16、「鰯缶」様と天乃川とによるマスク論戦を再掲④
何度目になるのだろうか? 「マスクなんて意味ない」とする私の意見に対する感想(というか反論)を寄せてくださっている読者から、またも熱いメッセージをいただいた。――どうもありがとう! いつも私の事を見ていてくれているんだね!
今回も一つ一つお答えしていきたいと思う。もはや議論が平行線を辿っていて、このまま肩を組んで終わる事など出来ない感が満載なのだが、とりあえず前に進んで行ってみよう。今日はどんな回になるのか私も楽しみだ。
それでは、ひぁうぃご!
「読者の反論①」
>マスクの素材を問わず、着用していても30%の飛沫は漏れていくワケですよね?
>それなのにウイルスを99%除去できると謳えるのでしょうか
実際はマスクが皮膚に直接張り付いてる訳じゃあるまいし、
素材を通る分と全体から算出した時の差はあるでしょうよ。
貴方のいう20マイクロメートル以下の飛沫は基本この隙間から漏れる分です。
//www.yamanashibank.co.jp/fuji_note/life/fushokufu.html
そもそも素材問わずなんていつ言いました?
不織布・布・ウレタン、素材によっても違いが出るのは常識なんですが。
頭っからマスク=胡散臭い・効果がないと決めつけてるから、そういった基本情報すら知らないんですよ。
「天乃川の反論①」
私が「素材を問わず」と申し上げたのは、以前我々の間でも話題にあがった理化学研究所の実験結果にて(https://www.r-ccs.riken.jp/highlights/pickup2/)
「素材の種類にかかわらず、マスクは7割以上の飛沫・エアロゾルの飛散を抑制しており……」と記載されていた事に由来します。あなたもこの記載をもちろん把握されていると思うので、「素材問わず」という文言を持ち出したというところです。
因みに素材によって効果に違いが出るという事はもちろん存じ上げています。しかし、素材によって効果に差があるという事実をもし私が知らなかったとして、その事がなぜ「頭っからマスク=胡散臭い・効果がないと決めつけてる」という評価になってしまうのかがよく分かりません。
どうも、いわゆる「反マスク派」と言われるような人間(例えば私のような)というのは「非科学的」であるとする「前提」があなたの考え方としてあるようで悩ましいところです。
話しが変わるようですが、そもそも新型コロナウイルスの感染対策としてのマスクの効果というのは別の意味でも極めて低いかもしれませんよ?
私は大阪市立大学名誉教授「井上正康」氏の説を聞いて、なおさらそう思うようになりました。詳しくは彼のホームページにて「新型コロナと共生の意味論」という動画が配信されているので確認いただければと思うのですが、新型コロナウイルスはACE2受容体を介して細胞内に侵入する事が分かってきています(https://www.jiu.ac.jp/features/detail/id=6822 ←このサイトが分かりやすいかな?)。
井上先生によると、このACE2受容体が広く分布しているのは「腸」だそうです。ACE2受容体の70%は腸の血管壁に存在しているのだそうです。そう考えると、新型コロナウイルスは腸から細胞内に侵入する確率が極めて高い事になります。という事は、新型コロナウイルスは排泄物(ウンコですね)にも多く混じっている事となる。よって、新型コロナウイルスはトイレが主要な感染源となると考えられる。そうであるならば、感染対策として、緊急事態宣言も三密回避も自粛もソーシャルディスタンスも、そして着用率100%とも思える異常なレベルの「マスク」の着用等は大して重要ではない。一番重要な感染対策は「トイレ掃除」だという事です。
井上先生によると、「うがい・手洗い・トイレ掃除」――これ以外の感染対策は過剰な対策なのだそうです。ですので、新型コロナウイルスの感染対策的にマスクの着用は大きな意味は持たないでしょう。新型コロナウイルスは飛沫感染でも空気感染でもなく「噴口感染」だと考えられるワケなのですから。
あなたは私の事を非科学的な糞野郎と思っていらっしゃるようですが、意外と科学していると思いませんか? とにもかくにも、私はこのような理由からもマスクの着用に、ほとんど意味はないと今は考えています(あなたは、「話しを逸らすな!」とご立腹されるかもしれませんが)。
「読者の反論②」
>地球が丸いというのは証明されている事実
それを証明したのは貴方じゃないでしょ?
