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Rap1026-マラソンで急に・・? インフルエンザ3-2 

Rap1026-タムラ先生夜間外来総合

 

Rap1026-マラソンで急に・・? インフルエンザ3-2 

 

 そう言って、タムラ先生患者の鼻の奥に長い綿棒のようなのを差し込む。

不安そうな結子、自然に後ろへ逃げる。そこを葵チャンが後ろで抑える。

 「ぅ、ぅう 痛い」

「あ、ごめんなさい! もう終わりです」


暫らくして検査結果がわかる、とにかく検査は簡単。


検体を試薬「ラピッドテスタFLU AB」にて、

インフルエンザA.B.に感染していれば10分程で判定できる。

その結果、やはりインフルエンザである事が判明した。


「やはり、インフルエンザですね。」

「弟さんも間違いないでしょう!」

「早く連絡して二人、数日間入院して、タミフル、内服しましょう。」

 「・・・・タミフル・・・!」

「入院して、様子を見れば世間で騒がれている心配はなくなるでしょう。」

 「わかりました、そうします。」


結子、急遽弟に連絡をする事にする。

直ぐに、健一に連絡が取れた。


弟は家にいた。

想像通り家でかなりな熱で苦しんでいるようだった。

タクシーで急いでやって来た。


かなり発熱しているらしく相当だるそうだ。

食欲もなく、かろうじて水分は補給していた。

そして飲む栄養ヴィダーインカロリー、

ヴィダーインゼリーを摂取していた。


 この食品は、半病人にとって最高、大げさに言えば、

飲む点滴と言っても過言ではないだろう。

 タムラ先生も推奨食品の第一に挙げられる。

彼の自宅の冷蔵庫にも全種類揃えて入っている。


今回のタムラ先生のインフルエンザに対し、

タミフルを服用する事と、入院には様々な意見があると思う。

何せ、あれだけ世間を騒がせたタミフル・・・・・・

タミフルが原因で自殺したなんて、私は決して信じられない。


その原因として、インフルエンザ菌が原因で・・・、

本来インフルエンザ菌で、インフルエンザ脳症になり、

幻覚が起こりそして、自殺・・・!


ある統計でも、インフルエンザに罹患して、

タミフルを服用したケースと服用しないで、

自殺したケースそれぞれの有意さ(違い)は見られない様だ。


服用しても、しなくても同様に自殺者は起こる。

その違いに大きな差が無いと言う結果が、

厚生省のあるデーターから、もたらせた。

(少し疑問もあるが、データーの信憑性で)


インフルエンザで死亡率が圧倒的に高いのは、インフルエンザ脳症だ。

インフルエンザ脳症を発症すると、30%が死亡し、

25%に重い後遺症が残ると言われているようだ。

インフルエンザ脳症を発症するのは、主に5歳以下の小児が多く、

全体の8割以上を占めている。


発症から死亡まで平均1.6日といわれており、

治療法は確立されていない。

脳症の場合においても幻覚は高頻度で生じる。

 

が、逆に幻覚があるからインフルエンザ脳症とは、

言い切れないだろう。


また、今回問題になっているのは9~16才前後の年齢層なので、

脳症との関連は若い年代と言う事になるのではないだろうか?

勝手な推論と少しの経験だけで言っているのだが・・!


 タミフルがまったく効かないと言う人もいるが、

私はそうではないと実感(確信)する。

インフルエンザの症状が服用で劇的に軽くなった人を、

私はたくさん見てきている。


作用機序はウイルスをやっつけるのではなくて、

ウイルスが人の体内で増殖するのを、抑えるというのが作用機序だ。

ウイルスの増殖が止められると、症状が軽くなる、

そのタイミングで服用を続ける事が出来れば、かなり効くと思われる。


 以上の様な事から考えみて、私は一つ大きな身勝手な想像というか、

推測を立ててみたい。

 インフルエンザにかかった時に、異常行動を起こしがちな人がいるとする。

もしくは異常行動を起こしやすい心境になるのではないのだろうか?

そしてその患者は、ある程度以上の発熱などの症状が続き、

それが治りつつある時に、起こるのではないか。


タミフルがもし幻覚を誘発するとするならば、

急速にその“治りつつある状態”に向って行くがために、

起こるのではないかと、・・・

向かうためなのではなだろうか・・・。


勝手な推論でスイマセン、しかし少し自身が有り・・。


  今後インフルエンザとどのようにつき合っていけばいいのか、

これでわからなくなった人もあると思う。

でも別に怖がる必要はないような気がする。

 タミフルが出現する前にも、インフルエンザは流行していた。


インフルエンザの大流行があった年は、

高齢者の死亡数も増加するが、平均寿命に影響するほど、

数多くの老人が亡くなるわけではなかった。


高齢者以外では、インフルエンザで命を落とす人の数は多くなかったのだ。

つまり、タミフルがなければ死んでしまう人はほとんどおらず、

タミフルがあったから命が助かったという人もあまり多くないはずだ。


世界のタミフルの80%が日本で消費されているという。

その市場規模に見合ったメリットが得られているとは思わない。

 

タミフルがあったから、インフルエンザが軽くてすんだという人はいるだろう。

発症48時間以内で、苦しくて、苦しくてしょうがない人は飲めばいい。


そして、仕事に追われ毎日ゆっくり休めない人間が、服用すればいい。

しかし、インフルエンザになって熱が出ても、ごはんが食べられて、

動ける人は、わざわざタミフルを飲まなくても治る人が大半だ。


その様な人まで「インフルエンザだからタミフル」という単純な図式で、

投与されるべきではないと思う。

多くの医者がその様な事をおっしゃられると思う。


しかし現実問題として、何日もゆっくりと静養出来る人が、

どれ程いるのやら・・・

私は、一個人として早く治療出来るのなら、積極に利用したい。

下手に休養すると私の場合逆に別の病に犯されそうだ。



ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 のぞみ


タムラ先生夜間外来(総合) R1026


DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr


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