Rap1039-ムズムズ、そわそわ・・ ん、膣カンジタ!?
Rap1039-タムラ先生夜間外来総合
Rap1039-ムズムズ、そわそわ・・ ん、膣カンジタ!?
最近やっと看護師になれた葵、さっきから落ち着きない、
どうする・・・どうする??
どうしよう、せっかく風邪が治ったと思ったら今度は・・・
誰に相談したら・・・あぁ・・・かゆい、かゆい・・・、あぁ・・・もう・・
麗奈先輩が、言ってた・・あれかしら・・・
でも、恥ずかしい、どうしよう・・・どうしよう・・・
「何、葵さっきから・・・ぶつぶつ独り言、言ってるの?」
「えっ・・・??」
「いや・・何でも・・な・・い です!」
「何もないはずないでしょ?」
「さっきから・・落ち着きないわよ!」
「どうしたの?」
言えない、たとえ同姓にも・・・、最近彼とは・・・してないし・・・
それに・・・、おりものの・・・多さ・・・それに・・・臭いが強い
最近、当直もするようになって、一気に疲れが・・・やっぱりあれ・・
「葵ちゃん!」
「あっ、はい!」
ぐっと睨みのきつい眼差し・・・
この強烈な視線・・・耐えられない・・
それに・・・・・・、もう・・!見破られてるかも・・・“よし・・!!”
「あのぉ・・先輩・・・!!」
「あなた・・・もしかして・・・!!」
「膣炎!!」
2人同時に発声・・・そして、麗奈・・・的中
「はい、とても・・・かゆいのです!」
「いつから・・・?」
「はい、風邪で薬 抗生剤と、鎮痛剤・・・」
「薬を飲み始めてから・・・かゆみが・・」
「菌交代現象ね!!」
「菌交代現象・・・って??」
「習わなかった、看護学校で・・・」
「習ったと思いますが・・・」
「まだ、現役ほやほやでしょ・・・?」
「実際どのような症状なのか・・・現実感が・・・」
「婦人科実習は・・・?」
「ハイ、5日程・・・!?」
「そうよねぇ・・・それじゃ・・無理か!!」
「先輩、婦人科にいた事あるんですかぁ?」
「そうね、外科に来る前に産婦人科に2年程!」
「わぁ・・・、じゃもっと早く・・・」
「そうね、あなたのしぐさ・・・・、トイレの回数・・・!」
「明らかに、膣カンジタによるものね?」
「やっぱ、見破られていたんだぁ・・!」
「当たり前でしょ、あなたより相当・・・、ベテランを甘く見ては・・」
「それに、あなた、オーデコロンで、チーズの様な酸っぱい臭い、消していたでしょ?」
「はい、麗奈先輩すいません!」
「私に、謝っても・・・」
「それより早く、婦人科に行きなさい!」
「はい、でもここの婦人科の先生・・・」
「そんな事気にしない、院内なら空いた時間に・・・」
「受診出来るし・・・」
「抗生剤によって、菌交代現象起こる人、そんなに珍しくないわよ!」
「えっ、そうなんですか?」
少し安心した葵ちゃん、今度は麗奈の前で、ナース衣の上から股間をボリボリ・・・
もう、乙女の恥じらいなど何処へ、やら・・・
「葵、いい加減にしなさい!」
「彼氏に見られたら・・百年の恋も・・よ!」
「だって、かゆいのだもの・・・!」
「それに、麗奈先輩の前なら・・・」
「何言ってるの・・言いつけますよ??」
「いや、いや、ごめんなさい・・・それだけは・・・」
「とにかく、明日一番で診てもらいなさい!」
「はい !!」完全に気持ちは健康そのもの、治った気でいる。
「浅間先生に連絡して上げますから!」
「はい、有難うございます、でも・・浅間先生って・・男の・・」
「そんな事、言っていられますか?」
「かえって、男の先生の方がさばさばして良いわよ!!」
「そんなモンですかね!!」
「何言ってるの、あなたの性器特別変わっているの?」
「いえ・・・そんな事はないと思いますが・・・?」
「そうよね、他の女性の性器なんて普段見ないものね!」
「そうですよ・・!!」
「それじゃー、今度は産婦人科に移動希望出したら・・・」
「産婦人科は、いいこと、いやなこと、いやでも経験するわ!」
「特に、貴方は・・・」
次の朝一番で葵ちゃん、婦人科受診となった。
看護師も特別に、麗奈先輩にお願いした。
これも、浅間先生の優しい計らいだ。
葵、さすがに麗奈輩の前でも恥ずかしい。
が、そこはもう覚悟を決めて・・・・・・、
腹部の所でカーテンが引かれた、婦人科診察台に乗るまで一人で行った。
事前にショーツを脱いで診察台に寝る様に、
麗奈先輩にがっちりと指導された。
でも、いつ見ても婦人科経験のないうら若き乙女には、
ショックと刺激が強すぎる。
多くの若き女性が、その診察台を見て逃げ出してしまったり、
足がスクンで身動きが取れなくなってしまう人も多い。
葵、深呼吸して意を決し、診察台に仰向けに寝て、
両足を開きながら両ふくらはぎを固定台に乗せた。
おそらく、泣きたい気分だろ。
暫くして、カーテン越しに先生が姿を見せた。
だから、葵何をされているのかよく分からない。
がしかし、想像が出来る。
膣を少し広げられ、何かとんがった麺棒のような物で、
検体を擦り取るようしている様子が想像できる。
「うん、間違いなく、膣カンジタだね!」
「・・・!!・・」
