Rap1071-爪白癬(水虫)皮膚科
Rap1071-タムラ先生夜間外来総合
Rap1071-爪白癬(水虫)皮膚科
「先生、最近爪白癬の患者さん多いですね!」
少し夏ばて気味の、看護師の板谷由夏が愚痴をこぼす。
「最近のテレビCMの影響でしょ?」
同じ看護師の斉藤裕子が試験管を検査室から持って来て、答える。
「そんなCM、流してるのか?」
「道理で・・、最近女性の患者が多いんだよな!」
沢村清医師は特別気にもせず、淡々と仕事をこなしている。
「沢村先生、爪白癬の治療、内服が処方されると、看護師大変なんですよ!」
「分ってるよ、血液監査、採血が多い事は!」
「板谷君、採血の練習に丁度良いだろう?」
「それは、そうですが?・・・でも多いです!」
「何を言ってる、内科に配属されったらこんなもんじゃないよ!!」
「はい、それは重々承知してます! すいません!」
先輩格の斉藤裕子が、朝のミーテングが終わりこれから患者を呼び込む。
「それじゃ、今日も頑張りましょう!」
「山本さん、山本かおりさん、診察室にどうぞ!」
「はい!」
「どうしました?」
比較的元気な声で沢村先生、今日はいきなり美人で、
スタイルがいいからだろうか?
「はい、足の爪が・・・夏物のヒールを履くと目立つのです!」
「そうですか、で、今年はしっかり治したい?」
「はい、なんだか、TVの影響で、受診しやすくなりました!」
「爪白癬を根本的に治すのは内服、外用の両方で白癬菌を退治しましょう!」
「ハイ、と、言うとお薬を内服するのですか?」
「そうです! それがベストです!」
「水虫菌の薬って内服、大丈夫なんですか?」
「大丈夫ですよ!」
「そうなんですか?」かなり不安気味な患者
「昔の薬と違って、副作用が少なく効果も優れています・・・、よ!」
「でも、真菌を殺すのでしょ! 肝臓は大丈夫?」
この患者かなり薬に詳しそう、そして医療の事も・・・
こんな患者には、しっかりと説明しないと・・・
でも、爪白癬は治したい。
よし、イトリゾールのパルス療法で治療してもらおう。
「貴方は、医療知識もかなりあるようです!」
「いいえ・・・そんな・・・!」
「貴方の爪白癬真剣に治しましょう!」
「はい、お願いします!」
「それで、今回の治療費ですが、約3万円程度かかりますが?」
「えっ、そんなに?」
「健康保険3割分で、およそ3万円かかります!」
「すごいんですね!!」
「はい、3万円が安いか高いか・・貴方の考え一つです!」
「どうして、そんなに?」
「はい、まず主な治療代は薬品代です!」
「そんなに薬が高いのですか?」
「今回服用されるお薬は1カプセル508円程します。」
「そして、1日8カプセルを7日間 これで約28500円です。」
「えっ、そんなに?」
「貴方に今回行う治療法はパルス療法を考えています!」
「パルス療法って?」
「はい、1日8Cp7日間 これを1クールとします。」
「そして、三週間休薬します、そしてまた1日8Cp7日間」
「都合、7間服薬、3週間休薬を3度ほど繰り返します」
「これが、イトリゾールのパルス療法です!」
「へえ、そんな治療法あるんですか!」
「メーカーがこの方法がベストである臨床結果を得ました!」
「でも、1回に4CPでしょ!」
「そんなにいっぺんに服用して胃腸障害は?」
「これも、メーカーが服用方法と副作用、治療効果を吟味した結果、」
「この服用方法が最善であると言う結果に到達したそうです。」
「そうなんですか?」
「あっ、それと、血液検査を行わせて頂きます!」
「この薬は安全だって・・・なのに血液検査で肝機能の検査!?」
「はい、より安全に服用して頂き、きちんと治療して頂きたいのです!」
「それに、外用薬も、爪と、爪の周囲にも塗布して下さい。」
「より一層の効果と、早期治療を願ってます。」
「はい、わかりました!」「頑張ります!」
「そして、爪が生え変わるのが大体3ヶ月です。」
「そうですよね、爪って結構時間がかかるのですよね!」
「ですから、3ヵ月後には爪はかなり綺麗になってます・・よ!」
「そうですか、楽しみだわ?」
「あと、もう一つ、服薬はきちんと行って下さい!」
「はい!!」
こんな会話が、日に何度も・・・沢村先生喋りつかれる。
が、しかし、美人の脚を見ているとそんな苦労も吹っ飛ぶ様だ!
特に、今日、1人目の患者さどうも沢村先生好みらしい・・・
傍にいる、看護師の二人はおみ通しだ・・・
今日の最後の患者さんが帰ると、板谷由夏は甘えた声でささやいた、
周りにも聞こえる声で・・
「せんせい、今夜、食事に何処行きますか?」
「よし、君に任せる・・よ!」
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1071
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr