Rap1037-悲惨な新婚旅行(可愛そうな彼?彼女?)3-3
Rap1037-タムラ先生夜間外来総合
Rap1037-悲惨な新婚旅行(可愛そうな彼?彼女?)3-3
根性の香奈、これからの事考えて果たして、
泣き言を言わないか心配だ。
何せ、ヒリヒリの真っ赤に腫れ上がった火ぶくれ状態の肌に、
化粧品を普段より多めに塗らなければ・・・、
ファンデーション、真っ赤に腫れた肌に、
叩くだけでも相当痛い!
それを塗りこむような事も、考えただけでもぞっとする。
悲鳴がどれほど・・・
しかし、香奈は長時間水に浸っていたので、
初めと比べると予想外に、腫れは引いていた。
そして、痛みも予想以上に感じていない様だ。
本人の、どうしても撮影を・・・、と、
根性が痛みに勝った・・・、
のだろう!
翌日早朝から行った撮影は、
一番日差しの強い時間帯は避けて・・・
撮影は意外と順調に進み、まあまあの出来であった。
撮影時間は午前、午後でおよそ2時間ずつ。
そして、ついでに夕暮れも撮影した。
しかし、隆一は別な事が不満だらけだ。
それは、香奈との待ちに待った初エッチだ。当然出来なかった。
何しろ少しでも体に触れようものなら、まるで襲われる様な、
恐ろしい悲鳴をあげた。
とにかく、香奈は背中を背にしてベッドに寝る事が出来ない。
本当に真っ赤だ、背中の辺りには水ぶくれも出来ていた。
そして、すぐにシャワールームに駆け寄りシャワーをあびる。
ほとんどそれの繰り返しで、夜を過ごした。
香奈もそれなりに努力はしたが、目的は達成出来なかった。
香奈自身体の夢でもあったのだが、そのほうの夢は途中であきらめて、
別の夢に賭けた。
そう写真撮影、写真集だ!
香奈の当然ビキニで隠れた部分は腫れていない。
が、しかしそこに到達するまでに、さまざまな難関が待ち構えていた。
二人とも、相当努力したようだが・・・
そして、撮影が終わった途端に、香奈また強烈な痛みが・・・
いくら日焼け止め塗っても、限界があった。
終わった後、症状はかなり悪化していた。
予定を切り上げ出来るだけ早い飛行機で日本に帰国。
飛行機の中でも大騒ぎ!
少しでも、何かに体が触れようものなら大騒ぎだ。
当然、服を着るのも本当に大騒ぎだった。
隆一は逃げ出し、メイクのリエに任した。
一体どの様にして、服を着せたのか、それとも下着などは・・・
そして、ここはいつもの夜間外来、
タムラ先生今夜も当直だ。
当然、麗奈も葵ちゃんも・・・
「先生、日焼けの患者が見てほしいと・・・」
「どうして・・・今、なんだ・・・?」
「グアムから今帰ったんですって!!」
「あの、ダイヤを飲み込んだ患者さんです!」
「先生、ご指名です! よ・・!」
「しょうがねぇな・・・」
ガチャンと、いつものOKの返事の代わりだ。
「何でまた、こんなに・・・」
「これは完全なヤケドだよ!!」
「はい、すいません!」
連れの男がペコリと頭を下げる。
「あっ、君は・・・!」
前回の(第R1005,6話)男と違うので、
タムラ先生言葉を途中で止める。
「はい、いろいろ・・・」
タムラ先生の言いたい事・・・、
意味のわかった香奈、言葉を発した。
麗奈も一瞬クスクス、後ろを向いて、
意味のわからない葵ちゃん、きょとんとしている。
「どうして、こんなに、ひどく・・・」
「はい、すいません!」
「何かね、君が強制的に、脱がした・・・のか?」
「いえ、とんでも・・・」あわてて否定する隆一
「先生、隆一は悪くありません!」
「なら、君が勝手に・・・脱いだ・・・」
「ちょっと、待って下さい。脱いだ、脱いだって!」
「私、ヌード撮影ではありません、水着です!!」
「水着で・・・、ココス島で・・・、彼に頼んで・・」
「一生の思い出に撮ってもらったのです。」
「そうか、それはすまん!!」
「しかし、これは相当酷いぞ?」
そう、言いながら看護師の麗奈に目配せ、上着を脱がせるように。
すかささず、麗奈、彼女のふわりとした上着を脱がせに・・・・・、
すると、何と中には何も着ていない・・・?
「えっ、これは・・?」
驚く・・・麗奈、葵、隆一、そしてタムラ先生
「だって、痛くてブラ着けられないから・・・!」
「だろうな、肩の周りに・・・水泡が、そして、破れている。」
「先生、痛い、早く何とか・・・して!!」
「当然・・下も・・・・か??」
「はい、スカートの下は、凄く柔らかい布で、腰に巻いてるだけ・・」
「わかった、もういい!」
「入院だ!! 暫らく点滴して・・・」
「えっ、入院・・・?」
「入院しなくて家で、何とかなるような状態ではないぞ!!」
「そう・・・、ですよね!!」
「そうだ、5日ほど入院して点滴、そうすれば何とかなるだろう!」
「君の肩、水泡が潰れて、もう既に化膿しかかっている。」
「それで、よけいに痛いんだ?」
「いや、それだけではない。君の体、火傷だ。」
「それも酷さから言うと5段階の3に近い。それも全身に・・・だ!」
「えっ、そんなに・・・!!」
「早く診察に、来て・・・、今回は正解だ!」
「よかった、香奈また危ない目に・・・」
「本当にそうなる少し前だったぞ!!」
「おそらくこのまま家に帰ったら、発熱で体全身が・・」
「うへ・・・やばい、それでは、新婚生活なんて・・・」
咄嗟に隆一叫んでしまった。
「なんだ、君たち新婚旅行か・・・」
「はい、そうなんです、でも・・・」
「あれが、・・・出来なかった・・・だろう?」
「えっ、先生どうして、それ・・・」
「当たり前だ。彼女・・・ベッドになんか、寝れないだろう!」
そこで、また、麗奈は苦笑い、今度は葵ちゃんも納得だ。
「先生、失言ですよ・・・“あれ出来ない!”なんて!」
「そうか、もしかすると、セクハラ・・・?」
「そう言う、麗奈先輩も“あれ、出来ない!”って言って・・」
「あっ、・・・私も・・・」あわてて口を塞ぐ葵ちゃん
「しかし、先ほどの言葉、医者が患者に・・・!」
「せんせい、今回は火傷の話ですよ・・・だから アウトです。」
何故か診察室に、思わぬ笑い声が・・・
木村隆一もその笑いの中に混じっていた。
今回の日光(紫外線)、によるヤケド甘く見ないでください。
脱水症状、発熱、そのほか
点滴の内容ですが、中にはグリチロン、ステロイド、抗生剤、総合ビタミン剤などを、
初日は2000ml以上点滴することになるでしょう。
そして、相当酷くなったら、入院がお勧めです。
そして、裏話、実はどうも、隆一と香奈 ココス島の海の中で、
エッチしたみたいです。
えっ、どうやって??
それは内緒いつか別の機会に、でも注意しないと、いろいろ危険が・・・
でも、隆一と香奈の初夜ココス島でなんて、
めっちゃ “ロマン チック” かな?
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1037
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr