Rap1053-まむしに咬まれた?大都会で・・こんな夜に?咬傷2-2
Rap1053-タムラ先生夜間外来総合
Rap1053-まむしに咬まれた?大都会で・・こんな夜に?咬傷2-2
「おい、隼人! 何でこんな事に?」
「すいません、少しボーっとしていて・・・」
「水槽の蓋が少しずれてました。」
「お前が変な動物飼っている話は聞いていたが・・・」
「まさか蛇だとはな?」
「はい、すいません。本当にすいません!」
「二度とこのようなことはしません。」
「おい、謝る相手、間違ってないか?」
「はい、そうです!!」
「あの・・・この度は本当に申し訳ございません!」
「すいません!!」
隼人は、今横に寝ている患者に何度も何度も頭を下げる。
が、しかし、そんなもんでは彼女の心の傷、
そしてめちゃくちゃ素敵な美脚の傷に対して許されるものやら・・・?
三人の看護師の目線が非常に痛い・・・、
まるでレーザー光線を6方から浴びて
ノックアウト寸前。
今度は、隼人、地べたに座り込み土下座をした。
それくらいしないと今の状況収まりが付き添うもない。
それくらいの圧力だ。
そこへ、先ほどの患者の石橋泉は、
かなり恐縮した様子で慰めの言葉が・・・
「もう、そこまでしなくても!」
「それに・・・・、私、死ぬことはないのでしょ?」
「いえ、いや違う・・・はい決して、そんな事はありません!」
少しほっとして、大きく息を吸う石橋泉。
「あのう・・・お腹空いてしまいました。」
「今日忙しくて朝に軽く食事しただけなので・・・!
その言葉で、ほっとしたのは彼女だけではない。
タムラ先生もそして看護師連中もそして、
もちろん伊賀隼人が一番。
すかさず隼人は、
「はい、何でも、どんな物でも。 お好きな食べ物仰って下さい。」
「ウフン、それじゃーお任せします!」
「はい、あなたの好みそうな物を、都内中探して来ます。」
と言って、隼人は一目散に飛び出して行った。
果たして、彼どんな物を買ってくるか、周りのスタッフは興味深々だ。
「ところで、君 どこか具合の悪い所ないかね?」
「はい、気分は特に悪くありません、がしかし 痛みが・・」
「そうだな、君は蛇と、男に咬まれたのだからな?」
「あっ、はい・・そうですね・・・!」
「先生、血液検査の結果が来ました!」
「うむ、TP Alb T-Bil BUN Cr・・・・」
「GOT GTP LDH CPK Hb Mb Na K Cl 」
「CPK が少し高いな CRPも それに・・少し貧血気味だな?」
泉はその言葉に少し敏感に反応した。
「全体に問題はないだろう。でも君食事きちんと食べてる?」
きたーあ、やっぱりそこへ来たか。
「はい不規則です。仕事が忙しいもので・・・」
「蛇と、変な男に咬まれて・・・この際だから、食事きちんとする様に!」
「先生、変ですよ、蛇と男に咬まれて食事なんて!」葵が口を挟む
「そうではないでしょ、これを気に食生活をきちんとと言うことでしょ?」
と今度は、麗奈がタムラ先生を擁護する。
「そう、男に咬まれた事は不幸中の幸いだ!!」
「あっ、それは違います!」「咬まれる事は普段ある事ではありません!」
と再び麗奈・・・・。
蛇を野放しにした隼人を、何とかしないと思っている事を、
全面的に注意すべき事だとタムラ先生に言って欲しいのだ。
暫くして隼人が息込んで戻ってきた。
「君、彼女の食事は?」
「はい、注文してきました。もう少しで届くでしょう!」
飛んで火にいる夏の虫、状態の隼人にタムラ先生、
重い口を開こうと待ち構えていた。
先ほどの、隼人へ集中攻撃に、それを察してかどうか、
タムラ先生は隼人に顔を向けて、
「君、どうするこの事態!」
「患者さん自体が警察に訴えれば君は処分されるぞ!」
「えっ、処分 牢屋に入れられるのですか?」
「まあ、そこまではないが、暫くの拘留だとか罰金だとか?」
「えっ、いやです! 絶対・・・」
「しかし君は事の重大さを認識しているのか?」
「はい・・・少しは・・・」
そこへ、泉が話しに入ってきた。
「大丈夫です、警察に訴えたりなんかしません!」
「彼、本当に優しかったです。」
「危険を顧みず私の脚から毒液を出してくれて、それに抱っこして・・・」
「とにかく、彼本当に私に優しかったです!」
「でも、蛇を放したのは彼よ?」
「そうですけど・・・ なんかこんなに優しくしてくれたの・・・初めて!!」
「お姫様抱っこしてもらったの・・嬉しくって・・・!」
「だから、・・・」なぜか泉の大きな瞳から大粒の涙が・・・
「わかりました。それでは、彼にその後の治療費請求して下さい。」
「それに、咬まれた跡・・・残らないように、形成外科にも・・・」
そこへ、隼人の注文品が届いた。何とそれは・・・・
それは・・・中華料理のフルコース、それも5人前ぐらいの大皿で・・・
「わぁ・・凄い」第一声は何と葵ちゃん
「すごい、凄い、これじゃあみんなで食べられるな?」
「はい、そのつもりです。みんなに罪滅ぼしのつもりで・・・」
「どうぞ、早く、暖かい内に食べて下さい。」
「泉さん、お取りします!!」
「あっ、はいありがとうございます。」
二人は、なぜか目線がばっちりホールド状態。
ほかの看護師達もわれ先にと取り皿に好きなものを載せる。
そこで、再び麗奈と愛美はお見合い。
そう、タムラ先生の分を二人が小皿に持って先生のところへ・・・・
「あら、先生・・・どうぞ!!」麗奈が先に
そして、愛美も
「先生、こちらの方が・・先生好きなもの多いでしょ!」
何と、蛇が毒蛇のマムシが若い二人を結びつける予感が・・・
この流れから、新しい作品を1つ考えています。その内に投稿します。
そして、タムラ先生を巡る大人のそれも超美人の戦いも・・・
なぜか、タムラ先生モテモテです・・・・
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1053
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr