10、天乃川と運営さんとのやり取り
さて、私と運営さんとのやり取りを以下に紹介したいと思う。
はじめに言っておきたいが、私は別に運営さんに対してケンカを売っているつもりはない。
私の「新型コロナウィルスについて」という作品は少なくない読者に応援していただいていた為、筆者の責任として作品が削除されてしまった顛末をお知らせしておく必要があるのだ。
全て削除されてしまったからといって沈黙しているワケにはいかない。せめて、私と運営さんのやり取りを紹介する事で、読者の方に対する説明責任みたいなものを果たす必要があると考えるのだ。
そして、それは私だけではなく、運営さんも同様である筈。
そうであるならば、運営さんが私に宛てたメールの内容を紹介する事になんら問題はない。ましてや、運営さんが一足飛びとも思える方法で私の「新型コロナウィルスについて」をまるっと削除してしまわれたのだから。
私はそう考えている。
さて、それでは私と運営さんのやり取りを以下に紹介しよう(※内容に影響がない範囲で一部割修正・割愛している)。
●天乃川シン
天乃川シンと申します。
さて、私の「新型コロナウイルスについて ~変異株A編~」という作品が
・替え歌歌詞の掲載が行われているため。
・特定可能な個人や団体への誹謗中傷であると判断可能な記述が確認されたため。
以上の理由で削除なさった件に関してです。
運営様は、どの部分がどのような誹謗中傷・替え歌に該当すると判断されたのかを全く示していらっしゃいません。
私の作品を削除するからには具体的な根拠が必要となる筈であり、その根拠は運営規約を示す事「だけ」ではない筈です。どの部分が誹謗中傷や・替え歌に該当するのか具体的にお示しいただけるよう求めます。
特に、運営様が誹謗中傷とお考えになっている部分に関してのご説明を強く求める次第です。
どの個人に対して、どの団体に対して、どのような誹謗中傷があったと判断なさったのか? 明確にお示しいただけるよう求めます。
また、以前に私が送ったメールをご覧になっているでしょうか?
そのメールでも私は、運営様が誹謗中傷だと判断なさった部分を具体的にお示しいただくよう求めていますが、その返答が一切ないまま、運営様は再び私の作品を一方的に削除してしまわれました。
「小説家になろう」では「言葉」を具現化して小説等に仕立てた「作品」を扱っていらっしゃいますが、「言葉」や「作品」を扱うという事は「表現の自由」に密接に関わります。
「表現の自由」に関して強く意識し、厳しいくらいにその自由を守る事ができるように自らを律している筈の運営様が、なんら具体的な根拠をお示しになる事もなく、一方的に作品を削除するのはいかがなものでしょうか?
非民主的で野蛮であり、民主主義に対する暴挙だとすら考えますが、この辺りに関していどのようにお考えでしょうか?
また、念の為お伺いしますが、まさか私が新型コロナウイルスのワクチンに対して否定的見解を述べている事が削除の理由ではありませんよね?
