Rap1068-乳癌検診・・・? 2-1
Rap1068-タムラ先生夜間外来総合
Rap1068-乳癌検診・・・? 2-1
院内に回覧が回って来た。定期健診だ。
各自、空いてる時間に決められた項目を検査する。
定期健診、年齢性別により検査項目が違う、
毎年定期的に胸部XP、心電図、視力、聴力、
血液検査(血糖、脂質、肝機能、貧血)尿検査(蛋白、糖)、
年齢によって、脂質、
そして女性には希望で子宮癌、乳癌の検査もある。
「ねえ、見た回覧」
横田真由美ちゃん、同期の宮崎葵に話しかける。
「うん見た!」
真由美は最近元気で悩みも無くなった。
もう産婦人科に用はないらしい。
「でもさぁ、われわれの検査問題ないよね!」
「そうね、若いし・・・肥満関係ないもんね!」
「でも・・・麗奈先輩とか、伊藤愛美さん・・・?」
「乳癌とか、子宮癌の監査するのかなぁ・・?」
「どうだろうね?」
「ねえ・・・乳癌の検査ってさ・・触診あるよね!」
「でしょうね!」
「乳房の視触診、乳腺超音波検査・・・・・」
「乳腺レントゲン(マンモグラフィー)があるでしょ?」
「普通、視触診がまず始め!」
「そして触診で異常を感じたら次の検査ですよね?」
「と言う事は、あの先生・・・そう、浅間先生よね?」
「でも、浅間先生いやらしさ感じなかったよ!」
「経験者は語るね!」
「それ・・・お互い様じゃない?」
「そうよね、でも診察する時って・・・」
「先生どんな感じなんだろうね!」
「あっ、これある看護師に聞いたけど・・・」
「先生より・・やっぱ患者の方が意識するみたい!」
「でも・・・さあ?」
「麗奈先輩みたいに美人で、スタイルがいい患者だと・・・」
「先生も違うんじゃない?」
「そこの所、それこそ先生に聞かないと・・・分らないわね!」
「じゃ・・オペの時・・患者を全身見るでしょ?」
「そんな時・・・女性と見てないと思うわ!」
「そうよね、私たちも男性の全裸とか、道尿する時・・見るどころか・・?」
「ペニスつかんで、バルーン入れるもんね!」
「でもさあ・・・学生で実習の時・・真っ赤になっちゃうよね!」
「そうそう、ある、ある・・・特に患者さんが若い時・・ね!」
「それにさあ・・・傍でベテランが教えてくれる時、すごいよね!」
「“ほら・・・ちゃんと持たないと上手くバルーン入らないでしょ!”」
「なんてね・・」
「うん、分る、分る!」
「あとさあ・・女の人に道尿する時・・・穴が良く分らなかったよね!」
「そう、そう・・・!」
「やはり、指導員が、そこは違う、そこは膣よ!」
「そして、私なんか、自分ので、研究しておきなさいだって!」
「年配の看護師って、言いにくい事平気で言えるよね!」
「ホント、ホント!」
「やはり、経験を積むと・・・私たちも・・・そうなるのかな?」
「でもさあ、同級生なんかが患者でなんて、そして道尿」
「これは、お互いに悲惨だよね!」
「そうよ、私知らないで剃毛する事になってさあ!」
「行ったら何と同級生、それも同じクラスで・・・」
「もう二人とも完全にアウト!」
「で、どうしたの?」
「もう・・やる・・・っきゃ、ないでしょ!」
「見たんだから!」
「そうよね、そこで誰かに代わったら・・負けよ・・ね!」
「なんか・・健康診断から随分話がそれたね!」
「うん・・めちゃめちゃ・・・!」
「ところで、麗奈先輩、どうするのかしら?」
「まだ若いからいいのかな?」
「そうかもね?」
「それとも・・・恵子先生の所に行くのかな?」
「えっ。恵子先生って?」
「あっ、あなた知らなかったかしら?」
「うん!」
「あのねえ・・恵子先生ってタムラ先生の妹さんだって!」
「えっ、嘘・・・タムラ一家凄いのね!」
「甘いわね、それより乳癌にかけては超一流の先生がいるの!」
「それで・・・まさかタムラ先生の?」
「そう、この病院のタムラ先生の弟さんで、世界の注目の的よ!」
「本当に、タムラ一家すごいんだね!」
「それだけじゃないのよ!」
「そのタムラ一家のご両親はT-総合病院の院長らしいです?・・よ!」
「わぁ・・・本当に凄い・・・」
「そしてね、その乳癌の権威、アメリカ留学中に雑誌によく出ていて・・」
「すっごく・・・ハンサムなんですって!」
「わぁ・・・その先生に会ってみたい・・・」
「そしてあわよくば・・・・・ナーン・・・、ちゃってね!」
おっと、乳癌検診の話がまたそれました!
まず、婦人科健診の中には子宮癌検診と乳癌検診があります。
なぜ今、乳癌健診をお勧めするのかと言うと大きな理由として
1.最近日本人女性の乳癌発症率は年々上昇してきています。
現在生涯に乳癌に罹る率は30人に1人と言われています。
が、この率も年々上昇の傾向にあります。
現在日本人女性の癌発生数1位は胃がんですが、おそらく2015年には
胃癌を抜いて乳癌が1位になると予想されています。
2. 乳癌は早期発見できればほとんど治すことができます。
ポイントは早期(2センチ以内のしこり)で発見することです。
乳癌発症年齢は20代から認められ45歳がピークです。
20歳過ぎれば癌年齢です。
また40代、50代の働き盛りの年齢に多い癌です。
この働き盛りの年齢の方が、この癌で命を落とす事になれば
会社においても、それぞれの家庭においても大変な事になります。
以上のことを踏まえても1回/年の検診をお勧めします。
少し、乳癌検診について、2回に分けて 書きます。
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1068
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr