Rap1056-看護師たちの雑談・・・ドクターヘリ!
Rap1056-タムラ先生夜間外来総合
Rap1056-看護師たちの雑談・・・ドクターヘリ!
「ねえ麗奈先輩 昨日の“コードブルー”見ました?」
新人看護師の葵が何気なく聞いた。
「見ないわよ!」
「先輩、そう言うの、興味ないですか?」
「あれって、ドクターヘリの・・・!?」
「そうです! やっぱりあるんですね?」
「興味というか・・・まあ・・・ね!」
「何ですか・・その中途半端な・・途中でやめるなんて!」
「何か・・・・あるのですか?」
「いいから・・・早く、それオートクレーブかけなさい!」
「もしかして、先輩・・・ドクターヘリの施設に・・・」
「いいから・・・、もうその話よしましょう!」
「ほら・・・早く消毒!」
そこへ、最近配属された伊藤愛美検温を終わって、
ナースセンターに戻った所で、二人の会話が気になり入って来た。
「彼、がドクターヘリで出動中に・・・・」
「もう、良いわよ・・・そんな話・・・・」
「麗奈さん、ドクターヘリには苦い経験があるのよ!」
「えっ、どう言う事ですか!?」
俄然興味を示し出した葵、
葵、若さで状況を考えずにさらに質問を繰り返す。
井藤愛美は、麗奈の反応を見ながら話し出す。
麗奈の感じは“ある程度いいわ”
と読み取れた。
「ある時、ドウターヘリが緊急発進したわ」
「場所は、関西のある大きな病院のチーフだったわ!」
「彼は、少し気象状況が心配される状態でかなり迷ったわ!」
「・・・・・!!・・・!!」
「指令センターはOKサインを出したわ!」
「しかし、もう少しで現着と言う時に、事故は起こったわ!!」
「それで、その時のドクターヘリが、麗奈さんの彼?」
「いや、それ以上でしょ?」
「麗奈さん?」
「!!・・・!!・・・」麗奈無言・・・
麗奈の目で確認「彼の子が、居たのよね?」
「無言の麗奈 それ事実だろう。」
「で、麗奈さん、子供も・・ショックで流産したのよ・・そうよね?」
相変わらず、麗奈無言
「わぁ、麗奈さんフィアンセ居たんだ!」
「やっぱね、それで・・・タムラ先生にはっきりしない・・・そうなのね!」
「そうなのよ! でもタムラ先生はどうなのかしら?」
「それで、ドクターヘリだった先生かっこ良かったのですか?」
「それは、勿論よ! 頭脳明晰、腕はスパードクター、」
「そして、童顔のマスクが最高に良かった」
「それでは、最高にもてたでしょう?」
「勿論よ、看護師から、事務、管制官の憧れの的だったわ!」
「そんななかで、彼のお気に入りは勿論彼女よ。」
「相思相愛で、理想のカップルだったわ!」
「本当にみんなが羨むカップルだったわ!」
「そうでしょううね!」
それから暫くして、この病棟に配属されたわ。何と死亡した彼は、
タムラ先生の後輩なのだ。そして、どうやら、
タムラ先生も同じ道を歩んできたらしい。
すなわち、タムラ先生もドクターヘリの経験があるのだ。
今話題になってる、ドクタークターヘリ、都道府県の情勢にもよる、積極的な県、どうしても必要な県、様々な要因で賛否両論ある。
例えば、東京都では、東京消防庁と連携して主に伊豆諸島から24時間体制で消防ヘリ(東京消防庁航空隊)による救急搬送を行っている。
渋谷にある都立広尾病院や独立行政法人、立川市の国立病院機構災害医療センターは医師、
看護師の派遣や患者の受け入れを行っている。
場合によっては東京都庁舎も使われる。広尾病院は東京23区内で数少ない平常時にヘリコプターの着陸が可能な医療機関である。
病院ヘリポートを使用して重症患者を直接収容している。
しかし問題がある、夜間の離着陸が不可能である事など課題も多い。
東京都ではヘリポートを保有する都内の医療機関に対して、日常的に救急ヘリの着陸を受け入れるよう働きかけている(現在は、広尾病院のヘリポート以外は災害時等の運用のみに限定されている)。
大きな課題は、莫大な予算、これは莫大だ。
年間2億円近い運航費用の負担であり、昨今の地方自治体の財政事情では導入を躊躇しているところが多い。これも日本国民に対してあらゆる意味で平等感が揶揄される。
それに24時間体制の運行に対して様々な問題がある。着陸地の騒音問題、安全性だ。
本当に緊急を要する事態は、昼夜を問わない。すなわち運命が大きな要因となる。
単純な運命以外に、生活地域に大きな違いがある。あいつは、ラッキーだよな・・・
もしかして、ドクターヘリ要請の裏にも政治家の思惑が・・・これは考え過ぎであってほしい。
「ねえ、麗奈さん?」
「何よ、また変な質問は駄目よ!」
「やっぱ、その・・・事故にあった先生・・凄かったですか?」
「それは、勿論ね、あのコードブルーみたいに派手ではないけど・・・ね!」
「そうなんですか? あっちはドラマですもんね!」
「でも相当神経が参ってしまったみたいよ!」
「ですよ・・・ね!」
「どんな事例がくるのか全くわからないからね?」
「患者はいつも初診、当然の事ですがね・・!すべての科に精通して無いとね!」
「そうですよね、現場に行って、えっ、話が違う・・・なんて事ありそう・・・」
「あんな仕事長くは絶対無理だって・・・」
「ねえ、麗奈さんまるで、その場に居たみたい?」
「あっ、そうね・・・でも実はねこれはね、絶対内緒よ!」
「凄い、どんな重大な内緒の話ですか・・?」
「これ・・・言っていいかな・・・・?」
「おそらく、彼の所属部門だけかもしれなれけど・・・」
「えっ、どんな事ですか?」
「それはね、事の始終をビデオ撮影していたわ!」
「それで、あとで全ての事に対して検討を・・・・」
「そうね・・・・、そのビデオを彼が事の始終を研究して見ているのを・・・一緒に」
「それは、ありえるわ! ねっ・・・!」
「とにかく、いつも緊張の毎日だったみたい・・・」
「そうでしょうね・・・」
「でも、彼・・すっごく・・遣り甲斐感じていた・・・」
「麗奈先輩、あんまり・・・・相手にして・・・」
「言うわね・・・でも、それは事実よ・・」
「だから子供が出来た時それは本当に・・・宝くじに当たったみたいね!」
点滴交換を終えて戻って来て、話の内容を聞いていた伊藤愛美も話の中に入る。
「タムラ先生もドクターヘリの経験あるけど、恵子先生ある孤島でやはりヘリに乗っているわ、何度か・・・」
「そうなんですか、意外とヘリに乗るドクター居るんですかね?」
「タムラ一族は例外かもね!」
「それは、どう言う意味ですか?」
「先生たちの親が・・・凄いのよ・・みんな子供さん医者よ・・・それもみんな凄腕よ!」
「わぁ・・・その先生たちの誰でも良いから結婚したい!!」
「何・・・、言ってるの、男性は2人だけでしょ!」
「タムラ先生と・・・もう一人は・・?」
「乳癌で凄い先生よ・・アメリカに早々と留学して・・・・」
「えっ、麗奈先輩知ってるんですか?」
「まあ・・・それは・・ね・・。」
「先輩その先生に会った事あるんですか?」
「一度だけね・・・!」
「わぁ・・・・その先生・・・かっこいいですか?」
「そうね・・・間違いなく!!」
「で、何処にいるのですか? その先生?」
「内緒・・・・、あなたミーハーだから・・・」
ここで、ドクターヘリの事、ある資料から転記します。
ドクターヘリ
ドクターヘリとは、1970年にドイツで誕生した医師がヘリコプターで患者の元へ向かうシステム。日本の場合厚生労働省と該当する県からの補助を得て運用する救命救急センター補助事業である。単に医療機材を搭載して患者を搬送するヘリコプターではない。急患の迅速な搬送という目的もあるが、第一の目的は、重篤な患者が発生した場所に医師と看護師をいち早く派遣し、初期治療を開始することにある。ヘリの運航は民間のヘリ運航会社に委託している。
基地病院の構内や病院の隣接地にヘリポートを設置し、そこにヘリを離陸可能な状態で常時待機させており、搬送協定を締結した市町村消防署や広域市町村圏消防本部からの出動要請を、病院内の救急救命センターが受けると、すぐに出動する。そして、消防との交信の上で決定された、学校グラウンドや駐車場など、事前に設定された場外離着陸場に着陸するが、場合によっては消防機関や警察機関が着陸場所を確保したうえで災害現場直近に降りることもある。消防機関が着陸場所を着陸可能な状態にしてから、患者の負担にならないよう救急車から少し離れた場所に着陸し、医師と看護師が救急車に向かい、救急車車内で初期治療を開始する。患者の状態、および地域の医療事情に応じて、医師、看護師が同乗して近隣の医療機関に搬送したり、ヘリで他の病院(基地病院とは限らない)に搬送する。なおヘリが現場に着陸してから離陸するまでの間は消防隊が安全管理を行っている。 医療機関や消防機関、警察機関などの連携が必要である。
日本においては、経済的条件や地形的・気象的条件、場外離着陸場の確保の制約などから1990年代に至るまで、離島・僻地・船舶からの急患移送は行われていたものの、ドクターヘリなど機内や事故現場での治療はあまり行われてこなかった。しかし、1990年代から実験が行われ、その有効性が確かめられてからは、各地域での導入が進められている。日本に先んじて導入されたドイツでは、国内に73機配備されており、国内何処にでも要請から15分以内に到着できる。ドクターヘリ導入後、交通事故の死亡者が1/3に激減したと言われている。
日本は2001年にドクターヘリ導入促進事業が始まって以来、ドクターヘリへの理解が進んで来ているが、ドイツ国内は73機配備しているのに対し日本はまだ1道1府10県13病院での運用にとどまっているのが実情である。最大の問題は、年間2億円近い運航費用の負担であり、昨今の地方自治体の財政事情で導入を躊躇しているところが多い。
また基地病院内や病院間の横の連携、十分な数の医師の確保、乗員の養成システム、ヘリポートの不足、運用時間が日中に限られ、夜間離発着が出来ない事や、着陸する場所がまだ少ないなどといった、解決しなければならない課題が多い。 ドクターヘリ事業者らは、「ドクターヘリが真に必要な地方ほどドクターヘリの導入が遅れている」とし、さらなる導入促進のために、運行経費を医療保険から補助するよう求める提言を行っている。 これらに対して与党はドクターヘリ全国配備のため国会に新法案を議員立法で提出し2007年の通常国会にて可決、成立した。
今まで、高速道路上で起きた事故に対してのドクターヘリの出動は、愛知県と静岡県内の東名高速道路で発生した2件の多重衝突事故において、旧日本道路公団が道路上の着陸を拒否して救急救命活動が遅れた騒動等で、ヘリの着陸にいわゆる行政の壁が浮き上がっていた。2005年10月、日本道路公団が民営化され「行政の壁」が取り除かれた事により、以降建設している高速道路等でドクターヘリの着陸訓練を活発化させている。西日本高速道路株式会社は、2006年10月から九州自動車道の太宰府インターチェンジから久留米インターチェンジ間で、ドクターヘリを使用した高速道路上での救命・救急活動を実施している。なお、2007年6月28日に九州自動車道本線上に着陸し、救急活動を実施したことについて、マスコミが全国初のドクターヘリの高速道路本線上への着陸と報道したが、すでに2005年6月18日に静岡県のドクターヘリが東名高速道路本線上に着陸し、救急活動を実施している。
2006年8月、日本自動車連盟(JAF)は、2010年にもドクターヘリを導入すると発表した。JAFの参入により、交通事故における救命率の増加が期待される。JAFは全国組織であり、全国各地に支部とヘリコプターの着陸が可能な敷地、JAFの持つ緊急通信網があり、ドクターヘリ事業の推進に大きな追い風になる。
•現在、ドクターヘリ運用を行っている医療機関(カッコ内は病院所在地)
o手稲渓仁会病院(北海道札幌市手稲区)
o福島県立医科大学附属病院(福島県福島市)
o日本医科大学千葉北総病院(千葉県印旛郡印旛村)
o東海大学医学部附属病院高度救命救急センター(神奈川県伊勢原市)
oJA長野厚生連佐久総合病院(長野県佐久市)
o順天堂大学医学部附属静岡病院(静岡県伊豆の国市)
o聖隷三方原病院救命救急センター(静岡県浜松市)
o愛知医科大学附属病院(愛知県愛知郡長久手町)
o大阪大学医学部附属病院(大阪府吹田市)
o和歌山県立医科大学附属病院(和歌山県和歌山市)
o川崎医科大学附属病院(岡山県倉敷市)
o久留米大学病院高度救命救急センター(福岡県久留米市)
o独立行政法人国立病院機構長崎医療センター(長崎県大村市)
o埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター(埼玉県川越市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オートクレーブ滅菌:
内部を高圧力にすることが可能な耐圧性の装置、容器の事、その装置を用いては病原体などを死滅させる滅菌処理(オートクレーブ滅菌)
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1056
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr