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Rap1076-強姦に襲われて・・・堕胎 

Rap1076-タムラ先生夜間外来総合


Rap1076-強姦に襲われて・・・堕胎 


 総合病院の婦人科に悲痛な顔で若い女性が、婦人科の受付に・・・

かなり落ち込み、一時は自殺までも考えた。

が、ある女性に説得されここへやって来た。

女性は悲痛な面持ちで、やっと言えた。


「実は・・・あの・・おろしたいのですが!」

「生む選択は・・・無いのですか?」

 「それが・・襲われて・・・出来た見たいなんです?」

「えっ、襲われた?」

「それは・・・、いつごろですか?」

 

「はい、もう4週間に・・なります!」

「そうですか! で、他に、体の異常は・・・?」

 「良く分かりません!・・・今日・・・あれから・・・初めて来ました!」

「そう、つらかったでしょう?」「警察には・・・?」

 「いえ、それは・・届けていません!」


「それは、・・・では、内診しましょうね!!」

 「はい・・・お願いします!」

「ありささん・・・検診台に・・・それと、血液監査も!!」


 看護師のありさは、彼女を検診台に・・・

すると、患者A子はかなり動揺している。

彼女は産婦人科に受診するのは、初めてなのだろう。

目の前の婦人科の内診台を見て、自分のこれから取るべき格好を、

想像して一瞬フリーズしている。


看護師のありさは、このような患者に対する対応は、

十分に心得ている。

「少し、恥ずかしい?」

 「・・・・・・・・えぇ!」

「気にしないで、診て頂く先生は恵子先生よ!」

「それに、お腹の辺りからカーテンで仕切るから・・」


 その話を聞いて少し安心したA子さん。

 「採血をします!」

  「えっ、どうして?」

 「あなた、見ず知らずの男に・・・されたのでしょ?」

  「えぇ・・・?」

 

「あなたに、変な病気に感染していないか・・・・」

「調べる必要あるでしょ?」

  「えっ、変な病気って?」

「いろいろあるでしょ?」

「性病とか・・エイズ・・とか・・!!」

 「あっ、そう・・・・そんな・・・!」

「ひどい、なんて事・・・ひどい!!」


A子は、大きな声で、泣き叫び出した。

そこまでの事も想像する余裕がなかったのか、

それとも・・・

性に対して無知だったのか・・・まったく酷い・・


 勿論SEXする時に強姦相手は、

コンドームなんて装着するわけがない、

生身でA子さんと、性交渉を持ったに違いない。

 妊娠の可能性があるのだから当然の事だが・・・ 


 田村恵子先生は、A子さんの内診を始めた。

性器全体の外傷の程度をチェック。

レイプされてから日にちが経過しているので、

外見からの裂傷等は見られない。


膣入口部、陰核部、会陰部等に異常は見られなかった。

クスコを挿入し膣内を内診する。

やはり妊娠は間違いない事が判明した。


「これから、妊娠中絶のオペを行います。」

「全身麻酔で行います。よろしいですね?」

 「はい!」

もう検診台に載せられ両足を大きく広げられ、

恥じらいは既に麻痺した状態で、

半ばヤケクソ気味で答える。


覚悟を決めた様だ。

このいやな状況から一刻も早く抜け出したい。

そう、自分の体の中にある不潔な生命体を、

出来るだけ早く取り出してもらい、

あの忌々しい過去を、全て無かった事にしたと考えているのだろう。


幸いにもエイズも、他の性病も感染していない事が分かり、

ホットしているのだろう。

 明日から、新しく生まれ変わると、

心に決めてこの病院にやってきたのだ。


A子の住む町はかなり離れたところだ。

やはり、誰かに婦人科の門をくぐる姿を、

見られたくないのだ。


「はい、ラボ0.3gですね!」看護師が確認。

「そうね、ペリカンで、子宮口、開いたかしら?」

 「そうですね、もう大丈夫でしょう!」


彼女はもう夢の中、全身麻酔が効いているので。

「まったく、女と言うのはどうして・・・!」

「こうも不公平なのかしら・・・! 嫌になるわ!」

恵子先生ぼやく

 「そうですよね、レイプや痴漢、それに避妊も!」


同様にありさも・・・

「レイプ犯、捕まえて・・・」

「そんな男のペニスなんか・・・」

「切断してしまえばいいのよ!」


かなり、過激な事を言う看護師のありさ。

「そこまで・・やる・・?」

 「恵子先生、甘いわ!」

「レイプ犯は再犯が多いらしいわ!」

 「そんな男なら・・・いいかも・・・ね!」

「そうですよ、二度レイプで捕まったら・・」


「おちんちん・・ちょん切ってしまう法律作ればいいのよ!」

 「そうしたら、抑止力として・・・レイプ犯少なくなるかも!?」

「あっ、それ・・・いいかもよ!!」

 「何かの、雑誌に載せようかしら?」


麻酔が効いているのと、子宮口が開き、

“そうは”すなわち胎児を子宮内からスプーンの様な物で、

かき出す事だが、きれいにきちんと子宮内を綺麗にしないと、

後の予後が悪くなる。

それにきちんと止血しないと大変だ。


 A子さんはきちんと、旨く手術が終わった。

そして、麻酔がとけ、覚醒した途端に彼女の眼から涙が流れ出ている。

それをあえて拭こうとはしない。やはり独特の感情が・・・

一つの命が・・・失われて行ったのだ。

彼女のお腹の中から・・・・


「さあ、もう終わったわ・・!」恵子先生

「元気・・・だして・・ね!」

 「はい!」ようやく両方の手で涙を拭った。

その手には、ありさから渡されたピンクのハンカチが・・・ 


恵子先生産婦人科 -5  

 

ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1076


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr



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