ワクチンに関しては賛成意見も反対意見も、どちらもあって然るべきだと思っていますが、もし私がワクチンに対して否定的な見解を述べている為に私の作品を削除したのであれば、「小説家になろう」は政府の公式見解だけを絶対に正しいものだと考える、非常に偏った組織となり、この先の凋落を招く事となるでしょう。
――あ、これは「もし、そうだったら」という仮定に基づいて話しをしたまでなので、どうかご気分を害さずにいただけたらと思います。戯言だと思い大人の対応をしていただけたらと思います。
兎にも角にも私は運営様に対して、私の二つの作品を削除した「具体的な」根拠を求める次第です。
以上です。
どうぞ、これからも宜しくお願い致します。
●運営さん
お問い合わせいただいた内容を確認いたしました。
運営対応に関しまして、再度ご不快の念をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
まず、今回ご質問いただいております、天乃川シン様の投稿作品内にて誹謗中傷や替え歌掲載と判断した箇所の詳細についてですが、
替え歌掲載につきましては、当該作品の第35部分「[35、「学〇天国」のメロディーに乗せて、あいつの事を最後に歌おう。]」にて、
替え歌歌詞の掲載が行われていることを確認したためとなります。
ただ、誹謗中傷に相当すると判断した箇所の詳細につきましては、運営の違反対応基準に相当する情報となり、
内部情報として取り扱っているものとなりますので、原則外部への公開を行っておりません。
これは、運営の対応基準が明らかとなった場合、悪意あるユーザによって運営対応回避の基準として利用される恐れがあるためです。
上記の理由から、恐れ入りますが今回の件に関しましても、
具体的にどの部分のどういった記述が誹謗中傷に相当すると判断されたかについては、回答をいたしかねます次第です。
ご期待に沿える回答が行えず大変申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
次に、併せてご質問いただいております、特定の内容を題材とした作品に対する運営対応の有無についてですが、
利用規約に抵触する内容が含まれない限り、何らかの意見等に対して批判的な内容が主となる作品であっても、そのことのみを根拠に運営側で対応を行うことは原則ございません。
しかしながら今回の件のように、作品内に特定個人に対する誹謗中傷等が含まれている場合や、その他利用規約に抵触する行為が確認されました場合は、
恐れ入りますが運営側で対応を行わざるを得ませんこと、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
最後に、今回「以前に私が送ったメールをご覧になっているでしょうか」「返答が一切ないまま」とご連絡をいただいている件についてですが、
恐れながら10月〇日、〇日にいただいたお問い合わせに対しましては、お問い合わせの際にご入力いただきました
(※天乃川シンの:筆者注)メールアドレス宛へ、10月〇日の〇時〇分頃に運営側より返信を行わせていただいております。
お手数ではございますが、上記アドレス宛に運営側より送信いたしましたメールが正常に受信されているかにつきましても、ご確認いただけますと幸いです。
今後とも小説家になろうをよろしくお願いいたします。
●天乃川シン
お世話になっております。
何度もご返答いただき、却って恐縮している次第でございます。
さて、替え歌の件ですが、第35部分「学○天国のメロディーに乗せて……」において替え歌の歌詞があったとの事ですが、具体的にどの部分になるのでしょうか? よく分かりませんのでご指摘願います。
それに、もし第35部分が規約に違反するというのであれば、第35部分のみ削除されたら宜しかったのではないかと思いますが、そのあたりいかがでしょうか?
また、誹謗中傷と判断した箇所はつまびらかにできないとの事ですが、これに関しても規約に違反したと判断なさった部分の話しだけを削除したら宜しいのではないかと思います。そのような対応をなさらない理由がよく理解できません。
なぜ、500話以上連載していた作品全てを削除してしまわれたのでしょうか? 丁寧な説明を求める次第です。
>運営の対応基準が明らかとなった場合、悪意あるユーザによって運営対応回避の基準として利用される恐れがあるためです。
――このようにもおっしゃっていますが、規約に違反した話しだけを削除すれば、「運営対応回避の基準」として利用される恐れもないように思えますが、このあたりいかがでしょうか?
規約違反に該当する話しだけを削除せず、全ての作品を削除してしまわれている運営様の行為を目の当たりにすると
>利用規約に抵触する内容が含まれない限り、何らかの意見等に対して批判的な内容が主となる作品であっても、そのことのみを根拠に運営側で対応を行うことは原則ございません。
――このようなご説明も、なんだか腑に落ちないなと思ってしまいます。
運営様の行為が「臭い物に蓋をする」的な行為でない事を祈るばかりです。
それから、10月〇日の〇時〇分頃に私のアドレス宛にメールをいただいていたとの事ですが、私の不手際で確認できていなかったようです。また、受信したメールの整理をしたばかりで、その際に運営様からのメールも削除してしまったようです。
おそらくメールはいただいていたのだと思います。大変失礼致しました。
それでは、替え歌と誹謗中傷に関する質問についてご返答いただけるよう宜しくお願い致します。
●運営さん
お問い合わせいただいた内容を確認いたしました。
まず、今回ご質問いただいております、替え歌掲載の詳細な箇所について回答させていただきますと、
第35部分のタイトル並びに作品内容に含まれていた「学〇天国」という記載や、
35部分内の『タイトルは「新コロ天国」だ。では、はりきってどうぞ!』という記述以降に掲載された、
歌詞を改変したものと判断可能な記載内容から、特定楽曲の替え歌歌詞の投稿であると判断したものとなります。
次に、併せてご質問いただいております、問題部分のみの削除ではなく作品全体の削除対応に至った理由についての回答を行わせていただきます。
現在の小説家になろうでは、利用規約やガイドラインに抵触すると判断される作品に対し対応を実施する際、
作品の内容と運営側の対応基準を照らし合わせ、総合的に判断した上で対応内容を検討しております。
また、この運営側の対応方針につきましては、全ての作品・ユーザに対して一律で適応されており、
特定の話題に言及している作品であること等を理由に対応内容を決定することはございません。
ただ、天乃川シン様の作品に関しましては、上記内部基準に則り運営内で対応内容を検討いたしました結果、作品内の利用規約・ガイドラインに抵触する内容から、
当該部分の削除や期限を設けての警告対応ではなく、作品の即時削除を実施する判断となった次第です。
問題箇所のみを削除すればよいのではないか、とのご意見をいただいている中でのご案内となり大変恐縮ではございますが、
利用規約違反行為の内容や度合いによっては、今回のような対応を実施する場合もございますこと、何卒ご理解ご了承いただきますようお願い申し上げます。
今後とも小説家になろうをよろしくお願いいたします。
●天乃川シン
ご回答ありがとうございます。
質問があります。
>まず、今回ご質問いただいております、替え歌掲載の詳細な箇所について回答させていただきますと、
第35部分のタイトル並びに作品内容に含まれていた「学〇天国」という記載や、
35部分内の『タイトルは「新コロ天国」だ。では、はりきってどうぞ!』という記述以降に掲載された、
歌詞を改変したものと判断可能な記載内容から、特定楽曲の替え歌歌詞の投稿であると判断したものとなります。
運営様は上記のようにおっしゃっていますが、まず「学〇天国」という楽曲ってこの世に存在していましたっけ? 「がくまるてんごく」「がくしろまるてんごく」――どのような読み方になるか分かりませんが、この「学〇天国」というワードを、何か特定の楽曲と関連付けて、そのうえで論を展開しているように思いますが、この辺り、いかがでしょうか?
また、もし私が特定の楽曲を想定していたとしたら、「学〇天国」というワードはその楽曲名の一部を伏せた表現になるかと思いますが、直接的なワードを使用しなくとも運営様において「特定の楽曲を連想できる」――こう判断されたならば、伏字だろうが何だろうが、こういった「表現」を運営様は許さないという事で宜しいのですね? ここは「パロディ」といった「表現の自由」にも関わる問題なので、是非確認させてください。
また
>次に、併せてご質問いただいております、問題部分のみの削除ではなく作品全体の削除対応に至った理由についての回答を行わせていただきます。
>現在の小説家になろうでは、利用規約やガイドラインに抵触すると判断される作品に対し対応を実施する際、作品の内容と運営側の対応基準を照らし合わせ、総合的に判断した上で対応内容を検討しております。
――との事ですが、「総合的な判断」とは一体どのような判断なのでしょうか? 抽象的で分かりません。もう少し具体的にお願い致します。
>天乃川シン様の作品に関しましては、上記内部基準に則り運営内で対応内容を検討いたしました結果、作品内の利用規約・ガイドラインに抵触する内容から、
当該部分の削除や期限を設けての警告対応ではなく、作品の即時削除を実施する判断となった次第です。
――ともおっしゃっていますが、総合的に判断した結果、「当該部分の削除や期限を設けての警告対応ではなく、作品の即時削除を実施」なさったワケですね?
