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Rap1277-喘息発作・・・!! -1

Rap1277-タムラ先生夜間外来総合


Rap1277-喘息発作・・・!! -1

 

「麗奈先輩! 最近小児の救急体制が厳しくて・・・・」

「小児喘息を患っている若いお母さんが大変なんですってね!」

「あら・・・?」

「どうしていきなり急にそんな話・・・・するの?」

 当直で、暫くぶりに一緒になった、もう完全にベテラン看護師麗奈と、

どうやら、初心者マークを外せる看護師葵のコンビで今夜の当直は準備万端。


「はい、最近友達がばたばたと結婚して・・・・・」

  「中には・・・・できちゃった婚も・・・・」

「で・・・葵ちゃん貴女は・・・・・・・」

 「エッ・・・それは・・・全然です・・・よ!」

「そうね、勤務が忙しくて・・・・恋する暇ないものね!?」

  「えっ・・・・・ええ、そうですよ!」


言葉のはしはしから、微妙な雰囲気を読み取る麗奈!

そう・・・・、葵ちゃんは、早田先生にご執心だが・・・・果たして!

  当の麗奈も最近タムラ先生からのお呼びが無い・・・・

少し、イラつきが・・・・でも大人の麗奈その辺は、どうやら自制が効く。

 それとも・・・お忍びで二人は会ってる?


  実は最近のニュースでこんな記事が・・・・・ 

経口プレドニゾロンの短期投与、急性喘息発作を抑制

2010年03月04日ソース:BMJ(論文一覧) カテゴリ:呼吸器疾患(関連論文)

文献:Vuillermin PJ et al. Parent initiated prednisolone for acute asthma in children of school

age: randomised controlled crossover trial. BMJ. 2010;340:c843

230名の児童(5-12歳)を対象に、急性喘息発作に対する短期間のプレドニゾロン経口投与の、

有効性を無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験で検討。

日中の平均症状スコアはプレドニゾロン投与群でプラセボ群より15%低く、

夜間の症状や医療機関の利用頻度、欠席回数にも低下が見られた。


このニュースの検証は後ほどに!


 実際、葵の友人の娘が小児喘息で苦しんでいる。

一応予防は葵からの指示で無難に過ごしているが、大変な経験もしている。

 佐々木佐和の姉の、一人娘夢野5歳は、夜間喘息発作が起こり、

救急車に収容されるも、受け入れ施設が無くて、

相当苦労した話を聞かされていた。


喘息発作の重篤さと、臨床症状の重さとは、しばしば相関しないということは、

過去の症例から指摘されている。

一見正常に見える患者の多くが、スパイロメトリーで測定すると重篤な状態であったり、

その患者は治療により患者の重篤さが減少しても、測定ではほとんど改善が見られない、

状態であったりしたことは決して稀ではない。

スパイロメトリー:

肺機能検査、スパイロメーターという測定装置を使って肺活量や換気量を調べる。

ホース状の酸素吸入口に口をあて、息を大きく吸って吐き出す。

呼吸器系の病気がないかをみる検査


FEV 1.0と、ピークフローの両者は、スパイロメトリーによる気道閉塞の評価と同様に、

気道閉塞の重篤さとよく相関し、喘息の治療に対する効果の客観的な指標として用いることができる。

やっとの事で、救急外来に来れた喘息患者 夢野の、FEV1.0は、

予測値の30~80%程度に低下していた。

NIHのガイドラインでは、中等度の喘息発作の定義として、FEV1.0が50~80%、

重篤な喘息発作の定義として、 FEV1.0が50%以下と定めている。

しかし、FEV1.0の測定は、患者の状態が混乱、興奮あるいはチアノーゼもしくは、

疲労が著しい場合は不要である。


それにしても、夢野ちゃんの様なケースの患者は後を絶たないのが現状だ。


喘息とは、空気の通り道である気道(気管支など)に炎症が起き、

空気の流れ(気流)が制限される病気です。


気道はいろいろな吸入刺激に過敏に反応して、発作的に咳、

“ゼーゼー"と気管支が鳴る喘鳴、当時呼吸困難が起きます。

これは見ている方も、当事者も相当つらい。

親なら・・・・・、その辛さを変わってあげたいと、何度も思っていた事だと思う。


その、気流制限は軽いものから、死に至るほどの高度のものまであり、

自然に、また治療により回復し可逆的に発症する。


しかし、長く罹っている成人の喘息患者の気道では、

炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなって、

気流制限が元に戻り難くなり、気道の敏感さ(過敏性)も増します。


 現代医学では今も完治はまず期待できないのが現状だろう。

症状の緩和、改善に多数の医薬品、酸素などを多用せざるを得ない。

それも、副作用の多い薬を・・・・・・だ!



ステロイドの短期投与による、優位さのある記事・・・・・


経口プレドニゾロンの短期投与、急性喘息発作を抑制!


前述しているニュースは期待したいところだが・・・・

それも絶対ではないと思われる。

 それは、今も喘息発作の特効薬は・・・・やはりステロイド!


 そして、喘息の要員にアレルゲンが大きく関わる疾患で、

花粉症等と要員、素因は同じアレルゲンが関与も!


 その治療法、原因、対処法を次回は!


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来総合 R1277


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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