映像やデータなどは出てますが、ロケットに乗って地表から宇宙までを肉眼で観察しました?曲がらずまっすぐ移動して地球一周して同じ場所に戻ってこれました?
貴方自身が直接確認してないという点では同じです。
信頼おける公的機関のデータすら信じないのならそういうことですよ。
「天乃川の反論②」
公的機関の全てが信頼を置いて良いものか分からないのですが、まぁそれは置いておくとして、マスクに感染予防効果はないと証明する為に、私はロケットを用意しなければならないワケですね? ――これは困った! オッケーです、やってみようと思います。
ただ、願わくばZOZOTOWN元社長の前澤さんか、スペースXのイーロン・マスクさんをご紹介願えないでしょうか? 実際に宇宙に行って来いというような極論を簡単に吐く事ができるあなたですから、きっと前澤元社長やイーロン・マスク(←マスク!)とも親交がおありなのでしょう。――ロケットの調達ヨロシクね。
「読者の反論③」
>逆に、私には30%漏れ出した飛沫を軽視する理由が分かりません
その30%で感染力が落ちないのは「空気感染」というんです。
飛沫感染と空気感染の区別は付けましょうね。もちろんマスクの隙間から漏れる細かなエアロゾルをすぐ近くで、大量に吸い込めば感染しますよ。
けれどそういった細かなエアロゾルは空気中ですぐ乾燥し、その状態では急速に感染力を落とすタイプが「飛沫感染」の特徴です。
だからそうならないようソーシャルディスタンスと換気が繰り返し言われてるんです。
//www.sanikleen.co.jp/kajiraku/blog/3058
「天乃川の反論③」
マスクから漏れ出す飛沫の話しをしているところに、いきなり「飛沫感染」と「空気感染」の概念整理というゴングが鳴らされてしまったこの状況がよく分かりません。脳内で何が起こったのでしょう?
ちなみに、厚労省の「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き(第5版)」によると、新型コロナウイルスの感染経路は「飛沫感染が主体」で、エアロゾル感染については「流行への影響は明らかではない」「現在の流行における主な感染経路であるとは評価されていない」と記されています。https://www.mhlw.go.jp/content/000785119.pdf
反論の意味がよく分かりませんでしたので、とりあえずこんな感じで宜しいでしょうか? ……まぁ、そもそも新型コロナウイルスは飛沫感染でもなく噴口感染が濃厚だと思いますが。
「読者の反論④」
>屋外でマスクをする必要ってあるのですか?
今更?これも去年の段階から言われてますよ。
屋外で一定の距離を保っていられるならマスクを外すのは推奨されてます。
本当にまともな情報集めてるんですか?情弱にも程があるんですが。
//www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
「天乃川の反論⑤」
いや、そもそも屋外であろうが屋内であろうが、本当にマスクって必要なのでしょうかと言いたいワケです。
20マイクロメートル未満の飛沫は完全にスルーされて器官の奥まで到達してしまうわ、「99%の除去率」なんて謳われていても、それはフィルター部分だけのようで、顔との間にはでっかい隙間が開いているわ(「――だから、しっかり顔にフィットさせるんだ!」というあなたのお叱りが「スクールウォーズ」の主題歌と共に聞こえてきそうですが)、どこまでウイルスを防げるものだか分かりません。
どうもあなたは何か疑問を向けられると敵意剥き出しで相手を蔑むような発言をなさいますね? マスクと同様にあなたの心にも、多少の「隙間」をお持ちになるようお勧め致します。
「読者の反論⑥」
>マスクなんか着用せずともよりも、
>適度に換気すればオッケーなんじゃないですか?
ミリ単位の飛沫が換気でどうにかなる?
