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私の神ゲーENDLESS×ONLINEがサ終です…。


結李含む、ギルドメンバーがやり込みにやり込んだやり込み系VRMMO『ENDLESS×ONLINE』


……──サービス終了日、当日。


全プレイヤー達を阿鼻叫喚の巷と化した。


VR技術テクノロジーを実現した企業、『vision社』が手がける最高最大規模の大人気MMO 『ENDLESS×ONLINE』通称:エンオン。


そのゲームが今まさにサービス終了を迎える。理由は新作の公開が控えており、更には競合の他社ゲーが深く関わっていた。


VR黎明期に出来たVRMMOエンオン。それでなければいけない理由、それ自体が薄まっていたからである。


それを深く受け止めたvision社はエンオンに変わる新たなゲームを裏で開発を続けていたのである……。


──……そして。

サービス終了当日。


「うおおおい!!! エンドレス!! 終わらない世界じゃなかったのかよ!!」


「明日から、俺達はどこで生きていけばいいんだああああ!!」


「……──いままでありがとう!!」


「わたし、この世界のこと忘れないよ!!」


「……────…………。」


◆◇◇◇◇◇◇◇◇◆


降り注ぐ、宇宙からの光。

大質量の衝撃波スーパーノヴァによって歴史的大作『ENDLESS×ONLINE』は2027年6月26日サービスを終了した。


その花火によるエンドロールは何よりも美しい光景だったと言う。


そして、エンオンプレイヤー達はそれぞれの生活(リアル)へ戻って行った。


キーンコーンカーンコーン。


「モモー!モモ!ももっ!!」

黄色い高い声が夕方の教室へと木霊する。


「……。結李ちゃん。どうしたの?」


「どうしたもこうしたもないよ!! モモ、昨日vision社からのメール受け取った??」


放課後直後この教室まで走ってきたのかハァハァと息を切らす女子高生の少女、『神名月結李』はエンオンでも名を残したPVP最凶プレイヤー「リリー」その人である。


「……──うん。びっくりしたなぁ。もう新しいゲームやるなんて…。信じられないよ。」

結李に優しい口調でそう返す友人の「琥珀川 桃華」彼女も以前、エンオンで約3年間もの間結李の右腕として同じクランで戦いを続けてきた古株の友人である。


「またあっちでも、会えるね!!!新作VRMMO『D・G・O』の招待状だなんて!! 良いとこあるじゃんー〜vision社くん。」


結李がちょっとソワソワしている桃華を覗き込んで話を続ける。


「んー〜〜たのしみだなぁ!!! 新しい世界!! まだ見ぬ冒険!!! あはは!!」

能天気な結李。彼女は前作に未練などないのだろうかと言う満面の笑み。


「土日はdgoベータ版に缶ずめですな、モモ隊長〜くふふ。」


「あはは。結李ちゃん……。えっと……あのね。お願いがあるんだけれど。き、聞いてくれるかな?」

まんまるの眼鏡から覗く、ソワソワとした目線が結李のことを見つめる。


「んー? いよー。なあに?」


「えっと、えっとね。その、ベータ版の事なんだけど……私、ちょっと1人でどこまで行けるかやってみたいの……。」


桃華の三つ編みがふわりと揺れる。

その言葉を聞いた瞬間、一瞬時が止まった。


「…………。」


──……。


……。


…。


「えっちょま。なんでぇええ!!?」


数秒フリーズしてから特大のリアクションをかます結李。


「えっ……えっ。別にいいけど。なんで!?!? 私とゲームやるのそんなにしんどい!??」


「……ううん、そんな事ないよ。すっごい楽しい!! ……えっと、でもね! 私エンオンではずーーっと結李ちゃんに頼り切りだったじゃない?」


「……だから、私1人でどこまで進められるか、どんな人と仲良くなれるか新しくなったその世界で試してみたいんだ!!」


「なるほどね! モモも色々考えてるんだ!! うーーん。ふむふむ。」


また数秒黙り込んで1人、考え込む結李。


「……モモの気持ちと考えわかった!! 新しくなった世界で新たなる出会い。それまた楽しいかも!! おっけ!! 私もソッコーで帰ってソロ活やってみる!!!」


「じゃあ!! 私達の戦いは製品版で!! んじゃ、モモ……またっ!!!」


「うん!! またね!! 結李ちゃん!!! 私も絶対追いつくから!!! そしたらまた絶対一緒にやろう!!」


「うおおお!! 待ってろDGO!! 帰ってやり込んでやるー!!!」


「あはは。結李ちゃん相変わらず凄いスーパーハイテンション……。帰り道は一緒に帰りたかったのに……一人で帰っちゃった……。あはは」


桃華を1人、教室に取り残し爆速で家へと帰ってしまった結李。その無鉄砲さが彼女のゲームに対する意欲の秘訣なのかもしれない。


◇◆◇


家に帰宅するや否や上着やソックスを脱ぎ散らかしドタドタと階段を駆け上がり自販機で買ってきたばかりのエナジードリンクをイッキ飲み。

「さぁて!! 」


ベッドの上に転がっていた買い切りVRゴーグル『VISION×MISSION IV』を装着する。


『ゴーグルの装着を確認。認証コード正常生体センサー一致。リンクを開始します──……。』


「スマート!! リンク!!!」


「「ふるだいぶっ!!!」」


──……フィオオオオオン!!


新しく始まる『VRMMO』最新作『D・(ドラゴン)G・O(ゲートオンライン)』の世界へとダイブを開始した。

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