「麗奈君、フラジール膣錠、挿入しておいてくれ!」
「はい、・・!!」
「えっ、膣錠!」
「そうよ、膣錠よ そして、最低10日はきちんと、な・・・」
「1日2回・・・使えよ・・」
「はい・・!」
やっと落ち着いた葵、症状が画期的に改善されて、気分爽快、
麗奈先輩に感謝感激、やはり、頼りになる葵先輩・・・
今回タムラ先生の出番はありません。
タムラ先生、全然経験がないわけではないので、
登場して治療方針など説明しても何となく・・
違和感があると思いますのであしからず。
最近膣カンジタの薬が一般の薬局で買えるようになったので、
その辺の注意点とどのような症状なのか、
どうしたらよいのか少し述べます。
原因:
カビの一種であるカンジダ菌が性的な接触により感染。
膣や口の中に普段からいて、抵抗力が落ちたときなどにも症状が現れる。
性交渉に限らず自然発症的に症状が現れることがあります。
症状:
白いカッテージチーズ状のぽろぽろしたおりものが出る。
炎症を起こし、強いかゆみを感じる。
症状が進むと膣からあふれるほどおりものが出たり、
外陰部が赤くただれて激しいかゆみが生じる。
検査:
綿棒などで膣分泌物を少しとり、顕微鏡で菌がいるかどうかを確認します。
また、菌量が少ない場合においては培養検査を行います。
抗菌剤の腔錠や軟膏を処方。
菌への抵抗力を高めるような健康的な生活も重要。
市販のかゆみ止めを使用しても、ガンジタのような真菌には効果がありません。
なるべく早く専門医に診てもらいましょう。
ガンジタは誰もが持っている菌です
ガンジタ菌は膣の中だけでなく、私たちの皮膚、腸、口の中、
また肺にも存在しており、健康な人にとってはなんの問題もない、
人体常在菌です。
しかしながら、体調が悪いときや病気、妊娠しているときなどで、
抵抗力が弱っていたり、ホルモンバランスが崩れていたりすると菌が増殖し、
膣壁に炎症を起こすとカンジタ膣炎になります。
抗生物質やステロイド剤の服用中、また糖尿病にかかっている場合などは、
発症しやすいので注意が必要です。
家族との接触や性交渉で感染することもあります。
男性は感染してもほとんど自覚症状はありませんが、
包茎の人の場合、包皮に炎症を起こすことがまれにあります
感染経路
感染によらず、体の抵抗力が低下したり、菌の増殖しやすい環境になると、
発症することがあります。
また性交渉やペッティングで、ガンジタが膣内に押し込まれることにより、
感染することがあります。
カンジダ腟炎は女性特有の疾患で男性からうつるということは通常ありません。
性交渉でうつることが気になるようでしたら、
予防としてコンドームを使ってみたらいいいでしょう。
カンジタ膣炎とは?
カンジタ膣炎は膣カンジタ症とも呼ばれ、カンジタというカビの一種が、
膣で増殖して発症します。
カンジタ膣炎は感染するだけでは発症せず、
カンジタの増殖に適した環境になると膣内で増殖して炎症を引き起こします。
カンジタが増殖する要因となるのは、抗生物質や経口避妊薬といった薬物の服用、
糖尿病、高温多湿になりやすい通気性の低い下着、妊娠などがあります。
またカンジタの増殖は女性ホルモンのエストロゲンとも密接な関係があります。
カンジタ膣炎の症状
外陰部や周囲のかゆみ、クリーム状の濃いおりものの増加など。
そのほかの症状には疼痛、性交痛などを伴うことがあります。
なお、男性の場合はかゆみや発疹が起こりますが、
無症状であることも多いです。
カンジタ膣炎の検査
カンジタ膣炎の検査では、おりものを顕微鏡で観察して、
カンジタの有無を診断します。
トリコモナス膣炎の治療
抗カンジタ薬の膣座薬や軟膏で治療します。
少なくとも10日間は治療を行い、再発予防に専念します。
カンジタ感染は性交の他、入浴によって家族内で感染することもあります。
そのため再発防止には、配偶者も治療を受けることが大切です。
膣カンジタ症、常在菌が原因
女性性器がかゆくなる病気の1つに膣カンジダ症がある。
普段は何の問題もないカンジダ菌と呼ぶ、常在菌が増殖して発病する。
命に別状はないがかゆみ止めの軟膏を塗っても治らない。
早めに婦人科などで診てもらうことだ。
カンジダ症は抵抗力が落ちると症状が出やすい。
菌は湿った環境を好むため、口の中や大腸などで増えることがある。
女性性器が痛がゆくなるほか、ぽろぽろしたチーズのようなおりものが出ることが特徴。
顕微鏡で調べると他の病気と確実に区別できる。
膣洗浄や塗り薬で治療することになる。
膣カンジダは、20~60代女性の5人に1人が経験、したことがある疾患です。
* フレディCCの使用上の注意
まず、婦人科受診が重要です。再発に十分気をつけて。
一度受診して症状が同様ならこの薬剤を検討してください。
あくまでも初めての方止めてください。別な疾患も考えられます。
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1039
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr