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レアアイテムごちそうさまです!


「ひっひぃ!!! こ、こいつら無茶苦茶だ!!!」


「怯むな!!! 戦え!!」


「ふっふーん。どーだ!!」


「私がいなきゃ、危ないとこだったよ……リリー。」


「あんがとねー!ペティ。私がリスキー前提で動く所、神フォローいつも助かってますよっと。おっしゃ!! 着地効果、復帰復帰!!」


パンパンと誇りをはらいながら、ペティルのお姫様抱っこの体勢から地面に無事着地し、陸で再び戦闘の体勢に入り直すリリー。


「さーて! 次は誰から倒されたいー?」


「ちっ!! 舐めやがって!! お前ら行くぞ!!! こいつらやっちまってアイツらのデスペナ分も取り返すぞ!!」


──ズン!!


相手は怯みながらも、3人で一気に戦闘距離を詰めてくる、リリーはひらりと身をかわし即座にカウンターを決める。


「……──よっと!」


スキル《カウンターワープ》が発動する。


「なっ!? 消えただと!!?」


──《分離変形(トランス)!!》そこから更にスキルを展開


複数の敵から攻撃を食らった瞬間に発動条件が満たされるカウンタースキル《カウンターワープ》そのスキルによって背後へと周り、2人の攻撃片手間で防御し、残った利き腕の槍をリーダー格の男に突き刺した。


──グッ、グハッ!!


「バっ、馬鹿な……。」

槍による攻撃の継続ダメージがジリジリとHPを削っていく。


「ざーんねん。相手が悪かったね。お・じ・さん♪じゃ〜ね〜!!」


──ザクッ。


「うあぁあああ!!!」


防御に使っていた方の槍でトドメの一撃を決める。


ヒュオオォォォン。


HPゲージがゼロになり、リーダー格の男は敗北し、消滅する。


「ひっ、ひぃいい!!!!」


「さーて、まだ続ける? それともアイテムを置いて逃げるか、選択させてあげるよ。そこの2人のおじさん。」


「わっ、分かった……。置いてく、置いてくだから…。俺たちを攻撃するのは止めてくれぇええ!! ひぃいいい!!!」


──じゃらぁっ。

賭けデュエルの戦利品と、残った2人のプレイヤーが置いていった大量のアイテムの数々、素材は勿論そこには色々な装備や消耗アイテムが山のように積まれていた。


「うっひゃー!!!! レアアイテムがこっ、こんなに」


「ふっふっふー〜。やりぃ……。」


「はぁ、……。今回は絡まれたから仕方ないけど、これじゃあどっちがアイテムハンターなのか分からないわね……。」

少々呆れ気味のペティル。邪悪な笑みを浮かべるリリーを目の前に少々加減で済むのは彼女が長年彼女の相方兼、保護者役を務めているからであろう。


「やたー! やたー!! 私、バシバシ動くから動きの遅いこの槍から他武器に変えたかったんだよねー。」

分離スキルによってデュアル装備として扱っていた槍は取り回しが良く序盤の序盤は最適解であったが、彼女の飽き性が災いしてこの機会を気に新武器に変更する様である。


アイテムハンターからドロップした様々な武器、彼らが色々な所からかき集めたのかサービス初日にしてはどれもレアリティが高く、その武器達は存在感を放ち色とりどり煌めいている。


「んーどれにしよ。あっ!! これいーかも!! 面白そう!!! ライトニング・デュアルソード……。あんま私こう言う武器使った事ないし。どうかな! ペティ!!」

リリーが大量の武器アイテムの中から選んだのは『短剣』の部類の装備。一定の確率で痺れ状態を相手に付与する雷を放っている電撃の剣、取り回しもよくコレなら今の戦闘スタイルのリリーにピッタリであろう。


「おぉ!! 属性付与スキル内蔵の『デュアル・ナイフ』か、うん!! リリーにピッタリだ、それに凄く可愛いよ。」


「へへへ〜……そっ、そうかなぁ? へへ!! うん、もう。気に入っちゃった!! これにする、これがいい!!」


装備カーソルを呼び出し、すかさず装備する。


「わぁあ!! すごいパチパチしててカッコイイ!! じゃー〜ん」


「あはは、良いなぁ。ん〜私もこの際装備も衣装スキンも替えちゃおうかなぁ……。使わないとあのおじさん達にも悪いわよね。それにその短剣とイリス、いいビルドになりそうじゃない」


「うんうん!! そーだよ! そーだよ!! ペティ選ぼ、選ぼ!! へへへ〜楽しいね。」


「ああ!! 最初は自分の不運を呪ったが、リリーやっぱり君とのゲームは凄く楽しいよ!!」

思わぬ敵からのサプライズ。新しい装備との出会いがそこにあった──……。


「もっ、もう!! 急に雑に褒めるのやめてよ……。ペティ……。さ!! 楽しも!! 私たちの冒険はここからだよ!!」


「ああ、そうだな。さ、行こうか!! リリー!」


いつまでも鮮明な記憶に残る、ドラゴンゲート・オンラインのその思い出1ページ目が開かれたその日であった──……。


彼女達の果てしないこの世界でのエンジョイゲームはまだまだ続く。

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