試しに換気した状態で鼻にティッシュ突っ込んで、くしゃみしてごらんよ。
手で覆わずにね。それで一切の飛沫が周囲に飛び散らないとでも?
その飛沫が直接相手の粘膜に、あるいは周囲の物に付着した場合、そこから感染が広がるでしょう。それすら分からない?
「天乃川の反論⑥」
ノーマスクでくしゃみをしようが、マスク着用でくしゃみをしようが、何処か近くに居るマスクを着用している人の器官奥深くまで20マイクロメートル未満の飛沫は侵入してしまう可能性があるんですよね? こんな程度の性能しかないマスクにどれだけウイルス予防上のアドバンテージがあるのか、やっぱり疑問に思わざるを得ませんね。
手で口元を覆わずにくしゃみ云々についても、ですのでマスクをしてくしゃみをしたとしても、20マイクロメートル未満の飛沫はガンガン透過していってしまうんですよね? マスク自体の効果があやふやなのですから、やはり換気だけで良いのではないかと言いたいワケです。
「読者の反論⑦」
>「人との接触を8割削減しなければ、80万人が重症化し42万人が亡くなる」
>思いっきり予想を外していますよね?
予測が外れる事の何がおかしいですか?
その時点の色々な事が不明瞭な段階で、欧州や米国の状態から計算した結果でしょう。
そしてそれに対して日本はコロナ前と同じ、なんの対策もしなかったとでも?
国民のほとんどがマスク・消毒・手洗い・自粛・三密回避してたじゃないですか。
その結果どうなりました?インフル患者が絶滅する勢いでなくなりましたよ?
それに対してマスクの効果は現状はっきりとデータが揃ってるじゃないですか。
まったく根拠になりませんよ。
「天乃川の反論⑦」
予測を外す事、それ自体については仕方ない面もあるかと思います(――それにしても、西浦は凄まじい外しっぷりですけどね?)。私が言いたいのは、専門家と言われる人間でも大間違いを犯す事があるという事です。そして、前回言及してはいませんが、その大間違いを犯した専門家であっても、「だって、専門家だもの」――そんなような理由で、間違いを犯した専門家であっても無批判に信じ続けてしまう国民って非常に危ないのではないかという思いです。
西浦も岡田も北村も、また彼らのようにテレビに多く出演している専門家連中は予想を外しまくっているし、様々な発言において科学的根拠が希薄で、彼らの発言はどうにも信じがたいです。
そもそも西浦は予測を外した事について訂正も謝罪もせず、のうのうとテレビに出演し続けていますが、私にはその神経が理解できないし、そんな西浦を出演させ続けるテレビ局もテレビ局だし、その事についてツッコミを入れようともしない大衆も大衆だと思っています。テレビによってセンセーショナルに報じられた西浦の発言に大いにショックを受けた日本人は、経済も教育も文化も投げ捨て、異常なまでの感染対策に邁進してしまい、多くの失業者や自殺者等を生み出す原因となったワケなので、西浦の罪は相当に重い筈です。
専門家(特にテレビに出てくるような専門家)に対しては、一定の批判的精神を持ったうえで、その意見を咀嚼する必要があると感じています。
それと様々な感染対策によってインフルエンザウイルスが激減したとおっしゃっていますが、これは感染対策が功を奏したのではなく、人間の受容体のほとんどを新型コロナウイルスに占領されてしまった――要は「ウイルス干渉」が原因なのではないでしょうか?
私も詳しいデータを持ち合わせていないのですが、インフルエンザの患者は日本のみならず世界的に激減しているのだそうです。去年からインフルエンザウイルスが鳴りを潜めているのは、ウイルス干渉が原因ではないでしょうか?
(https://www.asahi.com/articles/ASP3Q4F1VP2XUBQU004.html ←途中から有料の記事ですいません)
マスクの有効性を示すデータについては、あなたは揃っていると言っても、私は揃っているとは思えないという事ですかね。読者の皆様に判断していただきましょう。
――とりあえず長くなるので次回に続く。