪い的な?力が働いていそうだと疑いたくもなる。
逃げても追いかけて来るんだからさ…。
そんな見事なコントロールのもと、投げられた玉は目標物を外れる事なくオールクリーンヒット。
いやぁ、スゴイね。
お見事。
標的が俺じゃなかったら拍手ご喝采だよ。
んで、俺的に簡単に言ってるけどさ、これ、半端無く痛いんだぞ!!
マジで。
ガツ!!と体にめり込む勢いで当たるだろー。
堪らなく踞っちゃって、暫く動けない・・・。
本当、酷いよな…。
そこまでするか?って
思うだろ。
俺に当たると玉はパリンっと砕け散り、その全ては余すところ無く体に吸収されていく。
玉の正体は、俺自身の魔力の残糸。
広範囲で発動した魔法のおかげで、そこいらじゅうにばらまかれた魔力はミネバ達の行った、魔力の残糸を採取した際に非常に邪魔になったそうで・・・コロコロと転がる残糸の玉を適当に廃棄する訳にもいかないから、本人に返却しようという話となったのは、ほんの10分前の事だった。
もう少し、やりようが有る気がして仕方ないんだが…。
ラストとばかりに散らばっている残糸の玉が、師匠の魔法に反応を示し、空に浮き上がった。
えっ!!まだ、終わらないのか!!!
まさか・・・マジで俺を殺るつもり・・そんな事有るわけ無い…よな…。
残糸の玉が緩やかに師匠の回りを巡りだした様子を目にした俺は、確信した。
あの目は・・・マジだ。
愉しそうに歪んだ顔。
容赦無く振られた魔法で残糸の玉が再び俺を目指し動きだした。
俺の記憶は、そこでプツっと途切れている。
本当に師匠は容赦が無い…。