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Rap1036-悲惨な新婚旅行(可愛そうな彼?彼女?)3-2 

Rap1036-タムラ先生夜間外来総合

 

Rap1036-悲惨な新婚旅行(可愛そうな彼?彼女?)3-2 


 部屋に戻った木村隆一、浴室のドアを開ける。

香奈はハン泣きの状態で、隆一が入って来ても、

前を隠す素振りも見せず、全裸のまま・・・・

ぬるめと言っても、水に近い温度の、

シャワーを柔らかな、軽い水流で!

火照った脚の辺りに浴びせていた。


そして、隆一を見た瞬間、

今度は本当に涙が・・・あふれるように流れて・・・

まるで幼子のように泣き出した!

「どうした、香奈?」

「痛いのぉ・・!」

「痛くて・・・痛くて・・・・」

「ひりひり 体が熱いの!!」


「何で、また・・・そんなに急いで・・・!?」

 「だって、うれしくって・・・夢中で・・・・」

 「買ったお気に入りの水着・・・ココス島に・・」

「マッチするか・・・それに自分が、不安で!!」

「それで、一人で・・・行ったのか?」

 

「うれしくって、水着を着て!」

「メイクして・・・でも・・・・・?」

「日焼け止め塗るの、忘れたのか?」

 「そう、わたしって・・・バカね!!」

「本当に!!」


シクシク泣きながら・・・

「本当に、香奈は色白だから・・・」

「よけいに・・真っ赤だな・・・!!」

 「ねえ? 隆一・・・助けて!!」

「助けろ、って言っても、・・・どうしたら?」


途方にくれる隆一と香奈、いったいどうしたら・・・

日焼けも火傷と同じようなものだから、

冷やして、冷やして・・・その後どうしたら・・・

 やはり医者か?でも近くに医者・・・


フロントに電話しようと、隆一内線電話を取るがはたして・・・

「すいません、近くに医者とか、病院ありませんか?」

 「どうなさいました?」

「ええ、妻が・・・日焼けで痛がっていまして!」

 「そうですか、それは・・・!!」

「申し訳ございません。あいにく本日は病院が休みで・・・」

「では、どうすれば・・・??」


 「日焼けですか?? それで・・・凄いのですか?」

「はい、かなり・・まるで茹蛸ゆでだこみたいに・・・」

「あっ、まずい、今の内緒で・・・」

 「そう致しますと、グアム本島へ・・飛行機で・・・!」

「えっ、飛行機でグアム本島へ・・・そんな・・大げさな!!」

 「後は、一刻を争うような病状ですと、救急へりとか・・・?」

「いや、そこまでは・・・!?」

「もう一度、良く考えて・・では、後ほど・・」


さあ、困った隆一、話の内容を香奈に・・・・

先ほどから一歩も浴室から出ようとしない。

相変わらずほとんど水のシャワーを、

トロトロ・・体に・・・


隆一、もう一度香奈がいる浴室のドアを開け、

「香奈・・・、困ったぞ、ここの病院今日は休みだって!」

「で・・・、どうしてもなら!」

「グアムまで飛行機で行けって・・・!!」

 「えっ、グアム・・・飛行機・・・」


「本当だ、どうする?」

「で・・・、香奈、そうしていると痛みが・・・楽か・・」

 「そうなの、こうして、霧みたいに水を・・・」

「そして、寒くなると、少し暖かいお湯に・・」

「それじゃー、香奈・・・食事は・・・?」

 

「隆一・・、何かここで食べれるもの!」

「買ってきて!?」

「それは、いいが・・・、あれは・・・?」

 「えっ、あれって・・・?」

「えっ、・・・・それは・・・あれだよ・・・」


 「だから・・・、何?」

「だって、香奈? ハネムーンで・・ここへ?」

 「そうよ、私たち新婚よ!!」

「香奈、今まで我慢して・・・エッチ・・・」

 「あっ、そうよね・・・どうしよう??」


「そうだろ、エッチ・・・ベットで!」

「・・・出来ないだろ?」

 「わぁ・・・どうしよう??」

「香奈、そこから・・・、出れないのか?」

 「さっき、出たの、そして、バスタオルで体拭こうとしたら・・・」

 「もう痛くて・・・痛くて ダメ!」


 「それで、また戻っちゃった。」

「それじゃー・・ずっとこのまま?」

「香奈、念願の写真撮影は・・・・?」

 「それは・・、勿論やりたい、でもどうしたら・・・?」

「無理なんじゃないか?」

 

「いやー、それは・・・香奈の夢だもの・・!」

「今回は、中止して・・・、また来れば・・・?」

 「でも、さっきからずーっと、浴びてたら少し痛みが和らいだわ!」

「でも、撮影する時また日に当たると・・・よけいに酷く・・」

 「でも、何とかがんばる・・・我慢するから・・・!」

 

「お願い、隆一・・・お願い!」

「また来れば・・・そんなに無理しなくって、も・・!」

 「だって・・・、私の・・ 年齢知ってる・・、でしょ?」

「今が限界よ、あとは・・・どんどん・・衰えて・・」

「そんな事・・・」


ここで言葉を・・・、止めた隆一、プロの眼で見たら、

やはり・・・・

「わかった・・・、では、泣き言を言うなよ・・!」

「メイクさん達に・・・だよ!」



ついに緊急帰国そして、タムラ先生の下へ



ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1036


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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