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Rap1027-マラソンで急に・・? インフルエンザ3-3

Rap1027-タムラ先生夜間外来総合 


Rap1027-マラソンで急に・・? インフルエンザ3-3


 弟の健一は家にいた、想像通り家でかなりな熱で苦しんでいるようだった。

タクシーで急いでやって来るように結子は指示を出したのであった。


健一、やっとの事で電話に出た。

「はーぃ・・」

「あ、姉さん、今どこ・・」

 「病院よ、私、インフルエンザだって!」

 「で、今入院手続き中よ!」

「えっ、じゃー俺もそうかなのかなー・・?」

 「そうみたいよ、だから電話したの!」


「やっぱりそうなんだー・・・」

 「だから、健一急いでこの病院に来なさい!」

「そうだね!」

なんだかそれを期待していたみたい。

 「なるべく、早く来なさい!」

「うん、そうする、そして入院するんだね?」


発熱しているらしく、話のやり取りが相当だるそうだった!


今回のタムラ先生のインフルエンザに対する考えは、

タミフルを服用する事と、入院には様々な意見があると思う。

しかし、タムラ先生はこのような決断を下した。


何せ、あれだけ世間を騒がせたタミフルだ。

タミフルが原因で自殺したなんて、院内で起こったら大変な事になる。

タムラ先生は決して信じられないようだが・・・。


以上の経緯でタムラ先生が取った決断は以下のようになった。

二人の患者を別々の病室に、入院措置指示する事にした。

当たり前の事だが、家族ぐるみそれも異性を、

同室になんか出来るわけがない。


それに今回、上の方のお達しでタミフル服用中は、

監視をしっかり行う!

例え、もう大人でも、用心に越した事はない。


そのため、無断外出は勿論だめ、夜間は特に注意、病室も2階に、

それもナースから近い病室と決めた。

姉の結子はまず心配ないが、弟の健一は、

かなり要注意とナースで取り決めた。


このご時勢、タミフルの服用に様々な意見があるので、

普段なら自宅待機。

だがあえて、タミフル服用期間7日の内、最低5日は

入院措置をとるほうが安全。


病院の安全のためにも、入院してしっかり管理するようにと、

上層部の考えだ。


その選択が、患者を一番安心させる事が出来るだろう・・、

あらゆる面で。


患者を病室に入院させて、一安心のタムラ先生は、

麗奈それと葵チャンと、これから食堂で遅い夕食を摂る事にする。


中盤のピザを3枚と、スパゲテー ポテトフライ、

それにフライドチキンを食堂のテーブルに並べる。


すると、タムラ先生

「ずいぶん、いっぱい買い込んだなー!」

「明日の朝食の分までかい?」

 「いいえ、食べますよ!」

「それに、今夜の当直の人にも差し入れです!」


「アー、なるほど、さすがは葵チャン気が利くねー!」

 「それじゃー、ナースに少し持って行きますね!」

と、言って葵、適当に見繕って持って行った。

残されたタムラ先生と麗奈、少し気まずそう、

タムラ先生はすこしボーッとしている。


「京懐石が、こんな風になっちゃってすまなかったな!」

 「 いいえ、それは先生のせいではありませんわ!」

 「われわれの、宿命ですわ!」


「また今度、今度こそ食事、行こうな・・・!」

 「はい、今度こそ!」

「今度こそね!」

「約束だよね・・・!」


少し真剣なのか、麗奈、雰囲気にのまれそう、なんとなく心が揺れる。


「あー、お腹がすきました、レンジでチン、しますわね!」

「そうだな、ピザなんて冷えたら、まずいからな!」

 「そうですね!」

「でも先生方いつも、冷えたのや、伸びたのばっかりですね?」

「そうだな、それも宿命かな 、我々医療関係者の・・・」

 

「まして、近頃、日本の救急医療は、患者のたらい回し・・」

「挙句の果てに・・・」

「そうなんだよな!」

「しかし、俺が当直やる限り、そんな現状見たくないな!」

「特に、この近辺では! な!」

 「そうですわね」


「先生、本当に患者さん断りませんものね!」

「まぁな!」

「どうしても俺の手に負えないような、患者は速やかに他に紹介するよ!」

「俺が電話すれば、相手の病院も無碍むげに断れないだろうな!」

「知っている病院だけだけどな!」


そんな事を話していると葵チャンがナースから戻って来た。

両手にいっぱいお菓子やらジュースの類を持って。

「なんだ、葵チャン帰りのほうが多いんじゃないか?」

 「だって・・・!」


「タムラ先生の差し入れだって言ったら、こんなにお釣りが・・・」

「タムラ先生、どうしてあんなに看護師さんに、人気有るのかしら?」

「タムラ先生と、食事会の予定がこうなったなんて言ったら・・・」

「今度、私も、私も、って大変でした!」

「何だ、そんな事喋ったのか・・・!」

 「だって、そうしないと・・・?」

「わかった、もういい、食べよう、腹が減って死にそうだ!」


 「だったら、先生死んだら・・・!」

麗奈、きつい一言!

「そうか、俺が死んだ方がいいのか!」

少しふてくされる、タムラ先生まるで子供様、

言われたのが麗奈先輩だからなのかな?

 葵チャン大笑い。


「先生、冗談、冗談!」

「タムラ先生が死んだら、困る人が最低2人おりますから!」

「麗奈先輩、結婚出来なくなるから?」

「ウン、そうなのか、俺と麗奈君、結婚したいのか?」

 「そんな事、言っておりませんよー!」少しむきになる麗奈、

どっとみんな大笑い。

しかし、ここは病院、小さな声で大笑い。


「ところで、葵チャン、お釣は?」

 「先生、さっき言ったわよねぇ!」

「チャンと全部使い切ったらいいって!」

「確かに、言ったが?」

 「だから・・・!」


「だから・・・?」

 「だからね、ちゃんと使い切っちゃった!」

 「はい、お財布」

 「そして、ピザのおつり2346円」

「嘘だろう・・・」


何とお財布には本当に万札が1枚も入っていない。

一体葵チャン、何処にそんなお金、使っちゃったのだろうか・・・


実は葵チャン何と、コンビニでロト6を買ってしまったのだ。

果たして、タムラ先生どうする事になるのか?

そして、タムラ先生この事実知ってどうする・・・・

 葵のかなりヤバイ行動真剣に怒るのか、それとも・・・


タムラ先生、実の所ほとんど仕事一辺倒、まして独身葵チャンの事、

真剣に怒るのだろうか・・・


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1027


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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