Rap1249-性器カンジタ ー1
Rap1249-タムラ先生夜間外来総合
Rap1249-性器カンジタ ー1
恵子先生の産婦人科外来に、最近若い女性の受診者が増えている。
女性の悩みは数えるときりがない。
しかしここは産婦人科外来だ。
婦人科部門では、主におりものや性器に関する悩みが非常に多く、
恵子先生相当嘆いている。
それは、若い女性の性への無頓着さ、
危険極まりない、間違った知識など様々だ。
今回は性器カンジタに対する無頓着さに業を煮やしている。
1~2年前から薬局で買えるこの手の薬に過信する、若い女性が非常に増えた事だ。
一般薬局の患者と販売員との対話内容だが、
これがやはり場所が場所だけに、聞きづらい。
それは、お互いにだ。
勿論この手の薬を販売相談出来るのは、薬剤師しか当然販売出来ない。
がしかし、その薬剤師の知識があいまいである。
まずその手の内容・症状を、きちんと説明出来る薬剤師、
果たしてどれ程いるのか大いに疑問だ。
若い薬剤師、特に男性まず無理に近い。
どんな病気なのか、はっきりと掴んでいないのが殆どだ、この病気の事を。
同様に若い女性の薬剤師もしかり、なぜならその様な患者の患部など、
見る機会がまずないだろう。
病院勤務がある程度あり、臨床薬剤師として患部を診れる薬剤師など、
1%あれば良い方だろう。
そんな薬剤師が、患者の質問や症状を的確に判断出来る物か、甚だ疑問だ。
薬剤師が得る情報それは、患部の写真症状の概要が、
うすっぺらな情報などが精一杯だろう。
下手をすると、患部症状の写真には様々問題で掲載を控えている事が多い。
専門医学書籍では症例報告としてきちんと、写真が掲載されている。
勿論、顔が写るような写真は、特に目のあたりはマスキング(黒く覆われる)
アップで見ると初めての人はかなりの衝撃を得る事になる。
余りにもグロテスクな映像がそこにあるから・・・・
まぁ、症状の顕著な症例が多いので勿論だが・・・
一般的に薬剤師がそれを目にするのは非常に少ないのが現状だ。
この辺に大きな疑問がある。
何せ、薬剤師患者の患部、効果の程を追跡出来ないのが現状だ。
それで、売れ薬剤師なら・・・・これには大きな矛盾が山ほどある。
それでか、薬剤師は医者と同じ6年生になった。
これからの、臨床がわかる薬剤師に期待したい!
どんな症状かその眼で、見ていないのだから当たり前だ。
無理も無い話だろう。
まあ例外的にその症状になった薬剤師は別だろうが・・・
失礼な話、その変の所は婦人科に籍を置いた看護師のほうが、
格段に知識が豊富で的確である。
そしてその看護婦には販売資格がない。当然だが・・・・
がしかし、現状ではそれを、知ったふりして売らねばならぬ。
そして、これから比較的安全性の高い薬とされる薬剤は、
薬剤師以外でも売れるのだ。
この話はまた別な機会にしようと思いますが。
*** 一般薬局でのあるシーン ***+
若い女性が、不安げに何度か医薬品コーナーを行ったり来たり。
それを、白衣を着た若い男の薬剤師が何となく気にしながら観察していた。
傍にもう一人、やはり若い女性の薬剤師がその患者を気にしていた。
男の薬剤師は、その膣カンジタ薬が置いてあるコーナー、ほかに妊娠検査薬、
デリケートなゾーンの痒みの軟膏、コンドーム等が置いてある場所だ。
若い女性の薬剤師も当然その事を知っている。
そして、お互いの薬剤師、この患者の目当ては何・・・・・
若い女性の薬剤師・・・・
妊娠検査薬・・・ まあいいか、しかしコンドームを求めて来たらどうしよう
女性生理の前後の痒みの薬・・・これも大丈夫
でも、膣カンジタの薬を求めてきたらどうしよう?
若い男の薬剤師・・・・・
おい、俺には聞いてくれるな!
若い女性も、店内をうろうろ、多分白衣を着ているのが薬剤師。
でも、やはり恥ずかしい。
よし・・・!! 思い切って決断!! 早く治したい!!
「すいません! 膣カンジタに利く薬下さい!」
そのタイミングで運悪く、若い女性薬剤師は向こうの生理用品売り場で、
応援依頼。残されたのは若い男の薬剤師。
さあ・・・どうする!
困ったのは、若い女性客と若い男の薬剤師だ。
「あっ、はい!」
「・・・・・・!!」
言葉に詰まる女性客、
あのう・・・どんな症状で!?」
「はい、・・・・あのう・・・痒いのです!」
「そうですか・・・後は・・・・・・ど、どんな・・・」
おい、どうして俺に質問来るのだ。
「あのう・・・あのう・・・・」
「少しお待ち下さい!」
冷や汗が吹き出る男の薬剤師、どうして・・・
もう、駄目だよ・・・・僕には・・・ どうしよう
それは、若いお客も同じだろう・・・
そう言って、拡販用の説明ファイルを必死で探しに戸棚の中や、
薬品の廻りを探し出した。
おい、早く帰って来てくれ。
俺は、この薬今まで売った事もないし、上の物からなるべく女性薬剤師が、
接客する様に言われていた。
なので、真剣にこの薬事前に勉強していなかった。
あっ、そうだ再発の時にしか販売してはいけないと・・・
”フレディCC膣錠” の使用上の注意
”メディトリート膣坐薬” の使用上の注意
まず、婦人科受診が重要です。再発に十分気をつけて。
一度受診して症状が同様ならこの薬剤を検討してください。
あくまでも初めての方、販売しないでください。
別な疾患も考えられます。
そうだ、思い出したぞ、当然薬剤師膣カンジタ、カンジタ、
トリコモナス等の事は知識としてある。
そして、少しして女性客に何とか質問を始めた。
「すいません、今回の症状は初めてですか?」
「・・・・・!!」
ではまた・・・・暫くのオフです! 浅見 希
タムラ先生夜間外来(総合) R1249
DrDr――――――総合Tamura ―――――DrDr