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復讐

作者: 桜月

 彼は無心に魔物を殺し続けていた、違うな無心なんかじゃない、復讐心一つを胸に抱き、自信の前に何十体も現れる魔物の命を奪い続けていた。

 決して彼は命の価値を軽んじている訳ではない、それ以上に高ぶっている感情に身を任せているらしい。

 彼は自身の力の身を使い目の前にいる滅するべき敵を一体一体粗雑に殺していった。

 彼の目に入る敵は殺し終えた様だ、彼は歩き始めた。

 何処へと問えば答えは一つだろう、彼がどんな魔物よりも化け物と言うべき者になった元凶が住む場所だ、魔物の王で魔王とでも言えば良いのだろう、そいつが居る場所に向かっている。

 何時間か歩き続けて、魔王の場所までもうすぐと言った時に彼の前に女性が現れた、その女性はおそらく魔術使いでどこまでも知的な雰囲気を醸し出しており実力は相当な物だろう。

「君もあいつが憎いのか?」

 彼にその女性が見えているか分からない程に何も反応を示さず歩き続けた。

「やめた方が良い、きっと勝てない、きっと負ける、きっと死ぬことになる」

 そんな有難い助言も彼の耳には入らず彼はただひたすら歩むだけだった。


 彼はあの日から一人で生きてきた、いや生きてもいない死ななかっただけ、ただ一人死なずに、死にぞこない続けた。

 彼は常に体を鍛えていた、理由は単純明快、魔王を倒すためだった。

 復讐心と恐怖心故の行動だろう、そして彼は数年の月日を費やし鍛え切った、己の限界に至った、それが肉体的か精神的かは分からないがとにかく彼の限界、最高到達点に至った。

 そして今あそこにいる、魔王の前に。


「お前か国民を無意味に殺している奴は、我のところまで話が来たからには相当数殺してくれたのだろう、お前だけの命で償えると思うなよ」

 魔王が悠々と話している間も彼はどう殺すかしか考えていない様だった。

 「お前の情報は全部調べた、まあこんな事をやった理由は分かるし同情するよ、我の政策によって最愛の人を殺されたってな、すまなかったとは言っておく、お前にとって全てだっただろう彼女という存在を奪ったの我だ、十秒やる、その間我に何をしても良い、我は抵抗しない」

 彼は十秒間で彼に出来るありとあらゆる殺し方を試したが魔王には一切の損傷が無かった。

「さあ十秒のチャンスはおしまいだ、じゃあな」

 そう言い魔王が何かをした途端その世界に彼は居なくなり私の後ろに居た。

「バカ」

 私は彼に向かって言い放っつと同時に立ち上がり彼の目の前まで向かった。

「本当にバカ」

 そう言いながら彼の頬を思いっきり引っ叩いた。

「私を忘れて君は幸せを目指すべきだった、そうして欲しかった、君には幸せになって欲しかった、私の分生きてほしかった、なのに……なのにそれ以上に嬉しかった」

 私は彼を抱きしめた。

「君が私だけを思ってくれていたのが、何よりも嬉しかった」

「もう笑っても良いんだよね、今君と同じ場所に来たから、もう会えないと思っていた、もう君は笑えないと思っていた、だから僕も笑わなかった、でも今こうして君は涙を浮かべながらも笑ってくれている」

「良いんだよ、笑っても泣いても良いんだよ」

 彼は私の腕の中で笑うことは無かった。

「出来ないや、あの時間で僕は笑うことを忘れたらしい」

「じゃあ思い出そうか、この川を渡った先の地獄で二人一緒に」

「僕が地獄に行くのは分かるがなんで君まで」

「天国と地獄に神があらゆる時間いかなる場所に神は居る。そして神に嘘をつくのは大罪らしい」

どうも書きなぐっただけの文章です。

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