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「誰かと比べなくていい」
「君には君の幸せがある」
そんな言葉が嫌いです
誰かの隣で笑いたい
誰かに必要とされてみたい
何気ない日々を分け合って
帰り道を惜しんでみたい
そんな当たり前に憧れることさえ
僕は間違っているのだろうか
幸せの基準は人それぞれ
そんなことくらい知っている
知ったところで
僕の隣が空いたままなのは
何ひとつ変わらないだろう
他人と比べるなと言うのなら
どうしてこんなにも
他人の幸せが目に入るのだろう
僕が欲しいものを持っている人が
今日もどこかで笑っている
その笑顔を否定したいわけじゃない
ただ、僕だって
あんなふうに笑ってみたいんだ
誰かの幸せを
僕の物差しにするなと言うのなら
せめて僕にも
その幸せに手を伸ばさせてくれよ
届かないものを欲しがるなと
遠回しに告げるくらいなら
最初から綺麗な言葉で
僕の夢を諦めさせないでくれ
僕は特別になりたいんじゃない
誰かより優れていたいんじゃない
ただ、誰かと同じように
好きな人と笑い合って
くだらない話で夜を更かして
また明日ねと手を振りたい
いつか帰る場所に
僕の帰りを待つ人がいてほしい
それだけのことが
どうしてこんなにも遠いんだろう
「君には君の幸せがある」
もう、わかったから
そんな言葉で蓋をする前に
僕が欲しがっているものを
一緒に探してはくれないか
僕はまだ
自分だけの幸せなんて言葉で
この願いを片づけたくない
僕は誰かと同じような幸せが欲しい。
その願いまで 僕だけのものにしないでくれ。




