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優柔不断の為すところ  作者: K生
2/2

しんかいにて

短いけど許してください



神界のある場所で、1人の女神が仕事に追われていた。


「はぁ忙しすぎでしょう、まぁ他に手伝ってくれる人だっていないしやるしかないんですけどね。」


数多いる神の中で、地球の魂の管理を担当している女神は、その業務の多忙さに愚痴を吐いていた。

といっても彼女1人に全て任されているので振り分ける宛ても無く、開放される事など中々にないのだが。

今は幾つもある世界が同時に色々な出来事が重なり荒れているので皆処理に追われているので、彼女に助けを期待することは出来ないだろう。


普段通り業務をこなしていて、魂が巡る輪廻の輪の乱れをチェックしていた。

すると微妙に輪から外れていた魂を2つ発見したが、いずれ戻るであろうと意識を外した。それがいけなかった。

滅多に輪廻の輪から外れる魂も無く、2つの魂のように微妙にズレているようなことも珍しく、放っておいてもまたすぐ戻って行ったこともあり、気にしなかったのだ。

なのに、奇跡のような確率で2つの魂は輪廻の輪から更に外れていき、フヨフヨと浮かび、管理する女神の目が届かない所まで行ってしまった。魂は所詮魂であり、それ自体に思考能力を持つ訳でもない。なので、2つの魂は意思なく神界を彷徨う存在になった。そして管理する目から外れてしまえば見つかることはないだろう空間の海に流れて行ってしまった。


……

………

……………


どれくらい時間が経っただろうか。どれだけ時間が経とうとも、フヨフヨと移動し続ける意思なき2つの魂はまださまよい続けていた。何年経ったか、何十年か、下手したら何千年にもなっているかもしれない時間が過ぎていた。

その時が来るまでは…



その時は、最高神が業務をこなしているか、各神を見回っていた。最高神の業務は神の管理であったので、仕事ぶりを確認していたのである。


魂の管理を担当している女神と少しだけ話をし、不備が無いか最高神自らが請け負い、輪廻の輪から外れているような存在な居ないかと軽く探していたところ、最高神は確認した。

かなり遠い場所で彷徨っている2つの魂を。最高神は焦り、急いでその魂を保護した。そして担当の女神に問い詰め、担当の女神は微かにその2つの魂を見逃した事を記憶しており、自身の過失を認めた。

最高神は頭を抱えた。数え切れない数のいる人間という種族であれど、神側のミスにより本来通るべき道を歩むことが出来なかった魂は出してはいけないのだから。


最高神は最高神であれど、神達の中で1番上というだけだ。創造神は別の存在で、幾つもの世界を創造した存在は何個かの星で生まれた人間という種族に感動を覚え、人間のようなもので管理する存在が必要だということで、存在自体を無数に分け、役割を分担した。事務作業をするのは女性だろうということで神は皆、麗しい女性のような姿をしており、存在を他より多い比率で分けられたのは最高神という訳である。

つまりは全ての神は創造神の分身体のようなものであるため、人間という種族を特に大切にしているのである。


神の不手際により、2つの魂が本来あるべき道から外れてしまった事により、最高神は何か詫びて解決しようとした。

そのために最高神は、2つの魂が死ぬ直前まで形作っていた身体を最高の素材で再現したのである。

そして脳を復元させ、出来上がったホムンクルスのような身体に魂を刻み込んだ。


程なくして2人は意識を取り戻し、電車に轢かれたと思ったら目の前にプラチナブロンドの髪を持った、息を飲んでしまうような美貌を持った人物を目の前にひたすら困惑するのであった。







楽しいですねこれ

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