3、若林純一市議のブログに寄せられたコメントに対する天乃川の反論(nさん編)①
新型コロナウィルスについて」第544話の再掲です。この議論も絶対に残しておかなければならない。もはや大薬害事件を免れないのだとしても、何とか子供だけは守れないものだろうか? 大人の思考が変わらなければ子供を守れない。――拡散してくれ。この議論を拡散してくれ!
さて今日の私のエッセイも、大分県臼杵市の若林純一市議のブログコメント欄におけるやり取りの紹介です。
――いやぁ、すいませんね! 最近こんな感じのエッセイばかりですからね!
でもですね、やっぱり義憤に駆られると言いますか、たった独りで議会の馬鹿市議どもを大向こうに回して戦っている若林市議の応援になるような何かをしてあげたくなるじゃないですか? そう思って、とりあえずコメント欄に蔓延る誹謗中傷を繰り返したり的外れな事を言ったりするコロナ脳どもを駆逐しているワケです。
そして上記、「天乃川的まん延防止等重点措置」をコロナ脳共のコメントに適用していくというやり取りを、皆さんに是非ご覧になっていただきたいのです。皆さんがコロナ脳と議論をする際の参考にしてほしいからですね。
コロナ禍を終わらせるのは我々一人一人です。我々一人一人が周囲のコロナ脳どもを片っ端から掃討していかなければならないのです。世の中全体の空気を見るに、今こそコロナ禍を終わらせるチャンスです。もうひと踏ん張りしてレジスタンスを貫徹させようじゃありませんか?
さて、今回も若林市議のブログコメント欄における、あるコメントを紹介したいと思うが、この方はコロナ脳でもなければ、若林市議に誹謗中傷を繰り返しているワケでもない。とある方のコメントに対する意見を述べているのだが、非常に知的な語り口で正しい意見のような感じを受けてしまいそうなのだが、しかしやっぱり間違っている。
「コロナに苦しめられた地球市民達が様々な感染対策を講じて頑張った末、とうとう手にしたワクチンによってコロナ禍を克服して大団円を迎える」――とでもいったような、極めて単純なストーリーを思い描いたうえで論を進めているようだし、何だかなぁといった感じなのだ。
今回は「n」と称するこちらの方のコメントに反論してみたい。
それではいってみよ!
●「n」氏による、とある方のコメントに対する反論(※かなりの長文なので、心して読んでね!)
僭越ながら,私よりご回答を(万全かどうかは知りませんが。)。
まず大前提として,基本再生産数,実効再生産数という概念をご理解ください。
(※ここで「n」氏は「再生産数」の説明をなさるのだが、論を進めるにあたって超重要というワケではないので割愛させていただく。再生産数が1以上であれば陽性者数は増加し、1未満であれば減少する。これだけ押さえておけば良いです)
以上の基本的な概念がわかったところで,
(1)マスクに効果があれば,なぜ社会的距離が要るのだ?
(2)社会的距離に効果があれば、なぜマスクが要るのだ?
マスクに効果があるとする人たちは,その効果が100%であるとしていません。
しかも実験室でやった,いわば定性的な評価です。
現実的にやれる手立てがあまりないなか,誰にでもできそうな対策といったら手洗いとマスクぐらいしかなかった,というのが実情でしょう。
先ほど実効再生産数が1未満であれば,感染は減るとしました。1と同等であれば増減なし。1を超えれば増加すると。
この「増加」するグラフの立ち上がり方は,この数字が大きくなれば大きくなるほど,急峻になります。それはもうびっくりするようなレベルで急峻になります。
この増加関数グラフの急峻度合いは,すべて先ほど申し上げた一人の人間が何人に感染させうるか,という数字に依存します。
マスクに効果がある(と思われる),でもそれだけでは足りない。
空間的にも時間的にも他人と全く接しなければ再生産数は0になるけど,あんまり距離を取り過ぎるのも……。
そこで出てきた苦肉の策が,マスクをしつつ,一定の社会的距離を取るという考え方。そこに密回避など要所要所での回避行動が加わります。
そうすることによって,少しでも“一人の人間が何人に感染させうるか”という数字を下げることができれば,結果としてそれは指数関数的な変化として社会全体に跳ね返ってきます。
ロックダウンはある意味,究極の数字の下げ方ですね。
でも副作用が強いので,ロックダウンについては法制度設計上の検討材料として考えるにとどまり,現実に実行されるような政策ではないでしょう。
(4)マスクと社会的距離とロックダウンに効果があれば、なぜ急いで作ったワクチンが要るのだ?
