表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
268/288

Rap1268-腎透析・・・・!! -1

Rap1268-タムラ先生夜間外来総合


Rap1268-腎透析・・・・!! -1

 

 救急処置室のアナウンス・・・救急通報!

年齢25歳前後女性、呼吸困難、血圧60/30、意識混濁、

左腕の手首にシャント手術あり、

透析患者のショック症状と思われます。

・・・・・・・・

・・・・・

「よし!」

とタムラ先生力のこもった返事に

「受け入れOKです!」

看護師の麗奈、・・・・収容要請を受けることを返事する。


 どうやら若くして透析を行わざるを得なかった女性のショック状況か!?

多くの透析患者は比較的限られた主訴で急変する。

幸いにして、透析患者も入院8名外来での透析患者はおよそ150名が、

このタムラ総合病院で治療、透析を行っている。


 勿論タムラ先生、早田先生その分野もきちんと対応が出来る。

しかし、数日前東京新聞に、こんな見出しを・・・・・


 なぜ・・・・透析大国ニッポン!!


保存療法・・・・あるのに!


腎不全年1万人増!


患者自己負担ゼロ!


透析患者・・・・高い診療報酬!


 タムラ先生、そして総合病院の院長も頭の痛いところだ!


腎不全で人工透析を受ける患者が増えている。

日本での患者数は毎年約1万人ずつ増え、2008年には28万人を突破した。

人口10万人当たりの患者数は、世界最多の221人。

これは2番目の米国の2倍近い数字だ。 

透析費用の総額は年間1兆3000億円以上に上り、国の医療費を圧迫している。

なぜ、日本は透析大国、なのか。それを変える道筋はあるのか。{(鈴木伸幸氏)東京新聞}


 こんな記事が今年3月1日の新聞に・・・・・

それを、タムラ先生、院長そして副院長、事務長も加わって話が続いた。

「その・・・茨城県取手の院長の話・・・・」

「出来るだけ当院も保存療法に、重点を置くべきだ!」

 「タムラ先生の気持ちは解るが・・・・」


院長の煮え切らない態度に暫しの沈黙!

すると事務長が、その沈黙を破るように・・・・・

 「そんな事は! 当院の自滅、破壊につながりますよ!」

「しかし、な・・・・」院長

「患者負担も増える・・・・ですか?」少し躊躇してタムラ先生!


 「そう、透析患者は負担金がゼロ! 保存療法の治療なら3割負担!」

「点数医療制度の、大きなマイナス点だな!」

 「タムラ先生、それをご理解頂ければ・・・・」

「透析患者を増産しても・・・・良いのか!?」

 「いいえ、決してそんな大それた事は言いません!」

 大汗をかきながら、必死に弁明する事務長!

「まぁ・・それにしても大きな問題だな!」院長がぼそりと呟いた。


「当院も、透析基準になったからと言って、それに踏み切る前に、

患者とよく相談して、出来る患者はなるべく保存療法を患者に促そう!」

「それには、患者の良い事、悪しきことそして費用の面も・・・な!」


 これからの医療機関、医者は、軽はずみに「透析やって良いのか!」

と言う前に、患者の立場に立った最善の医療、治療法を、患者と医師で、

良く考えて行かなければ、無下に医療費の拡大を生む結果となる。


 昨今の医療情勢の悪化で、閉院する病院が急増する。

主な原因は莫大な赤字、それと医師として仕事内容の選択をしすぎて、

人気の無い診療科、特に産科、小児科、そして救急医療外来には、

なり手が急減している。

 それと、人気の無い診療科に限って、医療過誤ミスで訴訟、

裁判沙汰になるケースが増えている。

 多くは人手不足が原因の多くを占めている。


 治療を・・・救急患者の受け入れを、病状によって断る事態も!

それは、専門外は診ない! もしそこで無理をして・・・・

結果として誤った治療を行った場合には・・・・

そこには訴訟が待っている!

 なら・・・・無難な患者だけ診たい!

自信のない病状は避けたい・・・・

これが、最近マスコミで、病院のたらい回し問題の一員となっている。


 「先生、患者さんが到着しました!」

「ルート2方向確保! 酸素4L!」

 「了解!」

「患者さんの手荷物品に・・・・・何かないか?」

タムラ先生は治療の痕跡を知りたい!


 いつ透析をしたのかを知ることによって、

大きく治療方針が違ってくるからだ!

 「はい! 探してみます!」

 多くの医療機関は、このような患者には、治療内容がわかる様に、

いつも身につけるように患者に指導している。


「採血、採尿急げ!」

そう言われる前に慣れた看護師達は3人がかりで、採血、心電図!

導尿の処置は、ほぼ終わりかけていた。

 エコー、ポータブルXP 緊急カートが既に設置済み!

 「採れました! 尿!」

 「採血4本! 検査室に持っていきます!」

「よし! モニターもっとこっち!」

 「血圧65/45」

「先生、肺に水が・・・・」


ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来総合 R1268


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