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Rap1066-張り切り過ぎたOL 腹痛 胆嚢炎・・・?2-1 

Rap1066-タムラ先生夜間外来総合

 

Rap1066-張り切り過ぎたOL 腹痛 胆嚢炎・・・?2-1 


川村洋子はキャリアウーマン仕事も恋愛も充実していた。

毎日がハードスケジュール、特に取引先との夜の接待が多い、

そして気を使う。

客との打ち合わせ成り行きで、どうしてもアルコールも多い、

それにつられて、美味いつまみもついつい多目に・・・・


以前検診で胆嚢に石があり、コレステロールの多い食事を、

控えるようにDrから何度も、酸っぱいほど言われている。


「川村さん本日の予定は?」

「はい、**商事との最終打ち合わせです!」

 「大丈夫かね!」

「ハイ、勿論です、先方の要望は殆どかなえていますから!」

 「で、うちの利益は・・?」


「今回は、トントンで!」

「次回は内がガッチリ儲けさせて頂きます!」

 「さすかだな、君はどうしてそんなに相手の心をつかむのが上手いんだ?」

「それは、ヒミツ です。」

 「今夜、いつもの料亭7時でいいんだな?」

「はい、お待ちしています!」


川村洋子そうは言っても、今日は少し不安がある。

今までの不摂生が溜まって体が重い体調が悪いのだ。

プレゼンを手伝ってもらっている後輩の佐藤雄介に、

「いい加減にしたらどうですか?」

「分っているわよ! これが成功したら・・暫く休むから・・・」

 「そうですか、じゃー今夜だけですよ!」


何だか釘を刺された川村洋子、本当はありがたいと思っている。

正直限界を感じている。前回の時も痛くて痛み止めを内服した。

かろうじて痛みは治まったが・・・・


川村洋子の思惑通り今回の商談は上手く行った。

そして、会食もたけなわの時、突然洋子は差し込む様な痛みに、

もがき苦しんだ。

吐き気も酷くトイレへ駆け込んだ。


暫くしてトイレからでて来て、毅然とした態度で、

商談相手に本日の無礼を謝り、これからの進み具合を、

きちんと説明した。

相手も心配する中、洋子は必死の思いで、

毅然と次回の交渉日を決めた。

恐らく次の話し合いは自分が出られない事は、

相手には悟られないように・・・・・


「先輩、大丈夫ですか?」

「相当痛そうでしたよ?」

「大丈夫ではなさそうね!」

「痛かった! 本当に痛かったわ!」

 「なら、どうして・・・早く病院へ行かないのですか?」

「今日のような発作が起きたら・・・いつ入院しても良いって!」


 「そうなんですか?」

「それで・・・これから・・行くのですか?」

「そうね、連れて行って、お願い!!」

 「良いですけど! 何処へ?」

「この携帯で、***病院夜間外来に電話して!!」

 「はい!」

「タムラ先生、呼び出して!」

 「あっ、はい!」

そう言って雄介は彼女の携帯からコールする。


「はい、***病院夜間外来です!」

 「あの、すいませんが、タムラ先生お願いします!」

「すいませんが、どちら様ですか?」

 傍から、私の名前を呼んで!

「はい、川村洋子です!」


 洋子と言えば女性よね・・・今の声は男性の声・・・

葵ちゃんは、不思議そうに、タムラ先生の部屋にコールする。

「はい、タムラですか?」

「川村洋子の代理です!」

「で、ご用件は?」

 「実は、胆石症の発作で苦しんでいます!」

「そうか、また再発したか・・・?」


 [ハイ、かなり苦しんでいます!]

「では、連れて来てください!」

「救急車で、それに入院の用意も!」

 「ハイ、直ぐに・・・」

「先生、入院の用意もだって・・・!」

「それじゃー、一度私の家に寄ってください!」


二人で洋子の家にタクシーで向かった。

部屋は一人で住むには贅沢なマンションだった。

 「先輩、凄いマンションですね!」

「親が勝手に用意してくれたの?」

「いいから、これ持って!」

 

「すげー、入院の用意出来ているんだ?」

「そうね、今度痛み出たら・・覚悟していたわ!」

「あの病院の先生・・・信頼できるからね!」

 「そうなんですか、では何度か・・・!」

「そうね、あの先生に大分お世話になったわ!」

 「先輩・・痛そう もう喋らないで下さい!」

 「あとは、僕がやりますから・・・」


そのままタクシーで向かった、病院へ・・・


「先生、もう限界・・・・だんだん石が大きくなるみたい!」

「そうだな、もうオペしないと痛みが頻繁に起こるな!」

 「先生、もうオペして、限界だわ!」

「今まで見たいに石が胆管を塞ぐような事は無かったが・・・」

「今度は完全に胆管を塞いでいる!」

 

「先生、私お腹の中で育てすぎてしまったのかしら?」

「そうだな、上手いもんばかり食べすぎだ!」

 「だって、仕事柄・・なんだもん!」

「よし、やろう!」

 「今回は腹腔鏡手術では無理なんでしょ!」

「悪いが無理だな!」

 「いいわ、もう傷もんだし・・・思いっきり切ってください!」

「そうだな、腹腔鏡でのオペには限界があるからな!」


結局川村洋子はそのまま開腹によるオペとなった。

緊急性は必ずしもと、言った気はしないように思われたが、

タムラ先生少し気になることがあった。


「先生! あの患者さんの検査データです・・・!」

「ありがとう、 うむ・・・やっぱり・・・」

 「先生・・・気づいてました?」

「ああ、前回のときに・・!」

 「そうですか!」

「ですよね・・・先生なら・・・!」

「今回は、全力で胆石の摘出だ!」

 「はい!」


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1066


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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