マスクや社会的距離,ロックダウンがやれれば効果があるのはわかった。でも,そんなことはいつまでも続けられないし,持たない,というのが大方の見方です。
もし全世界規模でロックダウンを1ヶ月することができればコロナはもとよりインフルエンザなども消滅するでしょう。
でも現実にはそのようなことは「不可能」です。
ではなにか強力なツールが必要になります。
それがワクチンです。
今回のmRNAワクチンは,かなりの効果が認められます。細胞性免疫も誘導し,感染予防効果があるとされており,先ほどの「一人の感染者が何人に感染させうるか」という数字を全体として押し下げる効果が「期待」できます。
もう一つ,そもそもなぜコロナが問題になっていたかといえば,重症化問題と,後遺障害問題です。
一般の普通の人たちの重症化問題と後遺障害問題がある程度片付けば,コロナは政治的な課題としては,放置してもよいことになります。
なぜ急いで作ったワクチンが要るのか,という質問ですが,順序が逆です。
マスクや社会的距離,ロックダウンなんかいつまでもしてられないから,一刻も速くワクチンが要ったのです。
(5)ワクチンが安全であれば、なぜ製薬会社が免責になるのだ?
まず短期的安全性は十分に調査されています。
一方で,長期的安全性については,そもそもワクチンができて時間が経っていないので,そこを求めるのは「不可能」という政治判断になります。
先述の理由により,一刻も早くワクチンが必要な状況にありました。
しかし,裁判が起こったときに耐えうるレベルまでの安全性を求めていたら,多分永遠にワクチンの供給を受けることが,できない状況にありました。
ワクチン業者からしたら,いざというときに訴訟リスクを抱え込むようなところに率先して売ろうとは思わないでしょう。
ワクチンは,極めて供給者が限定された財でした。この場合,供給者側が交渉上極めて有利になります。
では,ワクチン業者が打ってくれるレベルの安全性が確認できるまで,指をくわえて待つなどできるでしょうか。
結局のところ,そんなものは政治が容認しません。
これらは高度な政治的判断であるとご理解ください。
製薬会社が免責になるかわりに,政治が,つまりは日本国政府が全責任を負います。
そのための仕組みを整備しています。
0か1かなどというデジタル的判断ではないのです。
(6)ウィルス感染後よりもワクチン接種後に人が沢山亡くなるのであれば、なぜワクチンを使うのだ?
ワクチン接種後に人がたくさん亡くなるのは想定されていました。
なにしろ,若い人でも,年取った人でも,自然死,病死,突然死が毎日頻繁に起きています。
そうじゃないと人口が減ったりしません。
今回のように,全世代,全国民を無差別的に接種させまくったら,かなりの人数で,接種直後に死にます。
もっというと,コロナ対策が一巡したら,超過死亡が大幅に増えるだろう,ということも想定済みでしょう。
なにせ,昨年が異常なまでの感染対策で,超過生存状態でした。
その反動は必ず来ます。
手を緩めたら,一気に大量死となります。
気になるのは,ワクチン接種後の心血管系の症例ですが,これもちょっと多いような気がするけれど,気がする程度でしょう。
(7)ワクチンを2回接種して安全になるのであれば、なぜ「スーパースプレッダ」の問題が生じるのだ?
だれも,100%安全になるなどとしていません。
ワクチンを打ったとしても,効果がでない人物が少々出ます。
その人達が,「自分は今日からスーパーマンだ!」みたいな行動とればそらスーパースプレッダーにでもなるでしょうよ。
ここでも0か1か,というデジタル的思考の問題点が出てきます。
連続しています。
(8)なぜワクチン接種者がマスクを再びつけなくてはならないのだ?
希望者全員にワクチンが行き届いていないからです。
ワクチン非接種者は脆弱な状態を維持しているので,一定程度配慮する必要もあるでしょうよ。
(9)ワクチン接種を完了した人がコロナを他人に感染させるのであれば、なぜワクチン接種を完了した人にワクチンパスポートと特権を与えるのだ?
0か1か問題が出てきています。
ワクチン接種を完了した人も,コロナを他人に感染させる「ことがある」であれば正しいです。
あとはワクチン接種を進ませて,医療リソースに負荷低減と社会を回すことが目的でしょう。
そもそも我が国においては,ワクチンパスポートは「特権」として運用する予定はないようです。
(10)ワクチンを2回接種して安全になるのならば、なぜ3回目が必要なのだ?
だれも2回の接種により100%安全になるとはしていません。
高齢者等免疫応答が弱い人たちも存在します。
一定期間経過して抗体価が下がっても免疫記憶があるので,通常は問題ないのですが,免疫応答が弱い・遅い人たちについては,免疫を突破される危険性があります。
その人達について3回目の接種を検討しています。
他の人たちについては,今後の動向次第です。
(11)ワクチン接種3回で大丈夫ならば、なぜフランスのワクチン証明には8回目まで枠があるのだ?
そうなんですか? 勉強熱心ですね。
将来のことを見越しているんじゃないですか?