やはり、私には非常に乱暴なやり方のように思えてなりません。運営様の、有無を言わさないようなやり方に憤る次第です。
私の作品を削除されてから、運営様は私に対して色々とご説明をして下さっていますが、そのような対応を私の作品を削除する前にもなさるべきだったのではないでしょうか?
「削除しなければならない理由の説明→私からの反論→議論→総合的な判断に基づく削除」
このようなプロセスを踏む事がベターだったと思う次第です(もちろん、だからといって私が全てを受け入れるワケではないと思いますが)。説明と削除を同時に行う事は、非常に乱暴で非民主的であり、「表現の自由」に対する冒涜だとすら思います。
このような事から
>また、この運営側の対応方針につきましては、全ての作品・ユーザに対して一律で適応されており、
特定の話題に言及している作品であること等を理由に対応内容を決定することはございません。
こういったご説明に対しても「下衆の勘繰り」をしてしまう次第であります。
それでは、宜しくお願い致します。
(以上、転載終了)
いかがでしたでしょうか? こんなようなやり取りを運営さんとさせていただいている。
私は別にいちゃもんをつけているつもりはない。
いくら「小説家になろう」という他人様のコンテンツ(?)を利用して作品を発表しているからといっても、そのコンテンツの利用規約やそれに付随する罰則、さらにはその罰則の運用方法等に問題があると感じたならば、私は敢然と異議を唱える次第だ。
何でもかんでも言われた事に従うのは人間ではない。それが基本的人権を反故にするような行為であれば、敢然と反抗しないとならない。私はコロナ禍においてそういった態度を取る必要性を学んだのだ。
家畜であるか人間であるか? ――それは、こういった状況に置かれた時の態度によって決定してしまうのではないだろうか?
私は運営さんにケンカを売っているつもりはない。しかし、やはり「表現の自由」という基本的人権に係る部分に抵触するような行為に対して黙っているワケにはいかないのだ。
もちろん、私の作品において個人や団体に対して誹謗中傷している部分があったのかもしれない。しかし、私は「馬鹿野郎!」であるとかキツイと感じられるワードを用いたり、舌鋒鋭くまくし立てたりするような表現を多用しているものの、根拠も理由もなくそれらのワードを用いたり舌鋒鋭くツッコんだりしていたワケではない。
昨年の10月、女性の自殺者が前年同月に比べて「80%」も増加してしまった。これはどう考えてもコロナ禍による経済的困窮によって自殺に至ってしまったと考えるべき事象であるにも関わらず、テレビ朝日社員の玉川徹は「羽鳥慎一モーニングショー」において
「女性の自殺者が増えたというが、自殺の原因として一番多いのは『健康問題』だ。だから女性の自殺者が増えた事を、コロナ禍を原因とするのはおかしい」
――このような反論をしたのだが、このように自分がコロナ禍を招いた張本人であるにも関わらず、その事に対して罪悪感を抱くこともなく「いけしゃあしゃあ」と責任回避するような発言をする輩に対しては、問答無用に「馬鹿野郎!」と言っても構わないではないか?!
むしろ、このような時に「馬鹿野郎!」と言わなくて良いのだろうか? これはもはや人権とか表現の自由とかを超えて、人間として「馬鹿野郎!」と言わなくてはならないではないか?!
「馬鹿野郎!」と発する事で――その発言を公にする事で玉川徹の暴走を広く発信し、もって「羽鳥慎一モーニングショー」の暴走を止める事ができる「かも」しれないではないか(※もちろん、「馬鹿野郎!」と言いつつ、合わせて論理的な反論をする事が絶対に必要なのだが)。
キツイと思えるワードや言い方だからといって須らく作品を削除していくという行為は、上記のような言論における戦い方を潰してしまう事となり、それはただただ正すべき相手を利するだけとなり、間違った者達が延命するだけとなり、もって国益を損なう事態に繋がってしまうではないか?
――私はそんなような事を考えてしまうのだが、皆さんはどうだろうか?
取りあえず以上だ。また運営さんから連絡があったら、逐次報告していきたい。