表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/288

Rap1078-階段から転落・・意識は、出血は?3-2 

Rap1078-タムラ先生夜間外来総合


Rap1078-階段から転落・・意識は、出血は?3-2 


 一斉にあちこちから検査の報告がなされて、

ただ今タムラ先生と、脳外の先生でカンファランスが行われている。

 明日の患者の病状の記者に発表する事柄を検討中だ。


幸いにも、頭部CTにおいて、血管が切れているが開放出血で、

その出血も、ほぼ止血している。

骨折も同じ場所一箇所なので、脳内圧も上がることなく。

頭部は止血、感染がきちんと処置が出来れば問題ない。


すなわち、脳の後遺症は殆ど見られないだろう。

だが問題は、右下肢から膝に掛けて、骨折だ。

下肢と、膝関節が問題だ。

下肢から膝関節を受ける関節軟骨(球間接を受けるあたり)に

亀裂骨折そして、大腿骨の間接軟骨にも亀裂骨折がある。


 年齢的に若いので、亀裂の部位をネジとプレートで固定、

二三年後にそのネジを外す。

そう言った手術を行えば現役復帰も早まるだろう、

そしてリハビリをきちんと行えば、普通に歩行が可能になる。


オペは、早めに行う方がいいだろう。

お皿(膝間接内)にも破損した骨が邪魔をして、

後々歩行に支障をきたす事は、間違いないのだ。

これは経験則だ。以前に同様の手術で歩行時に、痛みが走った。

XPの結果、お皿の中に骨の破片が神経に当たっていたのだ。


殆どの検査が終わり、タムラ先生脳外の先生と話を終えた頃、

永山弘美のマネージャーが待合室で待っていた。

新聞記者や芸能記者はもう既にいない。

安心して本当の事を話すことが出来た。


「どうも、永山が大変お世話になりました!」

「まあ、頭は幸いにも大丈夫だったよ!」

 「それは、・・・良かった!」

「頭をぶつけた場所が、幸いにも切れてね!」

 「それで・・!」

「頭蓋内圧が上がらずに、大脳、小脳等に損傷は無いようだ!」

 

「それは・・・良かった、・・です・・本当に!!」

「しかし問題は脚だね!!」

 「と、言いますと?」

「膝と、下肢が骨折している!」

 「えっ、それでは?」

「そうだね、ちょっとした手術になる。」


 「では・・・どれ位で・・・?」

「骨をネジとプレートで固定して、それからリハビリだ!」

 「そうすると・・・?!」

「おそらく、普通に歩けるようになるには・・・」

「最低2ヶ月だな!!」


 「えっ、そんなに・・・それじゃー・・!?」

「次のドラマに・・無理かな?」

 「ええ・・先生もう少し早く・・・なりませんかね!?」

「そう言われても・・・な!」

 「先生、何とかお願いしますよ!」


そう言ってマネージャーは、座っている椅子から降りて、

床に頭をくっつけて土下座をした。

「まあ、出来るだけの事はしますが・・・!?」

 「費用ですか?」「費用なら出来る限り頑張ります!!」

「そうですか・・・!?」


 「あっ、先生・・・“ベッカムカプセル”使えませんか?」

「そうだな・・・でも、当病院にはないぞ!」

 「分りました、そのカプセル 手配します!!」

「うむ・・・、随分熱心なんだな?」


 「はい・・・、今回のドラマ彼女にとって、正念場なのです!!」

「そちらの事情は、ある程度分りました!」

「はい、有難うございます。」

「だが、本人の自覚が一番だぞ、それに、リハビリもきついぞ!」

 「はい、しっかりと本人に言い聞かせます!!」


 手術を終えた後、看護師たちは大変だ。

基本的に手術室は学生が片す、だが最近学生を夜間帯に残さない。

すると、その後の手術場の清掃、それに使った手術器具を洗い、

消毒そして乾燥となる。

 

最近はディスポ(使い捨て)が増えたが、専門の器具はキチンと

洗浄、消毒、乾燥を行う必要がある。

「ねえ、麗奈さん!」

「さっきの患者さん・・・大変ですよね!?」

「あら、どうして?」

「先輩、やっぱ、芸能雑誌見てるようで、見てないんですね!」

「どう言う事?」


「永山弘美さん、やっと役が決まったのに、あれじゃー・・ね!」

「そうね今回の彼女の怪我、特に脚・・・・」

「最低2ヶ月早くて40日でしょうね!」

 「彼女、ついてないわね!」


「それは・・・どう言う事?」

話に割って入って来たのは、葵ちゃんと同期の真由美だ。

 「あら、あんた・・知らなかったの?」

「うん、教えて!」

麗奈も耳を傾ける、やっぱりこう言った話、

好きなのかも・・・


 「実はね、ある歌手と交際して・・それが・・駄目になったの!」

「へえ、そうなんだ?」「で、その別れた歌手は・・・?」


まだこの話続きます。

では、今日はこれまでです!

 

ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1078


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