なにせよ,わからないことだらけですし,ワクチン証明書も毎回刷り直すのもお金がもったいないですし。
フランス当局に聞かれては如何ですか? 多分英語でも答えてくれるでしょう。
●上記、「n」氏の反論に対する「天乃川シン」の反論
n様、丁寧なご説明ありがとうございます。しかし、全体的に賛同しかねます。
どうもn様のご意見というのは
「コロナに苦しめられた地球市民達が様々な感染対策を組み合わせて頑張った末、とうとう手にした夢のワクチンによってコロナ禍を克服して大団円を迎える」
――とでもいったような、極めて単純なストーリーを思い描いたうえで論を進めているような気がして非常に気になりました。……もしかして、何かしらの理由があってワクチン接種を推し進めたいのかなとすら思ってしまいました(ワクチンに関しては後半に意見させていただきます)。
さて、まずはソーシャルディスタンスとロックダウンについてお話しさせていただきたいと思います。
>そこで出てきた苦肉の策が,マスクをしつつ,一定の社会的距離を取るという考え方。そこに密回避など要所要所での回避行動が加わります。
>ロックダウンはある意味,究極の数字の下げ方ですね。
n様はこのようにおっしゃっていますが、結論から言うとソーシャルディスタンスにもロックダウンにも、「感染者を減らす効果はない」と言えるでしょう。
2020年12月に「EMBO press」にて掲載された「COVID-19パンデミック関連ロックダウン:応答時間は、その厳格さよりも重要です(※英文を自動翻訳しましたので変な日本語で失礼:筆者注)」というプレプリントがありますが、各国のスマホの移動データを解析した結果
「ロックダウンの厳密さ(またはその期間)と死亡者数との間には関連は認められなかった」
「ソーシャルディスタンスが開始された時間は、死亡者数と非常に相関しています」
「ソーシャルディスタンス開始の7.49日の遅れは、死亡者数を倍増させるだろう」
と結論付けています。
https://www.embopress.org/doi/full/10.15252/emmm.202013171
とりあえず、このプレプリントが正しいのだとすると、ロックダウンには意味がなさそうですね。
しかし、お読みいただければ分かる通り、上記結論によるとソーシャルディスタンスは意味があるような結論となっていますね?
医師で医療経済ジャーナリストの森田洋之氏もこの論文を紹介していますが、彼がおっしゃるには「ただし、日本は例外」だという事です。
https://note.com/hiroyukimorita/n/n0dc6f467eff5
森田氏は上記プレプリントに掲載されている、「縦軸にコロナ死亡率の高い国、横軸に移動減少開始の時間」を配したグラフから、日本を含む「アジア・オセアニア」の国々だけを抽出したグラフを作成してくれていますが、このグラフから森田氏は――
「移動減少が早くても遅くてもアジア/オセアニアの国々には関係ない。どちらにしても死亡率は低い」
――こうおっしゃっています。このアジア・オセアニアに関する考えは、「数学的な分析とかはやってない、あくまで感想レベルの話」とご自身でおっしゃっていますが、欧米諸国に比べて日本やアジアの国々における死亡者数は極めて少ないという事実から、私は非常に説得力のある考えだと思っています。
また、イギリスのイースト・アングリア大学の研究チームが「medアーカイブ」にて発表したプレプリント「欧州におけるCOVID-19に対する非医薬品介入の影響:準実験的研究」によると――
「休校や大規模集会の禁止、一部のサービス業の営業停止は、感染拡大の抑制に効果があった一方、外出禁止や、生活必需品を扱う店舗以外の営業停止は、感染者数や死亡者数の抑制に顕著な効果が認められなかった。また、現時点において、公共の場所でのマスク着用の義務化にも特段の効果は確認されていない」
――との事です。日本における飲食店の時短営業なんて全く意味がないでしょうね。
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.05.01.20088260v1
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93360.php
個人的には日本における休校や大規模集会、飲食店の時短営業だって意味なんかないと考えています。
東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」によれば、新規陽性者数の感染経路として最も多いのは「同居(家庭内)」70.0%、「施設等(学校含む)」6.7%、「会食(飲食店含む)」2.1%です(9月21日~9月27日)。
馬鹿みたいにソーシャルディスタンスを徹底させたり飲食店を締め付けたりしても、感染対策的に全く意味がないという事です。
――いやいや、これは国民が感染対策を徹底させた結果ではありません。デルタ株の陽性者があれだけの勢いで増加したのですから、どの感染対策にも全く意味なんてなかったワケです。
ですので
>もし全世界規模でロックダウンを1ヶ月することができればコロナはもとよりインフルエンザなども消滅するでしょう。
こんな事は絶対に起こり得ません。申し訳ありませんが大笑いしてしまいました。
全世界でロックダウンをしようが、そもそもロックダウンとは私がデータを示してご説明した通りほとんど効果なんてないのです。こんなくだらない感染対策でウイルスが消滅するワケがありません。ロックダウンごときでコロナもインフルも消滅するのなら、しょっちゅう変異を繰り返すRNA型のウイルスはもちろん、DNA型のウイルスも全て消滅する事となり、地球上から全てのウイルスが消し去られる事になるでしょう。――って、んなアホな!ww あり得ません。
ロックダウンとソーシャルディスタンスに意味はないであろうという説明は以上になります。
……長くなりそうなので続きます。